楕円形に歪んだ空間にあなたさえ毒された
漂流する瓶の中蠢く透明の魂よ…
僅かな呼吸でもいい響け腐乱情景に
いつしか蕾へ
そして…
どうして生きているかを確認するため
突発的に鋭利な刃物で腕を刻んで
噴き出した液体が赤い川を創っているんだ
咲き乱れるように…
第六感が反応しフラッシュバックを引き起こして
脳裏に浮かぶ綿密に編み込まれた繊維から
滴り落ちる生暖かい感触を消すことができない
どうやら全ては闇に満ち
塞ぎこむ私をただ腐り果てた現実は眠りたいと死んでいる
―紡ぎ出された球体は結末を迎える―
混沌の雷鳴沈み…
運ばれる肉体と不気味に笑う不整脈の結合子を媒体とした
既に半分腐り始めた世界の出来事を受け止める事なんてできるはずは無い
蛇が誘う
滲んだ大地は途絶えゆく
滴り落ちる潔白は還る場所を探したまま瓶の中で震えている
全ては闇に満ち
塞ぎこむ私をただ腐り果てた現実は眠りたいと死んでいる
(C)Satsuki&Rentrer en Soi