LIVE REVIEW



「Circulationを真っ暗な観客席で聞きたい。」


この日、three days later は8曲演奏した。
食い放題、飲み放題のクリスマスパーティの会場の中で、 ステージと客席を壁に遮られながら、
黙々と働くウェイターの脇で、 蝶ネクタイの司会者に紹介された後に、
彼らは自分たちの信じている曲を8曲演奏した。

「四年前に比べると、サトウは顔つきが変わったよ、良く なったね。」

四年前の彼を私は知らない。
しかし、彼が時折リズムを取る履き古したコンバースの スニーカーの汚れが、四年という時間を物語っていた。
四年の間に多くの貴重な何かを失いながら、 四年の間に得た貴重な何かを携え、

2003.11.30.彼らはリスタートした。
彼らはこの日のライブを「REHABILITATION」と銘打った。
サトウは楽曲の大半を目を閉じて演じた。
まぶたの裏には彼の描く詩の世界が広がっていたのだろう か?
会場の満員の観客が映っていたのだろうか?
いや、彼のまぶたには暗闇が広がっていただろう。

X'mas Party in ESPERIA,
Buddy Holly,Wher is my mind ?
神の子イエスの生誕記念行事で彼は神に殺人を願った。
暗闇の中で彼は歌い続けた。
歌うことでしか、リハビリを終了させられないことを 分かっていたのだろう。

「REHABILITATION」が終わった。 リハビリという意味でしか彼は満足していないだろう。
しかし、今後の活動次第では、この日のライブは、
四年という長すぎる停滞を絶った重大な意味を持つライブ になることだろう。



食い放題、飲み放題のクリスマスパーティの会場の中で、 ステージと客席を壁に遮られながら、
黙々と働くウェイターの脇で、 蝶ネクタイの司会者に紹介された後の、 Judy and Mary のコピーバンドの演奏が、
私には心地よく感じられた。


「Circulationを真っ暗な観客席で聞きたい。」
好奇心の強そうな誰かが言っていた。



「苦しそうだけどね。」

              written by 成田伴弥







思いっきりこのメロディーに酔いたい。

楽しみにしていたライヴの日がやってきました。
前日は遠足の前の日のようなドキドキで、当日は初デートの相手を待つようなドキドキ感。
どんなライヴを見せてくれるのか・・・。
期待と不安が入り混じり、胸が高鳴りました。


久々の演奏と聞いていたけれど、とても甘い音を奏で、とても甘い歌声でした。
甘く・激しい。
実力を上手く伝えられない環境・音響設備が良いとはいえない中での演奏は私にもどかしさを感じさせた。


今回は色々なバンドが集まるパーティーだったので、
明らかに違うジャンルのバンドが多く、観客が食事やお酒を飲みながらなので、
ライヴ中でも消える事のないガヤガヤさがとても残念でした。
私としては次回はライヴハウスで、お腹にずしんとくる位の音量で、
煙草の煙がライトに移ってゆらゆら揺れる・そんな不健康な環境で、
思いっきりこのメロディーに酔いたい。

              written by西本幸恵






「REHABILITAION」は、あくまでリハビリ段階なのだろう



2003年11月30日日曜日 当日はあいにくの雨にも関わらず、
店はお客さんで満員になって、本番直前には立ち見の人もでていた。
そしてライブが始まり、順調にほかのバンドが演奏を終えていく中、
とうとう彼らの出番が回ってきた。


今回「three days later」初のライブとあって本人達はかなり緊張していたと思う。
けれども、演奏が始まるとがらっと真剣な表情に変わっていく、
普段の顔を知っているだけに僕にとって、それは驚きだった。


CDでしか聞いたことがないので生で聞くのはまた違った感じがして良かった。
  今回の彼らのライブ「REHABILITAION」は、あくまでリハビリ段階なのだろう。
はやくリハビリを終えて本調子の彼らを見てみたい。

              written by鈴木敏之






「馬鹿騒ぎ終了。胸騒ぎ開始!!」



three days later イカレた名前だ!
11月30日の正午過ぎ、明らかに思考の違う4バンドが(正確には3:1だが)同じ会場に集まっていた。
この日、俺のお目当てのバンドは3:1の1にあたるバンドだった。
この日は彼らの1st LIVE らしいのだが、1st LIVE にしては意味深なタイトル「REHABILITATION」というものだった。
会場には、老若男女ごったがえす程の人で溢れかえり、その場しのぎの会話で溢れかえっている最中、
浜村 淳似の司会者に紹介され1番目のバンドがパーティーをスタートしたのである。
1番目は3:1の3にあたるバンドだった。50、60分いやもう少し短かったかもしれないが、
俺にはやたら長く感じたものだった。
終了後、やっと俺のお目当てのバンドが浜村 淳似の司会者に紹介されたのだ。


ドラムス、ギター、ベースとうつむき加減にRICKENBACKERを持ったボーカルが中心に立つ4人編成のバンドだった。
彼らの音が会場に鳴り響いた瞬間、いままでの会場の空気とは明らかに違うものを感じたのだ。
そうそれは映画「さらば青春の光」の1シーンで、
いままで和やかだったパーティー会場にModsたちが突如あらわれ、
お気に入りのレコードに針を落とし踊り狂う場面にも似たような・・・・・・


その会場にいた人の中には心地の悪い音と思った人もいたかもしれないが、
俺には非常に心地の良い音が会場中を埋め尽くし自然と体が動いていた。(その時のModsのように)
全8曲中4曲カバー4曲オリジナルという構成の中、
カバー曲よりオリジナル曲の存在感、なかでもラストに演奏された”Circulation”は圧巻だった。


わずか30分足らずで非常に短い間ではあったが、
彼らの1st LIVE 意味深な「REHABILITATION」は終了したのである。(厳密には始まったばかりだと思うが)
その後のパーティーの模様はあまり覚えてはいないのだが、彼らのライブを体感した後強く感じたことがある。
それは、「馬鹿騒ぎ終了。胸騒ぎ開始!!」つまり3:1ってことだ。
それから俺は、チャーリー・パーカーを聴きながらグルグルと回りながら踊り狂う若者のような足取りで、
3日後に彼らのCDを手に入れたのだった。

              written byタロウ




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