2004年7月7日 New Album
『LONDON 3RD』 発売!
初回1000枚限定はDVD付き!
PV、他10分収録予定
WHCW-9001  ¥2800
通常盤 WHCW-1    ¥2500
ウエスレコーズ
収録曲
 
1
BAR FLY
2
君は風
3
元気です
4
一人ダンス
5
空に星があるように
6
にぎやかに未来へ
7
MAMA AMERICA
8
破竹の恋 3,000年
new album『LONDON 3RD』発売直前!直後!メディア情報!
ご出演おめでとうございました。お疲れさまでした。
日 時 ラジオ局 番組名
 7/ 6(火)
10時台
HBCラジオ 一平・直子のほっとスマイル生出演
7/ 6(火)
14時〜
Air-G' Morning Pax・Artist Frash
7/ 6(火)
15時台
Air-G' La Vita Vivace(ラ ビータ ビバーチェ)生出演
7/ 6(火)
18:50〜
FM NORTH WAVE Night Line生出演
7/8(木)
13:00〜
STVラジオ 「喜瀬ひろしのときめきワイド」Heat Up Music
7/8(木)
13:30〜
NHK-FM フレッシュサウンド北海道
7/10(土)
17:00〜
FM三角山放送局 「三角山リレーエッセイ」馬耳東風
7/ 6(火) 北海道新聞取材
バクーン. TV「来た人カレンダー
7/16(金)
9:55〜
UHB のりゆきのトークDE北海道
7/16(金)
16:00〜
UHB えき☆スタ
*メディア情報はヤマハ音楽振興会よりいただきました。

 
sasakiの日記 『LONDON 3RD』制作話あれこれ
5月16日より 完成!
 今日はだめだっつうのにヴィデオ鑑賞会並びに打ち上げホームパーティーをやるから夕方からあけといてといわれてもなあ。なんと言っても先約があり、そっちのほうを優先せねば。何事にも順番があるのだ。
 そんなわけで定山渓めざして車を走らせていて、もう少しで目的地と言うところで三浦さんから携帯。
 「もう、皆さんお待ちで、幸男さんが来ないとヴィデオ鑑賞会が開けないので、いつごろこられますか?」
 「あのねえ、私はこれから定山渓に行って風呂入ってそれから宴会をするという擬似観光客特に温泉宿体験ツアーを執り行おうとしている最中で、昨日も言ったとうり今日はことは前から予定が入っていて、そう簡単には動かせないわけなのよ。分かった?」というような高飛車な態度で通告する。
 僕は普段は当日でもブッキングオーケーという非常にフレキシブルな日常を送っているので、比較的無理は利く。
 だからといってこういうのはちょっと困るかもしれない。
 結局はもう一押しされて件のホームパーティ会場に向かうことにした。擬似観光客温泉宿体験ツアーはまた天気のいいときにと言うことで路線変更。今度は双子山方面に移動。

 夜は行ったことがなかったので大丈夫かなと思ったら、何のことはない、玄関の木に電飾が施され、クリスマスのイルミネーション状態になっていてすぐ分かった。ふむ、おしゃれといえばおしゃれかもしれないし、これ以上の目印はないのでとてもいいアイデア。
 人に家を場所伝える時、
 「近所まできたらすぐ分かる。木にイルミネーションがともっている家だから。」といえば済む。
 
 今度うちでもやってみよう。玄関の前に年がら年中クリスマスツリーでピカピカ照らそう。

 盛大な量の食べ物が食い散らかされていて、今回参加してくれた写真の岡本さん、デザインの益田さん、コーディネイトの三浦さん、同じく小崎さん、ヴィデオ監督の早川さん、スタイリストの晴美ちゃん、それとネクサス型ロボット小島さんがものの見事に出来上がっていて天上界の住人になっていた。
 シャンペンをほんの一口乾杯として、なんといっても禁酒がまた続いているので。餃子と白菜の豚肉重ね蒸しポンズがけ、中華点心、サラダ、筑前煮、なんかいろいろあったけど忘れた、を少しずついただいてヴィデオ鑑賞の時間となった。
 まずは本編。
 色々な人がアップでユラユラ揺れながら「BAR FLY」を唄う。
 そして、本人登場。
 三浦笑う。
 あのねえ、そこは笑うところじゃないのね?いい?
 終わってそれぞれが拍手。
 酒が入っているから、もう一度素面の時に確認しなければ。
 続いてメイキング。
 岡本さんが僕も映りたかったと言っていた。
 どんな顔をして写真撮ってるのか見たいからということで、それはよくわかる。普段自分たちはどんな顔をして仕事をしてるんだろうか?
 そういった意味でもなかなか楽しいヴィデオではある。
 
