太平山・三十三観音

広島県三原市

ここでの内容は個人的な感想であり、効果・効能を示すものでありません。

 

 

 

因島 白滝山から見た佐木島。↓印が「観音さん」でその右の台形の山が太平山

 

【2014年2月現在】

太平山(たいへいざん)は佐木島(さぎしま)の最高峰で267.5m。登山道は4ルートあり、その内3つは二本松峠で合流する。二本松峠から南に下る向田ルートは現在も使われているようであるが、北側に下るルートは通行止めとなっている。

今回は東の須ノ上(すのうえ)登山口から登り、三十三観音、二本松峠、太平山山頂、幸神(さいのかみ)登山口のコースを通った。

 

 

須ノ上登山口は県道361号線のバス停近くに案内板があり、その道を進むと沢に至り、そこにも登山口の案内板がある。

 

 

じきに竹林になり、そこを抜けて急勾配の尾根を九十九折で細かくジグザグしながら上がると稜線に出て、じきに三十三観音がある。

 

三十三観音は昭和三年とあり、比較的新しいもので、一組が全部揃っている。一番〜三十二番まではおよそ40cm×30cmの台座の上に、高さが約60cmの舟形花弁の西国三十三観音で、三十三番だけは一回り大きい90cmくらいの観音様になっている。他に不動明王、薬師如来、弘法大師像?も置かれている。

 

以下の写真では一番〜三十三番の順で並べているが、実際の配置は東から、「昭和三年建之・・」、三十三番、不動明王、薬師如来、弘法大師坐像?、一番、二番、・・・三十二番である。

これらは尾根道に沿って並べてあるが、地理的に、およそ因島・白滝山の方に向いて並んでおり、実際、この場所から白滝山山頂の石垣が見える。

 

 

 

 

 

 

三十三観音から尾根道を西に、下るとじきに二本松峠に出る。

 

 

 

 

二本松峠から太平山へは急勾配で、数ヶ所に鎖も配置されている。登りは鎖なしでも何とか登れるが、下りは鎖を支えにしながらでないと下るのは難しいかもしれない。

急勾配の坂を登り切ると、そこからはほぼフラットな緩やかに登る尾根道で、やがて山頂に到着する。

 

 

 

 

太平山山頂から、西の幸神登山口への下りもまた、かなり急であるが、鎖は設置されてなく、注意すれば無理なく下りれる道である。少し下ると千畳敷と呼ばれる、割と平らな、例えてお花畑のような地形のところに着くが、現在は林となっており、木々のスキマを通してそれらしく推測できる程度である。

 

千畳敷が終わるあたりに分岐点(T字路)があり、まっすぐ進むと狗山(いぬやま)、左手に直角に曲がると幸神登山口に下りる。

 

 

幸神登山口を少し降りると「みはらし岩」があり、さらに下った沢には、規模は小さいが10段くらいの滝があり、それぞれに小さな滝つぼもある。

 

 

 

 

さらに下り、畑の間の道を下ると、トイレを備えた幸神登山口に出る。そこは県道361号線である。県道361号線が佐木島を一周しているが、県道361号線から県道361号線への、島の横断コースということになる。

このコースの素晴らしさは、「みはらし台」に限らず、三十三観音から太平山にかけての稜線上の背(尾根の背)の幅は狭く、従って尾根道からの見晴らしをさえぎる樹木の数が少ないので、随所に見晴らしが開けているところがあること。因島の山・尾根のほとんどは尾根の背の幅が広く、尾根道は林中の道のようになっていて、見通しがかなり悪い。


【パノラマ写真】