中島みゆき



夜を往け

1. 夜を往け
2. ふたつの炎
3. 3分後に捨ててもいい
4. あした
5. 新曽根崎心中
6. 君の昔を
7. 遠雷
8. ふたりは
9. 北の国の習い
10. with
発売日 1990/6/13
品番 PCCA-68
メーカー PONY CANYON
価格 \2,854(税込)
現在YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONSから再販中

18枚目。
全体的にトーンが暗いのは、バブル崩壊の前後だからでしょうか?

ミディアムテンポで、ハードロック演歌な表題曲「夜を往け」。
思い詰めたように歌う「ふたつの炎」。メラメラと怨念を発しています。
「3分後に捨ててもいい」はヘッドライトという単語が出てくるので、本人のアノ歌を思い出しますね(笑)
“もしも明日私たちが〜”のフレーズで有名なシングル曲「あした」。
ハードロック調に大人の女性が若い男にお姐さんぶってる(核爆)「新曽根崎心中」。
「君の昔を」は“妬んでいる”を連発してます。怖っ!
「遠雷」は、曲の中で雷鳴が轟いてる錯角に陥ります。
変拍子と意味の分からない言葉(まさか死語?)が出てくる「ふたりは」。
「北の国の習い」で連発される“北の国の女にゃ気をつけな”。差別ですか?( ̄□ ̄;)!!
ラストは、何かのタイアップでシングル・カットされた「with」。

何かと曲に突っ込み入れまくってますね、今回(反省)

2002/6/12筆


EAST ASIA

1. EAST ASIA
2. やばい恋
3. 浅い眠り
4. 荻野原
5. 誕生
6. 此処じゃない何処かへ
7. 妹じゃあるまいし
8. 二隻の舟
9. 糸
発売日 1992/10/7
品番 PCCA-397
メーカー PONY CANYON
価格 \3,059(税込)
現在YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONSから再販中

20枚目。
3曲目「浅い眠り」はドラマの主題歌となっていたこともあり、シングルではミリオンを突破しています。
この頃はトレンディードラマがブームでしたから、ヒット曲の影にはこういう仕掛けが隠されているわけですが。
ちなみに当時、僕は小学3年生でした。
さらに、この年のFNS歌謡祭にコメントを送るというサービスまで展開。
めったにテレビには姿を見せない人なので、当時の映像を持ってる方は貴重ですねぇ。

表題曲「EAST ASIA」はアジアチックなサウンド。
「やばい恋」は、松任谷由実を意識したかのような打ち込みサウンドに、サックスが響き渡り緊張感を出しています。
「萩野原」はゲンナリソングです(爆)
壮大なテーマをしっかりと歌い上げる「誕生」には泣かされた方もいることでしょう。
「此処じゃない何処かへ」は、コーラスで参加している坪倉唯子(元:B.B.クイーンズ)の声が本人より目立ってます。
3拍子にいつもの辛い別れをテーマにした、何とも言えない「妹じゃあるまいし」。
彼女の歌劇“夜会”から生まれた8分13秒の作品「二隻の舟」。
この曲も坪倉唯子の声が前面に出てくる箇所があります。
「糸」は、1998年に「命の別名」のカップリングとしてシングル・カットされた名曲です。

どーでもいい余談ですが、坪倉唯子は「おどるポンポコリン」の時と歌い方が違います。
(他のアルバムにも参加していますが、本作が一番目立ってるので書きました)

2002/6/12筆


LOVE OR NOTHING

1. 空と君のあいだに
2. もう桟橋に灯りは点らない
3. バラ色の未来
4. ひまわり“SUNWARD”
5. アンテナの街
6. てんびん秤
7. 流星
8. 夢だったんだね
9. 風にならないか
10. YOU NEVER NEED ME
11. 眠らないで
発売日 1994/10/21
品番 PCCA-649
メーカー PONY CANYON
価格 \3,059(税込)
現在YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONSから再販中

22枚目。
シングル「空と君のあいだに」の影響もあってか、このアルバムは30万枚を越すセールスを記録しました。

で、その「空と君のあいだに」ですが、160万枚を売り上げたシングルとはアレンジを変え、静かに聴かせてくれます。
思い出の場所が無くなる寂しさを歌った「もう桟橋に灯りは点らない」。
「バラ色の未来」はアルバム中最速曲です。未来が不安になるので勝負の年の方は聴かないほうがよろしいかと(核爆)
「ひまわり“SUNWARD”」は名バラードです。(漫画「カケル」の話に、ネタになってるものがあります)
今の生活から現実逃避したい方は、「アンテナの街」で勇気をもらってくださいね。
初期の歌詞のようにドロドロとした影が見え隠れする「てんびん秤」。“カミソリなんかまにあってるわ”って(^^;)
「流星」は高速道路をテーマにした曲。
タイトル通り儚い「夢だったんだね」。
「風にならないか」は、自分の詩のテーマともシンクロする部分があります。
8分43秒のドラマチックな「YOU NEVER NEED ME」は聴き応えたっぷりです。
眠くなるのに「眠らないで」は酷な話です(爆)

このジャケットは発売当初「下着姿で写ってる・・・やらしいな〜」と勘違いしてました。
やらしいのは俺ですね、小学5年生の秋(苦笑)。

2002/6/12筆:2003/1/18改訂


パラダイス・カフェ

1. 旅人のうた<2nd Version>
2. 伝説
3. 永遠の嘘をついてくれ
4. ALONE,PLEASE
5. それは愛ではない
6. なつかない猫
7. SINGLES BAR
8. 蒼い時代
9. たかが愛
10. 阿檀の木の下で
11. パラダイス・カフェ
発売日 1996/10/18
品番 PCCA-999
メーカー PONY CANYON
価格 \3,059(税込)
現在YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONSから再販中

24枚目。
この年の3月にベストアルバム『大吟醸』が発売され、60万枚を超えるセールスを記録。
巷でもみゆきブーム全盛でした。

しかし、このアルバムはセールス的にコケたような感があります。
落ち着いた音楽を目指した果てに辿り着いた結果なんでしょうか。
でも、シングルとバージョン違いの1は、俺はこっちの方が好きです。
3は吉田拓郎も歌っている、毒気の薄いポップ・ソング。
6はふざけて歌ってるのか??
ロックをベースにした唸るような楽曲は5と表題曲の11でしょうね。
その他の楽曲は、静かなジャズ風のアレンジがなされていたり、シンプルな歌謡曲だったりと、アダルト路線まっしぐら状態です。
TVドラマの主題歌としてシングル・カットされた9なんかが代表格ですね。

この辺りから『私の子供になりなさい』にかけて、すごく歌い方がヤバくなってます。
まあ、この人の場合どのアルバムを聴いても恐いのは変わらないのですが。

2003/1/31筆