 自分の顔が移っているものを人様に売ってもいいのだろうか?という基本的な恐れが少しずつわきあがる。
 やめようというのは今ならまだ言える。
 今ならまだ間に合う!
 なんちゃってね。
 僕はそんなにデリケートじゃないんだ。残念なことに。
 6年後に大パーティーを開こうということになり企画するということになった。晴美ちゃんが。
 なんでも、参加する人は必ずどこかに赤いものをつけくるということである。何のことはない還暦パーティーのことだった。
 なんかまり嬉しくないパーティだなあ。

 帰り、タクシーから振りかえるとイルミネーションはまだ瞬いていた。なんかクリスマスみたいだった。

5月10日より BAR FLY
 9月に徳之島に行った。
 人がほとんどいなかったのでシーズンから外れていたんだと思う。
 牛と一緒に写っている写真が一枚、水中眼鏡を頭に載せて空を指差している写真、海に向かうまでの連続写真、空と雲と風を写したもの数点、風の強い岩場でズボンを引っ張られている、ひざを痛める前に写した卓球をやってる場面。
 その中でもサトウキビ畑に雲が流れている写真が一番のお気に入りで、しばらく額に入れてテレビの横に飾っていた。
 ぼんやりとテレビを見ている日などはその写真の雲がひっそりと流れていることがある。
 その時に思ったこと。
 彼女と別れると言うことは、そのまわりの友達まで疎遠になっていくということなんだ、そしてこれはこれで結構難儀なことで、僕は迂闊なことにその時まではあまりそのことをきちんと認識していなかった。
 暑い夏の日の夜の歌。
 
 僕にとって新しいコードフォームをみつけ、そのコードで曲を作ろうとして出来たのがこの曲だった。このパターンで曲が上がると言うのはそんなに泣く、曲作りとしては珍しい部類に入る。最近では「何処にもいない僕」がこれ。 
 歌詞の中にレディ・サルサとドライ・ブーガールというカクテルが出てくるが架空のカクテルで、ダンスに関係ある語呂が欲しかったので作ってしまった。サルサは今も現役のあのサルサで、ブーガール、もしくはブガルーはスイムが流行った頃忽然と沸いたリズムでそれ以上うまく説明は出来ない。 意味不明の言葉を歌の歌詞にするというのは本来であれば反則技かもしれないが、この4人の関係を地上からもう少し上に浮かべたかったのであえてやってしまった。
 僕の夢はこのカクテルを誰か作ってくれて、いつか飲める日がきたらいいなあというところに落ち着いている。
 このテイクはとてもいいです。
 
 ヴィデオのラフミックス(音楽の方面では録音テイクうを大まかに編集したものをこう言う)をカーニヴァルでみる。現場で見たときよりもさらにノイジーになっている。何のことか分からんでしょうけど実物見るまでは耐えるのだよ。これからメイキングに入ると言うことだ。
5月 7日より 快調にV制作は進む
 PVディレクターの久保さんから12時頃電話あり。
 予想外に順調に進んでいるのでこのままいくと3時には終わりそうなので早めに来てくれとのこと。急いで環状通りまで出てタクシー拾おうとしていたらシンちゃんから携帯に連絡が入る。ラジオバージョンの「BAR FLY」と「ママ AMERICA」がロンドンから届いているので取りに来いとのこと。「BAR FLY」は通常なら6分以上あるのでON AIRを考え4分半ぐらいまで縮めた物が出来ないか、という無理難題をクマさん、がんばって成し遂げたと言うこと。拍手してあげてください。
 ちょっと無理っぽい部分もあるんだけど、本編はアルバムで堪能してもらえればノープロブレムか?

