神話



‐瞳を閉じれば木々の揺れる鮮やかな楽園が輝かしい色彩を放っている‐

はるか昔の麗しき情景は無力な現実で葬られた…

誘われてゆく隔離された未来へと
偽りの太陽…嘘の温もりで大地を包んで

ただありとあらゆる物質が枯れ果てるまで彷徨って
閉ざされた世界の中で心が壊れそう…

だから何度もこの腕で抱き寄せたいのに
どうして?どうして?離れてしまうの…

禁断の果実…口にしていなければ
違った未来が確に此処に在ったのに

見つからない記憶は罪の意識に苛なまれ失った翼の面影の空白に呼吸は千切れた

果てない世界を箱舟に乗せ
震える指先…あなたを探す

信じているこの仮の世界でこんなにもそばにいるのに
終らない涙を流してもあなたに辿りつけない

季節は巡り 花を咲かせる
この想いはどこに向かへばいいの…?

途切れた誓いは世界の終りに優しく…優しく…降り注いでいる…


‐見つからない真実はきっとあなたの中に

(C)Satsuki&Takumi




*Buck to