橘いずみ(2)


bellybutton

1. HEAVEN
2. MARACAS
3. 銀河
4. peanuts
5. 生活
6. ORANGE
発売日 2001/9/27
品番 PSCR-5994
メーカー ポリスター
価格 \2,100(税込)

橘いずみ4年4ヶ月振りの8枚目となるアルバム。
「そんだけ待たせといてたった6曲か」と、はじめ思いました。
しかし、いざ聴いてみると癒されました。
昔みたいに無理しているような感じでなく、曲が自然に作られたような、そういう自由な雰囲気が漂っているのです。
4年4ヶ月という長い年月が、彼女を救った気がします。

多重コーラスと打ち込みとポップなメロディーが見事にシンクロする「HEAVEN」。
「MARACAS」は、レニー・クラヴィッツを沸騰させるようなゴリゴリ感があります。
ロックなアレンジが独自の世界を醸(かも)し出している「銀河」。
3rdアルバム『太陽が見てるから』収録の「ゼッケン5」の表版といった感じの「peanuts」。
「生活」はサビだけという、橘いずみ独特の曲構成になっています。
こういう手法は以前から使われていましたが、彼女だから完成されたものになるのだと思います。
「ORENGE」はサビの”シャララララ・・・”が印象に残ります。

ちなみに、タイトルの『bellybutton』とは臍(へそ)という意味です。
これから積極的に活動して欲しいとつくづく思います。

2001/11/6著


Super Sunny Day

1. Super Sunny Day
2. fruits
3. Philosophy
4. 菜の花
5. 明日へ
6. 核心
発売日 2002/3/6
品番 PSCR-6031
メーカー ポリスター
価格 \2,100(税込)

前作『bellybutton』からわずか5ヶ月で発売となる、橘いずみの9枚目のアルバム(ミニ・アルバム)です。
いやぁ〜、予想を遥かに上回るリリースの早さでした。

アルバムの構成は前作と同じ6曲で、プロデュースは前作に引き続き橘いずみ&門脇学です。
ソングライティングの方法も、全て二人の共同作になっています。
何者だ、門脇学よ!?

豪快なファンクテイストで、開放感溢れるタイトル曲の「Super Sunny Day」。
いずみ嬢の声がみずみずしくその名の通り「fruits」って感じです。
「Philosophy」の歌詞は結構ネガティブでありながらも前を向いていて、須藤晃の頃とは明らかに違う心情であることが伺えます。
「菜の花」は3拍子のアコースティックナンバーで、いいです。
久々にいずみ嬢が語っていて、ファンにはニッコリの「明日へ」。
さらに久々にいずみ嬢のハイトーンボイスが聴けて、ファンには狂喜の「核心」。

これ持ってどっか行楽地に行きたいなぁ〜!

2002/3/16著


GOLDEN☆BEST

1. 君なら大丈夫だよ
2. 空色のカーテン
3. 街を歩こう
4. 東京発
5. 失格
6. バニラ
7. ゼッケン5
8. 太陽
9. サルの歌
10. 上海バンドネオン
11. 永遠のパズル
12. GOLD
13. アマリリス
14. SHOOTING STAR
15. WINDOW
発売日 2002/6/19
品番 MHCL-132
メーカー SONY MUSIC HOUSE/SMEJ
価格 \1,980(税込)

デビュー10周年を記念して発売された、橘いずみ初のベスト・アルバム!
『bellybutton』以降のエンジニアをしている北村秀治氏がリマスタリングを担当、1992年から1997年までに発表された全78曲の中から選ばれた15曲が、新しく甦りました。
僕の期待していた曲がほとんど入ってなかったという、ある意味すごい選曲だったんですけどね(笑)


1stアルバム『君なら大丈夫だよ』(1992)から3曲。
記念すべきデビューシングル「君なら大丈夫だよ」は、杉真理が作曲したミディアム・ポップ。
「空色のカーテン」は、非常に垢抜けたようなポップさがウリです。結構好き。2ndシングル「また、かけるから(本作未収録)」のカップリングとして後にカットされます。
「街を歩こう」は、今でもライブで歌われていることがよくあります。(オフィシャルホームページのライブのセットリスト参照)