 ペニーレーンに到着。
 フロアーに天井からドレープのような薄い布が3列、3枚ずつ並んで床まで垂れている。後ろにプロジェクター3台それぞれの布を狙ってスタンバイしている。 監督の早川さんは相変わらずあまり世間話得意じゃないみたいで必要なこと以外は喋らない。冬になったら映画撮ると言う事です。内容はホラーみたい。
なんか趣味の点では合いそう。今度ゆっくり話す機会があったらそこんところ是非攻めてみたいもんだ。

 この間撮った15人分の老若男女、「BAR FLY」を唄う、の図がきちんと編集され、それぞれのプロジェクターから布に照射される。
 イントロの不思議なシンコペーションとシンクロして花の開いていく様子から、イントロにかぶって月が真ん中に映り、左右に札幌の遠景、歌になり色々な人が入れ替わりその布に紛れ込む。その布の中に入り込みカメラが回る。私もその中に映っている。なんだかとても眉間に皺が寄って一生懸命唄っている。
 モニターを覗き込むとめちゃいい感じ。若い奴と付き合いが多いので軽薄な言葉がこのところ頻繁に出るが気にしないでください。ただ、チョーというのが出た時は是非注意してください。
 僕は結構53だ。そのことに何の抵抗もこだわりもない。全然気にしちゃいない。何も問題ない。どうということはない。なんだよ?
 
 まっとうな音楽を信じているおっさんたちがまだたくさんいるんだということを今回のこのプロジェクトやってみて感じた。まっとうな音楽なのか、まっとうなおっさん道なのか本当は判然とはしないんだけど、とにかくなんかゆとりみたいなものを感じた。

4月30日より ママ AMERICA
 1964年  10月中に最も売れ行きのよかったポピュラー・レコード     
ミュージックライフ誌調査というのがある。
 
 僕は14歳。リバープールサウンドが席巻しアメリカンポップスに元気がなくなってくる頃。音楽を聴くことに一番夢中になった時代だね。ママ AMERICAの背景はもう少し前だけど。この日記を書こうとして色々資料を探していたらこの1964年に行き当たった。
 フォー・シーズンンズの「悲しきラグドール」を始めて買った。プレーヤーがなくて友達のところで2回だけ聞いて後は大事にとっておくということになってしまい悲しい思いをしたことを思い出す。
 僕の家はあまり裕福じゃなかったけど車だけは必要にかられてあった。親父が仕事から帰って夜になると、車のキーをもらい、姉とカーラジオを鳴らしてひたすらポップスを聴きあさった、と言うことを書いたのがこの唄だ。
 アメリカンポップスと言うのはラジオから流れて聞こえてくると言うのを第一にしている。音楽自体はとってもチープなんだけど、これが夜の星空の向こうから流れてくると、もうたまらないくらいロマンチックに、乗りのりの音楽に変わる。柔らかい脳みそにはどんな曲でも頭にバリバリ入ってくる。当時の日本のチャートを見ても大体分かるくらい、しみこんで言ったのだろう。今は、もう駄目だ。自分で作った歌まで仕舞う体たらくだ。
 
 1 ジリオラ・チンクエッティ 夢見る想い 2 カルロ・ルスティケリー ブーべの恋人 3 ボビー・ソロ 頬にかかる涙 4 ビートルズ ビートルズがやってくる 5 ビートルズ 恋する二人 6 マット・モンロー ロシアより愛をこめて 7 レーモン・セネシャル楽団 スエーデンの白 8 ディーン・マーティン 誰かが誰かを恋してる 9 ミリー・スモール マイ・ボーイ・ロリポップ 10 ポールとポーラ 二人の星をさがそうよ 11 エルビス・プレスリー いとこにキッス 12 アウトロノーツ 太陽の彼方に 13 アニマルズ 朝日のあたる家 14 ミルバ ウナ・セラ・ディ東京 15 ローリングストーンズ テルミー  16 炉ニーとデイトナ GTOでぶっとばせ 17 デーブクラーク・ファイブ ビコーズ 18 ドナ・リーン 夢見るビートルズ 19 ジェリー・シスターズ セイラー・ボーイ 20 ビートルズ プリーズMrポストマン 21 ヴェンチャーズ 急がば回れ 22 ブラザーズ・フォア 七つの水仙
23 ジョージ・マーティン リンゴのテーマ 24 ボビー・ライデル 愛なき世界

