Syrup 16g


Free Throw

1. 翌日
2. Sonic Disorder
3. Honolulu★Rock
4. 明日を落としても
5. 真空
発売日 1999/12/25
品番 MSR-TIN-19
メーカー TINSTAR RECORDS
価格 \1,000(税抜)

1stミニ・アルバム。
まだまだ若々しい感じですね。
しかし、気だるい楽曲のテンポや、フワフワしたような雰囲気はこの頃からあったようです。

1や3のように明るいトーンの楽曲にも驚きましたが、2の雰囲気などは今と全然変わってないな〜と感じさせられます。
4はしんみりした感じだし、5はパンキッシュな要素も含んでいたり。
5曲がそれぞれのカラーを出して面白いなあと思います。

ただ、'80年代UKロックを目指した音作りのせいか、声が遠く聴こえます(笑)

2002/7/22筆:2003/4/14改訂


COPY

1. She was beautiful
2. 無効の日
3. 生活
4. 君待ち
5. デイパス
6. 負け犬
7. (I can't)Change the world
8. Drawn the light
9. パッチワーク
10. 土曜日
発売日 2001/10/5
品番 UKDZ-4
メーカー DAIZAWA/UK.PROJECT
価格 \2,400(税抜)

1stフル・アルバム。
楽曲のクオリティや音の質は、前作に比べてかなり良くなっています。
ギターバンドであるという意義も出てきた感じですし。

1は6行の詞と、祝福の鐘の音のようなギターフレーズが印象的な、静かな曲。
2は“猿の交尾中だ”というフレーズがイマイチよく分からない曲。
3は代表曲で、問い掛ける詞と弾けたサウンドが聴きごたえあります。
4はダウナー(爆)
5は“君は死んだほうがいい”と衝撃的なパワフル・ロック。
6はタイトル通り、救われない感のある曲。
7は変拍子が心地いいのですが、詞が心地悪いです(^^;
8はアルバム中最速。初期のラルクっぽいグルグル回っている感じがします。
9は、彼らの持ち味が全開のポップ・チューン。
10は、ギターのサウンドからバンドサウンドへの変化がイイ。

前作で気になる音も改善され、聴きやすくなっています。
初心者はここから入ったほうが無難かもしれませんね。

2003/4/14筆


coup d'Etat

1. My Love's Sold
2. 神のカルマ
3. 生きたいよ
4. 手首
5. 幽体離脱
6. virgin suicide
7. 天才
8. ソドシラソ
9. バリで死す
10. ハピネス
11. coup d'Etat
12. 空をなくす
13. 汚れたいだけ
発売日 2002/6/19
品番 COCP-50692
メーカー TRIAD/日本コロムビア
価格 \3,059(税込)

メジャー進出アルバム。
タワーレコード店内のBGMでかかっていたのを聴き、一瞬で心を奪われてしまい衝動買いしてしまいました。
ザラザラとしたギターサウンドに、狂気に磨きをかけた哲学的な詞がクロスオーバーしています。
でも、どこかZi:killの『DESERT TOWN』を彷彿させるギターの音色も随所で見られる気がします。
THE BACK HORNやCOCK ROACH、ROSSO、BUMP OF CHICKENとシンクロする部分もありながら、これらのバンドにはない孤高さも持ち合わせていますよ。


おすすめは1,3,7,11,12,13・・・っていうか全部!!
特に「空をなくす」で、今まで僕が遠まわしに詩の中で書いてきた“アンチ現代人”をストレートにぶちまけていて、すげーショック受けました。
これからライブ見てみたいな〜と思うバンドです。
客が静かって聞いたもんですから(笑)

2002/7/22筆


delayed

1. センチメンタル
2. Everything is wonderful
3. Reborn
4. 水色の風
5. Anything for today
6. サイケデリック後遺症
7. キミのかほり
8. Are you hollow?
9. 落堕
10. 愛と理非道
11. Reborn(acoustic ver.)(Secret track)
発売日 2002/9/25
品番 COCP-50699
メーカー REBEL/TRIAD/
日本コロムビア
価格 \3,059(税込)