2ndアルバム『どんなに打ちのめされても』(1993)から2曲。
上京の不安を掻き消すような、強く新しい自分に生まれ変わるための決意がひしひしと伝わってくる「東京発」。
3rdシングル「失格」は、人間の痛い所を突いてくる早口毒舌ソング。この曲が10万枚のヒットを生んだ事により、世間に橘いずみの名が知れ渡りました。

3rdアルバム『太陽が見てるから』(1994)から4曲。
4thシングル「バニラ」は、『失格』を女の嫉妬心に置き換えたような感じ。3分30秒ずっと緊迫した雰囲気です。
タイトルと歌詞の内容にどう繋がりがあるのか分からないが、メランコリックなアコギの音が斬新な「ゼッケン5」。
「太陽」は、片思いの女の子ってこういう心情なのかと考えさせられる内容です。
5thシングル「サルの歌」には、なんかジーンと胸に来るものがあります。

4thアルバム『こぼれおちるもの』(1994)から2曲。
7thシングル「上海バンドネオン」は、夜の上海ってこんな感じなのかな?って想像してしまいます。
6thシングル「永遠のパズル」は、フジテレビ系ドラマ「この愛に生きて」主題歌となったため、30万枚のセールスを記録。以後、彼女を代表する名曲となっております。

5thアルバム『十字架とコイン』(1995)から1曲。
8thシングル「GOLD」は、いずみ節が冴えるストレートな応援ソング。“ダメな自分を信じてGO!”に、勇気をもらえます。

6thアルバム『ごらん、あれがオリオン座だよ』(1996)から1曲。
11thシングル「アマリリス」は、届かない場所に行った人を想うラブ・ソング。自分の体験(大学中退)も歌詞に盛り込んでいるため、橘いずみの恋愛像が見え隠れするような気がします。

7thアルバム『TOUGH』(1997)から2曲。
よくライブで歌っている「SHOOTING STAR」。最初の頃はあんまり好きじゃなかったんですが、改めて聴くと癒されます。
12thシングル「WINDOW」は恋人募集中な歌詞で、寂しげな中に優しさのある曲。


このアルバムで残念だったのが、歌詞カードの誤植が多かったことです。
僕が見つけた限り「バニラ」「SHOOTING STAR」「WINDOW」の3曲にありました。
もうちょっと注意してくれればいいものを・・・。

2002/7/21著


深色

1. ブーゲンビリア
2. cabriolet
3. 鳥のように
4. てぃーんず・ぶるーす
5. 青い月の輝く夜
6. 赤い空
7. アダムスキー
発売日 2002/7/31
品番 PSCR-6060
メーカー ポリスター
価格 \2,100(税込)

ミニアルバム3部作完結編。
10ヶ月の間にミニアルバム3枚とベストアルバム1枚を発表し、怒涛の10周年となったいずみちゃんです。
タイトルは「しんしょく」と読みます。「ふかいろ」ではないので悪しからず、タ○ーレコードさん(爆)

1曲目からビックリしたのが、元ちとせに対抗心を燃やしたかのごとくコブシがまわってます。
真夏なのに、秋を思わせるアコースティック・ナンバーの「cabriolet」。
イントロのハープがフォーキーで0930チックな(爆)「鳥のように」も、秋の気配を思わせてくれます。
今作では初のカバー曲として原田真二の唄った「てぃーんず・ぶるーす」を披露してくれています。
「青い月の輝く夜」は、初期SADSを思い出す日本ロックテイストに仕上がっています。
一番のおすすめは「赤い空」。何だかちょっぴりアダルトにデンジャーな雰囲気が加わっていて意外な感じです。
そしてラストの「アダムスキー」、タイトルが好きです(笑)。

リリースラッシュしちゃったから、しばらくは音源出ないだろうなぁ・・・。
今度はいよいよライブ進出か??

2002/8/11著