+++ 楽器に於けるプラシーボ効果 +++
このページでは、昔から私個人が疑問に思っていた疑問についての私の考えを記しておく、超個人的なページです。
ですので途中考え方などが一部変わったり、色んな発見をする度に随時更新したいと考えています。


まず,あまり聞き慣れない言葉かと思いますが「プラシーボ(プラセボ)効果」という言葉をご存知でしょうか?
元は医学用語ですが、一言で言うと「偽物の薬」という意味です。
近年、傷病時に薬剤に頼らずに自己治癒能力を高め、治療を行うなどの自己治癒能力その物を活用しようという流れで
メディアでも度々取り上げられている事も有り、ご存知の方も多いのでは無いでしょうか?

用語の詳しい内容等は こちらで確認して頂くとして、ごく簡単に抜粋して表にしてみます。
(以下は仮に*1睡眠薬を使う事としてを記述します)

★プラシーボ効果の検証の為の手法、手順

@:薬品の専門知識の無い一般の方に、飲む薬の効用だけを知らせ、被験者とします。
A:正式な薬偽物の薬の2種類の薬を準備します。
B:投与時に偽物の薬も本物だと被験者に思い込ませた上、投与します。
C:被験者はいつ、どちらの薬の投与を受けているか一切判らない事とします。
D:検査期間中に必ず、双方の薬を同量ずつ投与します。
E:一定期間、規則正しい生活を行い、その間、決まった時間に各種検査を行う事とします。
F:検査期間中の被験者のメンタル的な部分(例:脳波や呼吸数)も詳細に記録します。
(余談ですが、以上の手順を数百人の被験者に行い、検査結果をデータとして、蓄積、利用されていくのです)

そして以下が結果の大まかな部分を表にした物です。

★検査、検証結果の分析の一例(実際にある例です)

@:正式な薬の投与を受けた日と、偽物の薬の投与を受けた日のどちらの日に於いても、
  一切、薬の投与を受けていない普段の日と変わらない*2:睡眠効率を記録。
A:偽物の薬の投与を受けた日の睡眠効率が、本物の薬の投与を受けた日の睡眠効率
  遥かに下回ってしまった。
B:偽物の薬の投与を受けた日の睡眠効率が、本物の薬の投与を受けた日の睡眠効率
  あまり変わらない睡眠効率を記録。

★結果について、だんだんややこしくなってきたので、細かく説明します。

結果の@〜Bに於いて出現率について、平均を取るとAが一番多いのですが、今回、注目して頂きたいのは @,Bです。
(使える資料が出来次第、グラフ等で提示して行きます。ここでは大まかに3分割とお考え下さい)

@:明らかに薬の効果が出ていないという事の表れです。Bで詳しく記述いたしますが、
  被験者のメンタル的な部分などが作用し、こう言った事が起きる事が有るそうです。

A:単純に偽物の薬が効かずに本物の薬だけが効いてるという事の証明です。
  これは、生体的(データとしても)には極めて理想的な反応といえます。

B:コレが一番難解と言うか、@にも通じる事ですが、一番人間の感性の部分に関わる事柄ではないでしょうか。
  偽物の薬を本物の薬と思い込んで、服用する事により思い込みが脳や精神にフィードバックを掛けて行き、
  本物の薬を飲んだ時と同様の効果を、自分の体の「内部」だけで、薬効を作り出していると考えられます。

これらの現象の理由は、諸説有りますが、
人間のメンタル的な部分が大きく関わっていると言われています。
(色々な要因が絡み合った上で現象を引き起こすのですが、割合として代表的な物がこれに当たります。)

そういった意味で、人間のメンタルというのは本当に微妙な部分が有るわけです。
以上の実験で、薬を飲んでしまったという思い込みだけで、体に重大な変化をもたらすという事が立証されている訳です。
つまり平均より感受性が豊かな人、何らかの暗示にかかり易い人は、

このプラシーボ効果が比較的強いといえるでしょう。

そういった意味では@〜B各々に当て嵌まる被験者でも、状況と環境が変われば別の結果が出ないとも限らないという事です。
私が実際に数回検査を受けたとしたら、その都度、結果は程良くバラバラでしょう(別件にて実体験)

上記いろいろな理由を考慮した上、物理的、精神的刺激が一定では有り得ない普段から、

多かれ少なかれこのプラシーボに影響されて生活していると考えるのが自然だと考えます。

製薬関連の根幹の仕事をしている方曰く、新薬の治験 の際には、メンタル的な誤差も相当量考慮しておく必要があるそうです。
そして日本人は比較的(他民族の平均より)このプラシーボ効果そのものが強いそうですが・・


ここまで私の拙い文書を根気強く読んで頂き有難う御座います。
この一見厄介なプラシーボ効果楽器との関連性については次のページから私の考えを記載していこうと思っています。

HOMENEXT


*1睡眠薬について、例として一番効果が判り易いので例として挙げました。他意は御座いません。
*2睡眠効率とは、ここでは睡眠時の意識の規則性や睡眠の深さに対しての言わば「疲れの発散度」を表す言葉として使っています。
一時期私がこう言った関連の仕事に関わっていた為、一部実体験も含まれて居ります。又、色んな手法手順が有りますので、これらはホンの一例とお考え下さい。
ここは、医療系HPではない為、全体的に簡素に表記している関係上、医療分野の言葉の使い方,考え方などが必ずしも正しいとは言えない部分等が有りますが、
楽器系HPということで、大目に見てご勘弁を・・・問題が有りましたら修正いたします。
ご意見、ここが正しくない等のご指摘はメールでお願いします。