三軒茶屋から 下高井戸へ
縦ゆれ横ゆれ ゆらりゆられ
時の流れに 目をつむり
がんばれ僕等の世田谷線
がんばれ僕等の世田谷線

夕焼け空に染まる 緑の中を走る時
忘れかけてた 故里が見えてくる

古いものを嫌う 陽気な学生達でさえ
まるで子供のように 無邪気に乗りこんでゆく

先は急がない ゆっくりやってくれ
三軒茶屋から 下高井戸へ
縦ゆれ横ゆれ ゆらりゆられ
時の流れに 目をつむり
がんばれ僕等の世田谷線
がんばれ僕等の世田谷線

我が物顔で走る 車のあの音でさえ
いつものうるささも 今日は気にはならない

隣に座った見知らぬ 笑顔が可愛いあの娘に
元気ですかと気楽に 話しかけたくなる

先は急がない ゆっくりやってくれ
三軒茶屋から 下高井戸へ
縦ゆれ横ゆれ ゆらりゆられ
時の流れに 目をつむり
がんばれ僕等の世田谷線
がんばれ僕等の世田谷線

 東京という大都会に上京してきて、いつも
まにか時代(とき)の流れにながされている
自分を感じた時、世田谷線の古い電車は僕に
唯一、自分らしさを取り戻してくれる空間で
した。今も大都会を走り続けているこの電車
に少しばかりの感謝とエールをこめて僕も君
らと同様歌い続けて行くよ。