波紋伝う眩暈
何度描き続けても 決して色褪せる事は無い
春の風の香り傷痕を隠して 眠りに身を任せれば
大地は果てしなく 流れる雲の下 あなたに彩られて…
目覚めれば消えてしまう優しい眩暈
だから僕は月に照らされて永遠の夢に眠る…
太陽の光は僕の想いと重なっては滲じんでいく
僕はうつむいたままたくさんの涙を流している
なぜならばあなたがいないから…
あなたがいないから…
でも淡い気配を感じ取れるのは何故なのだろう?
季節に誘われて眠りの世界に入る
気配の中で瞳を閉じるときにはいつでも
あなたがそばにいた…
優しく微笑みかけてくれるあなたが確かにいた
麗らかな季節は波紋を伝って僕に恋をくれた…
差し込む木漏れ日 澄んだ青空…あなたに彩られて…
たゆたう気配に揺られて想いは溢れた
だけど
これはただの夢?
だから
ゆびさきにはとどかない
えがおにはとどかない
あなたにはとどかない
(C)Satsuki&Takumi