前作からたった3ヶ月しか経ってないのに発表された新作。
『coup d'Etat』は本当のSyrup16gの姿ではなく、そのイメージが定着してしまわないうちに本来の自分達の音楽を発表しようというのが発端らしいです。
もう既に俺の中では前作のイメージが定着していたんですがね(苦笑)

楽曲は、ここ4・5年書き溜めていたものらしいんですが、全くの新作として受け取れるみたいです。(つーか、俺から見れば全くの新作なんだけどね)
全体的にメロウなナンバーばかりで、攻撃的なメッセージも見当たらず、ただ淡々とした印象を受けます。
が、そこに優しさが溢れているんです。
つまり、人恋しくなってしまうわけなんですよ。
その幻想に俺も引っかかってしまったのですが。(このエピソードは封印)

五十嵐自身の少年時代の体験のような「センチメンタル」からアルバムのメロウでソフトな印象を決定づけています。
3の「Reborn」はラジオでもよくかかっていたみたいです。(福岡限定かもしれませんけど)
4の「水色の風」には、BUMP OF CHICKENの藤原基央が参加していて、若手の中で独特な才能のある2人の掛け合いが聴けます。
ちょっとびっくりなのが、バンドの形態を完全に無視したかのような「愛と理非道」です。
ふわふわしたキーボードの音色に五十嵐の声が重ねられている、そんな不思議な空間が出来ています。

余談ですが、Syrup16gはこの作品で2人になりました・・・。

2002/12/8著


HELL-SEE

1. イエロウ
2. 不眠症
3. Hell-see
4. 末期症状
5. ローラーメット
6. I'm 劣性
7. (This is not just)Song for me
8. 月になって
9. ex.人間
10. 正常
11. もったいない
12. Everseen
13. シーツ
14. 吐く血
15. パレード

1万枚限定8cmライブCD
1. 落堕
2. coup d'Etat 〜 空をなくす
発売日 2003/3/19
品番 COCP-50704
メーカー REVEL/YSR/
コロムビア
価格 \1,575(税込)

4thフル・アルバム。
出来た楽曲をどんどんリリースするという彼らのスタンスは、現在の音楽シーンを活性化させる良い手段だといえます。
「でも、それじゃ楽曲のクオリティは下がるんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。
ところが、優秀なソングライターであれば、全然問題ではありません。
五十嵐の詞は、発表する度に新しい発見を見せてくれるし、今回はドラムの中畑さんも積極的に参加したとかしないとか。
前作『delayed』が、バンド活動において“未発表曲ベスト”のような作品だったのに対し、今作は全くの新作。
既に昨年末のdelayedツアーから新曲を多数演っていたので、聴いたことある曲も入っていました。(3,6,11しか覚えていませんが・・・)

久々にテンポの速い1で、何か今回は気合入ってるな〜と感じたかと思えば、ゆるい'80年代UKロックを彷彿させる楽曲が続いたり。
表題曲の3なんかは、すごく心臓に来ます(いい意味のような悪い意味のような・・・)。
5はロック・スターを馬鹿にしたような詞がグー。
11はそのまんま「もったいない」って感じです。
14は摂食障害の彼女の歌・・・ちょっと怖い(笑)

ただ、問題点は録音レベルが最近のCDにしては小さいこと。
コロムビアって昔から製造ミスが多いんですよね・・・(怒)

そして、1万枚限定で封入された8cmライブCD。
『delayed』収録の1と『coup d'Etat』収録の2。
どっちも盛り上がっている客の声が入っていて、全く盛り上がっていなかった福岡公演は一体何だったんだろう?と思ってしまいます。
俺も「ワーッ」とか声を入れてもらいたい(核爆)

2003/4/14筆