 ふうう、疲れた。でも、こうやって見るといまさらながらものすごいチャートです。プレスリー、ビートルズ、ストーンズ、ディーン・マーチン、ジリオラ・チンクエッティー、etc,etc。写していて楽しかった。
 
 毎晩聞いていたよ 親父の車で
 カーラジオのアンテナ  星空に立てて
 ヒットパレード大好きな ティファナブラスのトランペット
 星が流れる あの空に
  
 夢の行く先 見失い
 触れてみたい 唇に
 それでもいつか通じると 思い続けて
 横恋慕
 自由になれ 風になれ 恋してきた

4月21日より  
 いよいよ、「LONDON 3RD」マスタリングも済んだ。新しいテイクと昔のテイクの混じり具合はどうかと少し不安があったけど、すごいねえ、2004年のテクノロジーは。
 期待していいです。
 ディス イズ ネオ エーオーアール なんちゃってね。
 回りもとても気合が入っちゃってうれしい限りだよ。
4月 6日より ひとりダンス
 あれこれ悩んで  命燃やし続ける
 かなわぬ恋なら  ふりしぼる元気

 感じて心よ   ドレス鮮やかにする
 誰かが歌って   くれる人になりたい

  ひとりダンスを踊る夜は
  できることならおぼえて いようと
  ひとりダンス  心よ 
  あの人が消えない

 手を握り 体寄せあい  踊るは雨

 くちびる  ルージュよ  言葉のない唄を
 歌って 乱れる  色づいて 勇気

 ポール・サイモンの歌の中にエミリー・ディキンソンが出てくる。普段詩集は買わないんだけどどうしても読みたくて本屋あっちこっち探してようやく見つけた。淡々と品のある詩集でもう今の時代には金輪際流行んないといった感じのものだった。私小説のような詩で僕にはもう全然お呼びじゃなかったんだけど、その中に失恋の詩があった。
 どうして失恋というのは時代がどんなに中性だろうと、古代だろうと、まして近代だろうと、突然ポップ的色彩を帯びてしまうんだろう?と思ったのがこの歌を書く動機だった。
 どんなに個人的な状況でもその底の所がよくわかるというまるで演歌。

 この詩は自分の詩の中でも好きなものの先頭集団にいる。
 こういったイラストレーションのような詩が書けるととてもうれしい気持ちになる。「CRY FOR THE MOON」や「THIS SONG」と相通じるものがある。コラージュ的に書くと言うのはなんか遊んでるみたいで書いている時、それから出来上がった時がとてもハッピーになる。

 昨日写真が出来上がってきた。花の写真も結構いい。思いのほか薔薇族方面にはいっていなかった。それに派手な感じがいい。今までのアプローチとは少し違っていて面白いかもしれない。年取ると派手にするのがいいということは案外あたっていると思う。
 でも、横顔のアップおじいさん風というのが採用される見通し。何で俺に相談しないんだよ?えっ?
 でもいい写真だった。あとはタイトルロゴを変えてもらえば何も言うことはない旨を三浦氏に伝える。

3月30日より 7月7日(まず順調に行って)に決まったよ
 日曜日(3/27)はジャケットの撮影。
 今回は顔をさらそうと言うことになり、花の写真の吊りものを背景に、遠くから大体全身を狙うショットと、もうベタ寄りのアップを数点抑える。
 写真撮影は本当に疲れる。デビューしたてのころから嫌いだった。カメラマンも僕がそんなに器用にあっち向いてポーズを決め、こっち向いてにっこり笑うなど行ったモデルみたいなことは出来ないのを知ってるので、はなからあまり注文はつけないんだけど、身の置き場がないくらいいたたまれない気持ちになる。
 はるみちゃんに顔を塗ってもらった。少し無精ひげの度合いを薄くするために顎のひげを間引いてもらう。ついでに充血目を治す目薬差してもらったり、幾分伸び気味の眉毛もカットしてもらう。年取ると男も女も大体眉毛は伸びるらしい。少し安心する。僕だけが人より伸びるのが早いのかとおびえていた。カメラマンの岡本さん(SO−FARも撮ってもらった人。)、57歳、紳ちゃん53歳、はるみちゃん、ん歳、デザインのおじさんも50歳は過ぎていると思う。
 こんな年の人たちが固まって仕事していていいんだろうか?現場にはもう少し若い息吹と言うものもと思ったけどまったりと落ち着くからいいか?
 アシスタントの子がいたが数のうちに入れちゃ気の毒なので除外。
 リラックスした絵がほしいので何か歓談してくれと注文出されるが、カメラ向いてなければおじさんにもおばさんにもなれるけど、今はちょっと無理。
 それでも僕が考えていた時間よりは早く終了した。
 こんな風に札幌時間での中でアルバムの周辺事項が粛々と進んでゆく。音はロンドン、外側は札幌。なんだかゆったりしている。

