ピッキングについてです。指で弾けないワタシにとっては、当然ピックをつかって弦をハジく事を指します。
まずは、弦に対してどの角度でピックをハジくかという事になりますが、基本的には3通りの角度が有ると思います。弦に対して
「平行」(フラット)
「順アングル」(多分、大多数の人がこれに類すると思う)
「逆アングル」(いわゆる佐久間式ピッキング。ワタシもこれです)
の3つになります。
生音(アンプを通さない音)で弾き比べると良く分かっていただけると思いますが、順アングルは弾いた時にピックノイズ音が「ジャリ」と聞こえると思います。反対に平行と逆アングルの音は、殆どノイズが出ないと思います。
次に音の大きさ(デカさ)についてですが、順アングルの音だと平行や逆アングルの音と比べると、音が小さくなってしまうと思います。ワタシ個人の解釈ですが、順アングルだと弦をハジいたチカラが全て振動に伝わらず、逃げていく感じになってしまうと捉えています。
実は今まで書いた事は、95年の2月号のGIGS(ローリーさんが表紙の)に載っていた佐久間正英さんのギターピッキングについての特集記事を見たモノをに実践して(ベースで)自分で体験した事を基に書いているのですが、ワタシはこの記事を読んでからピッキングフォームを改造しようと思い矯正しました(ちなみにちゃんとしたカタチになるまでに、半年位掛かりました)今でもちょくちょく、他の雑誌でもこの事(佐久間式ピッキング)を書いてある記事を見かけるのですが、このピッキングを教わったプロのベーシストの方も結構要るとの事です(誰なのかは書いていませんでいたが)
これだけ書いておいて、こんな事を書くのもおかしな事なんですが、弾き方自体は別にこだわる必要は無いと思います。自分がその音に満足できていれば良いと思います。ただ、わたしの価値観の「良い音」というのは、ピック弾き特有の「ゴリゴリした音色」と、指弾きのような「太い音」の両方が、自分自身のピッキングで出す事ができると感じ、楽器本来の目的である「生音を最大限に引き出せる」には「これだぁ!!」と、思ったワタシは数あるベースのピッキングスタイルの中からこのピッキングを好んで弾いているだけなんです。
余談ですがギターやベースを弾いている方でこのピッキングを実践している方がいらっしゃったら、是非教えて頂ければと思います。少なくともワタシの周りに、実践している人は皆無なので・・・(興味を持った人にやり方を教えた事は有るのですが、みんなフォームの矯正がイヤで辞めてしまった人ばかりなんです)
ちなみに、ワタシが散々挙げている佐久間正英さんのベースプレイはメジャーな所だと「ヒステリック・ブルー」のCDで聴けます(かっちょいいっすよ!!)
最近だと、2002年の5月号のベースマガジンにピック弾きの特集が載っています。「佐久間式ピッキング」の事も書いて有りましたので(ここに書いてある事よりも詳しく書いてありました・・・)そちらの方も参考にしてみては如何でしょうか。
(追記)08/01/2002
ホントに偶然だったのでですが、佐久間さんの参加しているバンド「四人囃子」のライブをテレビで見る事が出来たんです。ワタシは四人囃子をその時初めて聞いたのですが、もの凄くかっこよかったです。あと普段あまりみる事の出来ない佐久間さんのベースプレイをじっくりみる事が出来たので、個人的には2倍の楽しみがありました。