1981年、東京芸術大学付属高校在学中、第8回ヴィニアフスキ国際コンクールに於いて、
最年少18歳で日本人初の優勝と6つの副賞を受賞し、翌年、東京芸術大学入学と同時に本格的演奏活動を開始。
これまでにポーランド各地での演奏旅行、TV出演、「プラハの春」国際音楽祭に出演のほか、
日本フィルヨーロッパ公演のソリスト、ドイツ各地への演奏旅行、大阪センチュリー響のアジア・ツアーのソリストとして各国を廻り好評を得る。
 又、∨.スピヴァコフ、E.ルカーチ、J.ピエロフラーヴェク、F.ライトナー等の指揮で、モスクワ・ヴィルトーゾ室内オーケストラ、ハンガリー国立響、スロヴァキア・フィル、サンクトペテルブルク響等との共演に加え、日本国内でも各オーケストラと共演、リサイタル活動のほか室内楽でも非凡な才能を見せ、'86年民音コンクール室内楽部門で優勝並びに斎藤秀雄賞を受賞した「ハレー・ストリング・クアルテット」では1stヴァイオリンをつとめ、日本のみならず国外でも高い評価を得ている。
 '99年、ウィーン放送響(H.シフ指揮)、フランス国立トゥールーズ室内管と共演し好評を博した。最近では'01年12月にデビュー20周年を記念してデビュー当時より共演を重ねてきた清水和音とデュオ・リサイタルを、'02年1月にはサンクトペテルブルクにおいて同フィルハーモニーとチャイコフスキー:Vn協奏曲を共演しその実力を高く評価された。
 CDも数多く発売され、現在、東京芸大、国立音大で後進の指導にも当たっている。
 漆原の常に安定した高水準の演奏は、音楽ファンのみならず、指揮者、オーケストラ・メンバー等の音楽家の間でも非常に高い信頼を得ている。