7月7日にリリースが決定したということ。発表してもいいよという許しが出たのでここに載せる。今回は全国流通と言うことなので津々浦々で手に入れることが出来るそうだ。1000枚がDVD入りの限定で、それ以外は通常のCDだと言うことだ。人前に自分の顔をさらしてもいいんだろうかという気持ちになってきている。こっちのほうはどんな風になっているのか皆目わからない。髪短い、髪長いが入り混じっていて二人組に間違われるかもしれない。佐々木幸男という二人組みがいたら面白いか?いいかもしれない。言いだしっぺは僕だ。皆さん覚えていてね。

 曲順が決まったのでこれからロンドンのクマにメールを流す。

3月26日より 3,000YEARS
「破竹の恋 3,000年」と言うタイトルか?
 どうも正しいタイトルが思い浮かばない。こんなタイトルだったような?
 いいかげんなもんだ。
 もしかすると「3,000年の幸せ」だったような、それとも「3,000年のバタークリーム」か?「ハイドパークで日本少女は中国少年に運命の出会い」とつけたような気もする。
 アイデアの発端。
 ある日ロンドンから手紙が来た。
 クマとこーちゃん以外にロンドンに知り合いはいないので裏の宛名書きを見ると昔の彼女からだった。
 英国で暮らして6年たち、いまは中国人の夫と海辺のそばのこじんまりとした村で暮らしているとのこと。姿かたちは年がたつにつれて変化していくものだけど、便箋に書かれた文字は昔よくもらった手紙のものだった。子供も二人いて、時々花屋で仕事をしているとか何とか、いろいろ新しい、僕が知らないことが書かれていた。
 一回り僕とは離れているので今41歳。
 文面どおり結婚して子供がいて、洗礼受け、いろいろ考える年になっていても何にもおかしくはないんだけど、それでも僕のひげが黒く、彼女は短いスカートで街を歩いていたときのことを思い出すと、なんかすわりが悪い。
 るみちゃんから今電話があった。
 夫婦で今度の「LONDON 3RD」を聞いていてロンドン盤「BAR FRY」を聞いて盛り上がっていたそうな。感動して涙ぐんでいたということだがいい年ぶっこいたいい大人が夜中に感極まって本人のところに電話を呉れると言うのが実に別の感動を呼ぶ。
 まあ、馬鹿夫婦だな。どうも二人で酔っ払っているみたいだったから、どうせ明日になったらおぼえちゃいまい。
 話を元に戻そう。
 その後何度か手紙のやり取りがあり、日本語の使えるパソコンを入れたからこれからはメールを流し合いましょうと言うことになり今に至っている。それでもメールが流れてくるのはごくたまにだ。誕生日、クリスマス、季節の変わり目くらいか。
 彼女と付き合っていた頃のことを思い出すとアナログのレコードプレーヤーだ。なんか言ってることが馬鹿っぽいんだけどまだCDなんかなかった。でもそんなに昔のことじゃないんだけど。やっぱり昔なのかなあ。
 CDその前、その後と言うのは矢張り世の中の生活ペースが大幅に変わったような気がする。
 彼女がロンドンで今のだんなさんと知り合った、と言うのを聞いて、いったいどうやって出会ったんだろう?というのがこの歌を書こうというきっかけだった。
 その辺の事情は彼女に聞いていないし、想像するほうがいいのかもしれない。なんたってイギリスで二人が出会うんだもの。もう歌の歌詞みたいに男の子と女の子じゃないんだけど。
 
