産業Night on 24/Sep/2004



 お馴染み下北沢Revolver での「産業Night」、またまた参加させていただきました。この日の朝の飛行機で英国(+アイルランド)旅行から帰国したばかりで、時差ボケ真っ只中の プレイになってしまいましたけれど…。1st set は「産業『ロック』特集」ということで、タイトルに「ロック」がつく曲ばかり集めてみました。2nd set は80年代 Hair Metal を中心に懐かしいパーティロックなどを。詳しいセットリストは次のとおり。

★1st set (20:30〜21:00)
1. Let It Rock - Bon Jovi
 「ロック」特集のオープニングを飾ったのは名盤 "SLIPPERY WHEN WET" の1曲目でもあったボン・ジョヴィのこのナンバー。もっとも、当初の日本盤では冒頭のパイプオルガン・ソロのパートに "Pink Flamingos" という独立タイトルが冠せられていたので、クレジット上は2曲目でしたね。数え切れないほどの全米公演を重ねて逞しく成長した彼らが「思い切りヘヴィなサ ウンドでファンの度肝を抜いてやろう」と狙ったのがよく分かる楽曲だと思います。

2. Rock! Rock! (Til You Drop) - Def Leppard
 デフ・レパードには "Rock of Ages" という究極の「ロック賛歌」がありますが、ここでは少しハードに、"PYROMANIA" の冒頭に収められたこちらをチョイス。スピード感があって好きなんですよ〜。Leppsで「ロック」のつく曲としては他に "Rock Brigade" "Rocks Off" "Let's Get Rocked" などがありますね。"Rocket" も "rock it" との掛け言葉だといったら嘘っぽいですかどうですか。

3. Rock The Night - Europe
 "The Final Countdown" なんかはちょっと気恥ずかしくて、家でステレオに向かって聴くことはほとんどない彼らですが、こういう場所で誰かがかけてくれる分にはやっぱりカッコい いっすね! ふりーまんさんによれば新作はなかなかの売れ行きだそうですし、2005年新春に来日公演も決定したりと何かと盛り上がっているヨーロッパ周 辺なのでした。

4. There's Only One Way To Rock - Sammy Hagar
 ヴァン・ヘイレンに出戻っての全米ツアーも好評のようですが、個人的には一度ソロ名義でのライヴを見てみたかったりします。エディに遠慮せずギターもガ ンガン弾いてほしいしね。こういうカラッとしたアメリカン・産業ハードロックを歌わせるとやはりピカイチだと思います。

5. Rock 'n' Roll Fantasy - Bad Company
 バドカンには世代的にほとんど接点がないのですが、AFNなんか聴いてると実によくかかります。ポール・ロジャースの声自体は結構好きですし、この曲な んて微妙にピコピコしていてダサかっこいいです。「産業ロック」という意味では、ブライアン・ハウが加入した90年代の諸作に珠玉のパワーバラードがたく さん詰まっているので、むしろそちらをお勧めしたいところ(昔とは別のバンドと思った方がいいかも)。

6. (You Can Still) Rock In America - Night Ranger
 「ロック」ものとしては定番中の定番。何回聴いてもカッコいい。

7. Kids Wanna Rock - Bryan Adams
 賭けた瞬間、お店の中が少し盛り上がったように感じられました。この曲は別にシングルヒットしているわけではないので、つまりあの時代に名盤 "RECKLESS" をアルバムで聴いていたリスナーがいかに多かったか、の証左なのでしょう。僕も擦り切れるほど聴きましたし、実際本当によくできた作品だったと思います。

8. Rock You Like A Hurricane - Scorpions
 ちょうどこの期間に来日中だったのを記念して。僕も9月26日の厚生年金会館公演を見てきましたが、いやいや素晴らしいライヴでした。詳しくはまた別の 機会に。それにしても、今年繰り返しハリケーンの被害を受けた米国フロリダ州あたりでは、この曲は放送禁止になってたりするんじゃないだろうか。


★2nd set (22:30-23:00)
1. Hot Girls In Love - Loverboy
 勢いよく始めよう、と思ったのですが、後で調べてみたら昨年の9月にもこの曲をかけていました(ただしライヴヴァージョン)。どうやら僕はこれがよっぽ ど気に入っているらしい。

2. She's Tight - Cheap Trick
 一応、事前にリクエストを受けていたのでかけてみたのですが、当の本人はどうやらかかったことに気づかないままビールを飲みまくっていたようです。チー プ・トリックは産業なのか?という議論も一部でありましたが、彼らはごく普通に当時のアリーナ・ロックをやっていただけなのでしょう。最近の若手バンドが しばしば彼らの曲をカヴァーしているのも見逃せませんね。

3. Down Boys - Warrant
 いよいよパーティの始まり!というわけでウォレントですよ。楽しまなくちゃ!

4. Gypsy Road - Cinderella
 どうでもいいことですが、僕は「ギター回し」という技をこのバンドで知りました。ギターを弾く技術とはまったく関係なく、勢いをつけてギターを背中の方 に放り投げる感じで身体の周りを回すものです。数人で一斉にやるとカッコいいようですが、誰か一人でも失敗すると相当惨めな技でもあります。そもそもこれ は「技」なのか? 大体可愛い女の子がいるわけでもないのに「シンデレラ」というバンド名もいかがなものか?

5. Nothin' But A Good Time - Poison
 この流れの中でポイズンを忘れることはできないでしょう。"Talk Dirty To Me" とどちらをかけるか迷いましたが、その場の勢いでこちらを。タイトルどおり、Good Time 以外の何物でもないパーティ・ロックがここにあります。

6. Edison's Medicine - Tesla
 ちょっと雰囲気を変えて、ハードに迫ってみました。テスラといえば "Signs" や "Love Song" でのアコースティック・バラード路線の印象が強いかもしれませんが、こんなヘヴィなロックも軽々こなすんですよね。

7. Days Gone By - Slaughter
 これは狙ってかけた1曲。予想通り、Kyonさんが食いついてきました。「これ誰の曲ですか?」。スローターといえば "Up All Night" "Fly To The Angels" といった1stアルバムからのシングルヒットで知られるところですが、2nd "THE WILD LIFE" にはこんな隠れた名曲が眠っています。クイーン趣味全開のこれでもかという超ドラマティックな展開、この日かけたエディット・ヴァージョンはわずか4分弱 ですが、アルバムテイクは確か7分近くあったはず。中古市場価格は\300程度なので、興味があればぜひどうぞ。

8. Dreams - Van Halen
 ラストは定番で締めさせていただきました。何度も聴いたはずなのに、あのシンセのイントロが流れてくるとやっぱり身体が反応してしまう。名曲中の名曲で すよね〜。

***

 時差ボケながらもいろんな曲をかけ、いろんな曲を聴いて楽しませてもらいました。Kyonさんの携帯電話、auの infobar(ホワイト)は綺麗でしたが、「懐中電灯代わりに使ってます」というコメントには笑いました。nicolaさんの京セラ製新作PHSのブラ ウザ(Opera)表示もすごいなーと思いました。その他、お店に来てくださった皆さん、どうもありがとうございました。次回の産 業Nightは2005年1月末の予定ですが、僕自身は今年の10月15日(金)に第2回の「80s Night」を行う予定です。よろしくお願いしますね。

(September, 2004)

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