サディスティック・ミカ・バンド


黒船

1. 墨絵の国へ
2. 何かが海をやってくる
3. タイムマシンにおねがい
4. 黒船(嘉永6年6月2日)
5. 黒船(嘉永6年6月3日)
6. 黒船(嘉永6年6月4日)
7. よろしくどうぞ
8. どんたく
9. 四季頌歌
10. 塀までひとっとび
11. 颱風歌
12. さよなら
発売日 1983(1974/11)
品番 ETP-40153
メーカー 東芝EMI
価格 \1,500(税抜)
※表記のデータはアナログ盤のものです

元フォーク・クルセダーズの加藤和彦と妻のミカを中心としたすごいバンド。
メンバーに高中正義、高橋幸宏、小原礼といった、多分一度は目にしたことがある名前が連なっています。
このアルバムのプロデューサーは、後にセックス・ピストルズを手掛けるクリス・トーマス。
日本にはないジャキジャキの初期バンク/ロックンロールのサウンドが「これって本当に1974年の作品?」と思わせる出来。
今聴いてもサウンドの古さより新鮮さのほうが目立つ、これぞ名盤である。

アルバム全体を通して実験的な曲が多く、メドレーも2組(1と2,4〜6)あったりするが、これがメチャクチャかっこいいんだな。
特に、アルバムタイトルである「黒船」のメドレーは圧巻。
音を聴いてタイム・スリップの錯覚を体験させてくれます。
ミカがメインボーカルをとっているのは3の1曲のみですが、バンドを象徴する代表曲であり、いまだに様々な番組で使用されています。
7のチンドン屋のような短いSEもあり、福岡で毎年5月に行われる祭がモチーフの8や10などでは純粋に音を楽しんでいます。
逆に自然をテーマにした9や11などでは卓越したメロディーセンスが伺えたりもします。
締めである12は、ちょっぴり切なくなったり。

CDでもアナログ盤でも持っておいて、後世に語り継がせたいおすすめ作品ですよ。

2003/2/20筆