 サビで僕の友達の現在の状況を一人一人歌ってるんだけど。遊んじまったというところ。
 言って見れば「AND SEPTENVER」の中でで唄われている「君の知らない友達の写真も送ろう」の「知らない友達」がAメロ、Bメロの後に出てくる。
 その友達の現在の状況
 ジョニー  遠音のバンドマンならびにうちのバンドのギター担当
 きよし   ノースウェーブの東京支社長
 なおみ   結婚して主婦におさまる
 キース   レコードプロモーター、厚別でよく会う。いろいろ世話になりっぱなし。御礼を込めて。
 伸二    去年久しぶりにライブやり、今年も懲りずにライブやったあの伸二
 まゆみ   社長婦人
 こうじ   こーちゃん、ロンドンでの仲良し 消息不明
 原田    クマのこと。ここの歌詞は「原田いつかくじ当たる」になってるんだけど、本当は「原田いつかは罰当たる」だった。クマが札幌の母親が泣くというので「籤当たると」言うなんだかどうでもいいような歌詞になってしまったことが悔やまれる。
 みちこ   この歌の主人公  もちろんこれは本名ではない。今現在ロンドンに引越ししてきて元気に暮らしている。今回のレコーディングで長距離の飛行機に乗れたらもしかしたら久しぶりの邂逅があったか?只今ダイエット中。僕の周りは相変わらずダイエット中の人間だらけ。
3月23日より  
 ジャケ写パート2は日曜日になるかもしれない。
 明日連絡がくる。あの花の中に立ち尽くすポーズは是非やめにしてもらおう。もうすこしで薔薇族の仲間入りと言う感じに可也近いところがある。
 この間の稲村さんとの2ショットと今回の花男を同時に見せられた人がもしいたらば間違いなく僕のことをそういった方面の人だとたちどころに判断するだろう。何なんとしても別のアイディアを持っていかないととんでもない事態に陥る。
3月19日より にぎやかに未来へ
 非常に印象的なギターだけのプレィから入る。
 ひとまわし終わってからさらにハーモニカとハーモニーをのっけるギターがかぶる。
 このギターリフは本人が気に入って最近弾いているフレーズだと言うことだった。なんかメランコリックで美しいメロディだったのでこの曲のイントロに使わせてくれないかとクマが頼んだところ、こころよくオーケーしてくれたものだ。
 ドラムのフィルインから本編突入。
 大学のとき筒井康隆とドストエフスキーにどはまりした。世の中にこんなに面白い作家がいたのかというぐらい衝撃的だった。
 筒井康隆に「にぎやかな未来」という短編がある。
 未来はどこもかしこもコマーシャルが溢れ、レコードにまで(CDなどはまだ出現前)コマーシャルが入っていると言う状況で、頭にきた主人公がレコード屋にコマーシャルのないレコード求めに行くという話で、オチはまあ、それほど奇抜ではないんだけど、このタイトルがとにかくずーっと残っていたみたいだ、僕の頭に。
 僕の「にぎやかに未来は」の未来はもう少し殺伐としている。
 一人歩きできないくらい危険で、ちょっと歩くと銀行の非常ベルがひっきりなしに聞こえて、救急車、消防車が右往左往する世の中。
 誰もかれもがホールドアップでお互いが信用できない。信号から信号はもうレース場。もうまともな奴なんかいないという、未来と言うよりもうスピードつきすぎて今になってしまってるんだけど、要するに身も蓋もない世の中がやってくるよということを唄っている。
 そしてそんな世の中で彼女は何を見つめ、僕は彼女を守れるんだろうか?というまあ、言ってみればハードボイルドラブソング。
 ダークにいきたかったんだけど。ロンドンバージョンはタイトにギシギシ攻めていく感じに仕上がっている。
 最後の3行はロンドンに行ってから書き換えた。オケの雰囲気と前の詩ではどうしても軽い感じがして歌入れ3日前当たりに全とっかえした。
 オケがタフな分唄入れにはかなり苦労した記憶がある。なかなか唄がマッチしなかった。洋楽のオケに日本語を入れ込むみたいでなかなかオーケーテイクが取れなかった。
 この曲はこのアルバム「LONDON 3RD」の中では変わった手触りかもしれない。
 向こうのミュージシャンには日本語のタイトルは無理なのでLONDONにいるあいだだけのタイトルを便宜的につけていた。
 
