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トランペットの物理

金管楽器(トランペットを中心に)の物理学をなるべく簡単に解説しようと思います。
できるだけ数式を使わずに、それでいて本質は失わずに、説明できるといいな。


目次

リードと唇
リードの機能的な分類
バジング(buzzing) その1
バジングできない音を出すことはできない
バジング(buzzing) その2
口腔内の空間の重要性
バジング(buzzing) その3
音の高さ
ベルヌーイ効果
金管楽器の発音におけるベルヌーイ効果(Bernoulli Effect)

このページは、金管楽器(とくにトランペット)が、どのような仕組みで音を出しているのかを、 物理的・音響工学的に説明するのが目的です。
トランペットの奏法についての意見を言うページではありません。
実際に楽器を吹く方が、このページを見て奏法にいかそうと考えるのは、場合によっては有害であるとも思います。

・「トランペットの奏法についてよく言われること」、と食い違う内容もあるような気がしますが、 それを批判するつもりはありません。 人間、「しているつもりの事」と「実際にしている事」は、あまり一致しないので、 「あることを本当にする」ためには、「別のことをするつもりでいる」ほうが良い場合は、 多々あるでしょう。
とくに、1秒間に数百回〜数千回振動する唇の動きを感覚で認知するのは不可能だと思います。実際、1秒に30コマも絵を見せれば、テレビのように動いて見えるわけですし。 ここは、あくまで、金管楽器の発音についての物理現象を説明するページです。

・いないとは思いますが、「数式を使わない物理モデルの説明なんて、『靴底を通して足の裏を掻く』みたいに、 まどろっこしくてイヤだ。素直に、式、見せろ!」なんて思ったりする奇特な方は、 楽器の物理モデルの標準的な教科書

を出発点として、そこで紹介されている論文を読むことをお奨めします。 このページは、その内容を、薄めて、引き伸ばして、浅く、紹介しているだけです。


間違いの指摘や、ご意見・ご感想を、お待ちしております。 wind_pysics@hotmail.com までメイルしてください。

last update : 2004/2/27