苺オブラート


僕のセロファン仕掛けのピルケースには 取り揃えてある君への生け贄
「僕が10℃の欝病で39.8℃の精神不安定でアナフラニール74mgな不感症引きこもり
     強迫神経症でリタリン27mgで不整脈で妄想癖な事は
          絶対に何があっても君だけには内緒にしておかなくっちゃ。」
願わくば致死量かすめる程の センチメンタル粒状処方
 「そんな悲しい瞳で日々大きくなっていく乳房に涙を流す必要はないよ。
    きっと辿り着いた夢の奥底でその胸いっぱいで受け止めた燗れた吐息を
         甘いクスリがレトロな罪と混ざり合う瞬間に溺れもがく
               M的思考が芽生えるはずだから。」
放っておけば壊れて逝ってしまう君よ 何処か悲しげで可愛くて
      だからね僕は 眠るきみの首筋にあげるよ
         刺し殺すほどのxxxを
 「繁殖の止まらない君のそのめくるめく意識のスピードを少しでも抑えるには
     最低限のアレが必要なんだね。 分かってるよ。
        時が経てばそのくるくるの心の器も音もなく消えていく事だろうよ。
           宙吊りでふさぎこんでいる君に注ぎ込まれるxxxは
              苺味でとっても甘いからvv」
毒の香り苺オブラートで絡めてそっと含ませて差し上げるね
          「さようなら…」

(C)Satsuki




*Buck to