 「FUTURE」。
 
 ま、そのまんまということで。
3月16日より  
 明日からまた、暇な人になる
 詳しくは
 私は眠る 春の宵
  とにかく唄入れは終わった
 あとはクマにストリングスとバッキングヴォーカルと若干のパーカッションを入れてもらえば出来上がり。
 クマはまだ日本にいるらしい。
 早くロンドンに帰ってお仕事しようね?
 それにしてもおばさんだってノックアウトできそうな量をしゃべる。
 僕の周りはおばさんにも勝ちそうな人種で一杯だ。
 話し相手がほしい人は僕に連絡ください。いくらでも知り合いがいるので紹介するよ。
3月12日より と言うわけで唄が入った
 クマ原田(原田はは・らーだ、らにアクセントを置くと英国風になる。)の持ってきたオケはなかなか悪戦苦闘ものであった。オリジナルを崩せるだけ崩してくれとは言っておいたものの、ほぼ粉々に砕けていた。飛行機に乗れないのをいいことにやりたい放題乱暴狼藉の限りを、マックス、ロバートの3人でやっていた。
 ぼくは16フレーバーの君は風を歌うことになった。
 あついあついお茶を飲みのところではもうダンスミュージック、行け行け状態。
 それでも50のおっさんが作り出すものには当然のように礼節と節操と言うものも十二分に付加されているので、一概に柳眉を逆立てるものでもない仕上がりになってはいる。
 そのぶん唄うほうはとても刺激になり、喉の使用よりも頭の使用頻度のほうが高かった気がする。
 
 オリジナルがとっても好きだったという人には石をぶつけられるかもしれない。けど、かっこいいことはかっこいい。騙されたと思って聞いてみ?
 素敵だから。
 壊れ度数の高さからいくと元気ですのほうが壊れているかもしれない。壊れていると言うよりももはや別の曲だと思ってあきらめてもらうしかないのかもしれない。どうしてあきらめなければいけないのかと聞かれても困るけど、世の中そういう風に出来ている。
 元気ですのタイトルから何万光年も離れひたすらクールにかつオフビートですらある唄に挑戦させられた。
 世の中、はしゃぐだけが人生ではないのだ。おじさんになると酸いも甘いも噛み分けて、苦虫を噛み潰し、癇筋を立てて生きてゆく人もいるのだ。
 この軽佻浮薄の時代に僕とクマ・ハ・ラーダは警鐘を鳴らす。
 人類よもっと地面に足をつけて生きてゆけと。なんちゃって。
 僕はこのアルバムが成功するようにと今、酒断ちをしている。
 想いを成就させるためには自分が一番好きなものを絶つ、と言うのが昔から日本にある。満願のときに改めて解禁にすると言う楽しみのため。
 僕は本当のこというと酒なんかそんなに好きじゃない。どっちかと言うと嫌いなほうかもしれない。ただ眠れないから毎晩飲む。そんな酒の飲み方が体にいいわきゃない。
 それならばと思い立ったのが酒立ち。
 多分、そんな図々しい動機で始めた酒立ちにご利益なんてないんだろうな?
 それでも今回のアルバムもがんばってほしいと言う祈りはある。
2月13日より  
 アルバムのタイトルは「LONDON 3rd」に決定。
 先週、クマ、社長、三浦氏、はるみちゃんとケーキ食いながら打ちあわせした。モンブラン食いたかったんだけどなあ。
 6月の末か7月の頭リリース予定。
 DVDもつくかもしれないと言う話。ははは。
 今回は10年ぶりのロンドン版ということで10年の変貌をみんなに見せようと言うことでジャケ写あり。白いひげと、健康そうに長い眉毛を見せてやる。どんなもんなんだろうなあ?
 「君は風」「元気です」のロンドンバージョンも新録。
 クマも髪を切り、立派なかたぎの人に見える。
 三浦君、もうじき招待して春雨飲ましてやっから待っててね?