●アナログ音源の仕組み
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1.アナログ音源の仕組み

 まずはセオリー通り音源の仕組みから。
 アナログ音源をいじるにあたって、まず最初に覚えなければならないというのに、いきなりの「専門用語」や「難しい言い回し攻撃」で脱落する原因となるのがこの「仕組み」の部分ですね。
 まぁ、ここでは専門用語や難しい言い回しは極力避け、文字どおり「サルでも解かる」よう説明していきますのでご安心のほどを。

 では、なぜエンジニアでもないのに「仕組み」を理解しないといけないかを説明したいと思います。・・・話は変わりますが、あなたは「お腹が痛い」時に「眼科」にいきますか? まぁ、大抵の方は「内科に行く」と答えるでしょう。
 それと同じくアナログ音源には「○×を変えたい」場合は「□△をいじる」という対応ができるんです。さっきの例で無理矢理書くと「お腹が痛いのを治したい」→「内科でお腹をいじる」ということですね。もっと詳しくなると「お腹の右下が痛い」→「内科でお腹の中の盲腸をいじる」という対応ができるって寸法です。

 このように、ある程度仕組みを知らないことには「どこをいじったらいいのか」が分かりませんし、それでは音色づくりは夢のまた夢。
 でもまぁご安心下さい、難しいことは一切ありませんから。

 ここで覚えることは3つだけ。3つぐらいなら覚えられるでしょ?
 とりあえず今は意味が解からなくても大丈夫。「ふ〜ん、そうなんだ」位に思ってくれればいいです。実践していくうちに自ずとわかってくるハズですから。

 

1−1.「VCO」を覚えよう
 ピアノやヴァイオリン、サックスなど実際の楽器なら弦やリード・唇を震わせてそれを「音の素」にしている訳ですが、シンセサイザーの場合は何を「音の素」にしているのか? この「音の素」が次にお話しする「VCO(ぶい・しー・おー)」と呼ばれる部品なんです。
 おっと! 横文字の話だからっていきなりヒかないで下さいよ! これは「弦」や「リード」と同じものなんですから。自分に合うリードの厚さを知らないと思い通りの演奏が出来ないじゃないですか? その感覚で聞いて頂ければ結構です。

 VCOは音を出してくれます。正確にはVCOの中にある「オッシレータ」というチップが「ブー」とか「ポー」とか音を出しているわけですが、とりあえず「VCOが音を出す」と覚えておけば良いでしょう。
 また、VCOは音の高さ(音程)と音色も変えてくれます
 例えば同じ「管楽器奏者」でも楽器(Sax or Tp or Tb or...)が違えば音色が違うのと同様、VCOで鳴っている波形(=楽器)を変えることにより、音色の骨格が決まります。

 暇な方や脳のメモリに余裕のある方は、VCOは「Voltage Controled Oscirator」の略だと覚えておくと彼女(彼氏)に自慢できます。

 

1−2.「VCF」を覚えよう
 身の回りにある音を言葉で表した時、どんな表現をしますか? 勿論ピアノならピアノ固有の音ってありますよね。ですが、その中でも「柔らかい」とか、「硬い」とか・・・もっと細かく言うと派手、地味、滑らか、華やか、こもった、重い、軽いなどなど、音の印象は様々ですね。その音の印象に大きく影響してくるのがこれからお話しする「VCF(ぶい・しー・えふ)」と言う部品なんです。先程のVCO同様、目で見て確認する事はありませんが「こういうモノが中に入ってるのねん」と言った程度で覚えておいて下さい。

 VCFは音の明るさを調整しますこの「明るさ」というのが文章では説明しづらいのですが、後で「なぁ〜んだ」ということになりますので、とりあえず「VCF=明るさ」なんだと覚えておいて下さい。
 ちょっとだけ詳しく書くと、音のフィルターです。「フィルター」という名の通り、音からある成分を取ってしまうことができます。ウィンドシンセの場合はこの「取り去る行為」を息によって行えるため、非常に有効な部品です。

 暇な方や脳のメモリに余裕のある方は、「Voltage Controled Filter」の略だと覚えられると息子(娘)に尊敬されるでしょう。

 

1−3.「VCA」を覚えよう
 VCAは音量、つまり音の大小を変化させる部品です。ウィンドシンセ限定で考えるなら、息で上げ下げできるボリュームだと思って下さい。

 暇な方や脳のメモリに余裕のある方は、「Voltage Controled Amp」の略だと覚えておくと今後の人生に役立つかも知れません。

 

1−4.おさらい
 ここで覚えることは3つでした。

 これ位は簡単でしょ?
 最初の2文字が全部「VC」なので混乱しやすいかもしれませんが、それぞれお尻に「オッシレータ」、「フィルター」、「アンプ」の頭文字を付けただけと考えれば覚えやすいでしょう。

 ちなみにこの「VC(電圧制御)」というのは、「連続した変化(つまりアナログ)」で行われます。それゆえ、この方式を持った音源のことを「アナログ音源」というワケです。

 

1−5.音が出るまでの流れ
 さて、VCO、VCF、VCAの役割が解ったら後は簡単。
 アナログ音源は(図1)ような流れで音が出ます。

(図1:アナログ音源基本構成図)

■音の基本的な流れ方

 VCOの中にあるオッシレータから「ブー」とか「ポー」とかの音が出て、それを同じVCO内で音の高さ(「ド」とか「レ」とか)と音程(ピッチ)をとり、その音がVCFを通る時その音の明るさを調整(いらない部分を削る)し、最後にVCAを通る時に音量を大小してスピーカーから音が出ます。単純でしょ?
 (本当は他にも色々付いてたりしますが、それはまた後で)


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