Live Report
シバ at 大阪 ヒポポタマス / Date Sep. 18. 2000

シバ (Vocal & Guitar & Harp)

8月に青森でフォークジャンボリー(2000年8月19.20日に青森市で行われた野外フォークライブ「あおもりフォーク村夏祭り2000」のこと)というコンサートがあって、僕とイサっちゃん(中川イサト)(大塚)まさじと(友部)正人と斉藤哲夫と豊田勇造とかで演ったんですけど、よく新聞なんかで「フォーク大全集全10巻」とかありますよね。あの中に僕ら入ってないですから、「あーフォークじゃないんだ。」って感じで・・・(笑)。まあフォークを名乗るんだったら、あの全集に入らないと・・・(笑)。何人かはチョロチョロ入っている人もいますけど、なんか添え物みたいな感じでねー(笑)。
 
シバさん・・・腹が減ると河原に出てタンポポを食べていた男。なんとも妙な伝説を持つ人である。
音を初めて聴いたのはNHKで放送された日比谷野音での西岡恭蔵さんの追悼ライブであった。
いろんな出演者が演奏してしていくなかギターを抱えサングラスをした一人の男がステージに上り「バイバイブルース」と言い放ち、おもむろにブルースを唄い始めた。それがシバさんだった。なんともインパクトある演奏でおもわずブラウン管ににじり寄った。
こ、これがシバか!この人はフォーク・シンガーじゃない。ブルース・マンだ!と嬉しくなった。
 
そのシバさんのライブを見れる日が遂にやってきた。
客席には有山じゅんじさんやヒポポタマスの特派員Sさんも姿をあらわしており、開演前に有山さんの九州ツアーの話題になった。
有山さん 「九州行ったらツバメやツバメ!ごっつエエやで〜」
Sさん 「おー、そやそや。知っとるか?」
Tetsujiblues 「ツバメを焼き鳥にでもして食わはるんですか?」
有山&Sさん 「・・・・アホーっ!」
どうやらJRの特急列車つばめ号のラウンジが豪華で最高だったと言いたかったらしい。僕はマジでツバメを食べるのかと思ったのだが・・・(笑)
 
それはさておきシバさんである。期待以上のド・ブルースだった。
それもギター弾き語りの戦前カントリー・ブルースって感じで、今にも遠くから汽車の汽笛が聞こえてきそうな気がする。
敢えて例えればスッキップ・ジェームスかライトニン・ホプキンスかミシシッピィー・ジョン・ハートか・・・
とにかく激シブの極上ブルースを聞かせてくれた。
歌詞は日本語で多くの曲で国道20号線というフレーズが登場する。
後で知ったけどシバさんは東京の八王子出身だとのことで、それで国道20号線なのだ。甲州街道と言わずに国道20号線と言った方がブルースっぽいよなぁーと一人納得した。
スッキップ・ジェームスに影響を受けたと思われるマイナー・ブルースを唄ったときは鳥肌が立った。♪俺の部屋にブルースがやって来たぁ〜♪と唄うのだが気持ちが伝わってくるのである。唄を聞いているというより語りかけられているような気がした。喉の奥から絞り出されるように唄われるシバさんのブルース・・・沁みたぜ!
見た目は恐そうなオジサンなんだけど、MCではジョークを飛ばし、お茶目な一面も見せてくれた。こういうのはライブじゃないと味わえないものだ。

終演後、一服するとシバさんはバックからカメラを取り出し辺りを撮影し始めた。
見ると古いペンタックスであった。ペンタックスファンの僕としては めっちゃ嬉しい!

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