Column


■ハノンの音楽解体新書

第1回:MONAURAL CURVE "See Through"
『絶対に二人いなかったら作れませんでした。』

1:story weep
後半まとまり始めた音のキーポイント「アコギ」
アコギを使って作ってくれ、というリクエストでZULL作曲。
ZULLとああだこうだ言いながら二人でミックス作業。
トラック状態がかなり良好の為、ギターに関するエフェクト処理はほとんどやっていないです。
スライドの音も気に入ってる。
その為、表現のポイントはアコースティックギターの響きを曇らさずにどこまでウエットに響かせるか という部分になり、結果このようなミックスになりました。(聴いてのお楽しみ)
ド頭のギターの周波数処理について二人揃って「きも〜〜〜い!」
といった事が印象的でした。8本サラウンドZULLで悶えてください。
個人的には麻薬っぽい曲。やった事ないけどさ。

2:religion
「ダークネオアコースティック」と最初、聴いた時に感じてこれは新しい表現が出来るな、
と思いチョイス。
曲調からしてZULL。展開にはワンクッション置いてある。
若干、音の整理が甘い部分の複雑なカオスが結果的に功を奏した。
イントロに全部がガーンとくる所が気にいってる。
ミックスに関してはフェーダーのリコールを一切使わないで全ての楽器を均等に通すという部分で、
1番勉強になった曲だと思う。
左側のアコギのストローク感を楽しみつつ右の歪みを聴くとアンダーにトリップ出来る。
その為、若干ボーカルを浮かしてある。
トックンのベース(ドロップD)の処理が難しかった…。
ピアノはMIDI打ちじゃなく01/wで信号を生弾きした。
間奏のフルートはDEMO段階ではFM7だったがうるさいのでアナログ感重視でメロトロンの
エミュレーターをエディットして作った。
現在のMONAURAL CURVEの音を最も象徴している曲だと思う。
*試聴などのDEMO音源とはボーカル、ギター始め、多数トラックが新録です。
個人的には覚醒剤っぽい曲。やった事ないけどさ。

3:deep guilt
まず、スネアの音がカッコ良かった。だって3セット分あるんだもの。
自分だったら絶対やらないので、調理法に戸惑いつつも楽しめた。
ZULLにイントロのギターのリフを教えてもらった時、中学生ぐらいにギターを触った少年のような感覚
で「おおお そこ行くかっ!」という気分に。
仮タイトルがタイトルになった曲。メロディーは偽装ポップ。
歌詞のテーマは「物事に対する認識」と「戦争」と「現実」
ミックスに関してはモノラル感重視で広がりをカット。
その分クラッシュとコーラスで広げている。
サビの左チャンネルのギターリフはZULLしか考えられない。
イントロのシンセ音と恐いアコーディオン音はZULLによる音。
個人的には核爆弾ぽい曲。撃った事ないけどさ。

4:stars
1番やりたかったのはABとサビのメリハリです。
上記2点の差をはっきり出したかったのでこのようなアレンジにしました。
バンドサウンドやるよ という意気込み?と差別化と取ってもらいたい。
出だしはエイフ○ック○ツ○ン的表現を多少入れて。
2パターンの音圧差を均一にするのに手間取った。
メインで使用したのはPROPHET-5のエミュレーターとRoland TR-606(実機)
ABの後半のリズムは実機を使っただけにタイミングのズレ感が味付けになれば良いと思って使用。
機種依存のアクセントも使いました。
後、使用トラック数がなんと自爆の3ケタ。だが、そうは聞こえない様にさらっと処理してある。
懐かしくも新しく響けば満足です。ZULL考案の2回目のサビ頭が最終的に気に入ってます。
単なるポップ曲ではないので、「聴く意識」があれば新しい発見が色々あるはず。
そしてまたM1に戻って最初から聴いてみて下さい。不思議な感覚があるはず。
個人的にはおもちゃ箱っぽい曲。色々入ってるからさ。
音や楽器にも少し触れつつ文章を書いてみました。
個人的にアルバム通じて言えるのは「音楽に対する視点の変化」
もしくは「変化するきっかけ」になってくれれば幸いという事です。


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