元ちとせ


コトノハ

1. コトノハ
2. 約束
3. 竜宮の使い
4. 精霊
5. 三八月
発売日 2001/8/1
品番 TGCS-1190
メーカー AUGASTA RECORDS
価格 \1,575(税込)

「100年に一人の神の声」と言われる元(はじめ)ちとせの、インディーズ時代に発売されたオリジナル・ミニアルバム。

「ワダツミの木」の作者として知られる上田現は、このアルバムで「約束」「竜宮の使い」の2曲を既に彼女に提供しています。
また、元ちとせも合作ではあるものの「コトノハ」「三八月」で詞を書いています。
故郷の思いがにじみ出ていますよ。
アルバムは全体を通して島唄をベースにした新しいサウンドを展開していて、今までのJ-POPにはない新鮮さがウリです。

いつ聴いても彼女の声に、故郷の宮崎を思い出してしまい何度ホームシックにかかったことか(爆)
奄美大島(鹿児島)は同じ南九州ですからねぇ(^^;

2002/6/12筆


ハイヌミカゼ

1. サンゴ十五夜
2. ワダツミの木
3. 夏の宴
4. ひかる・かいがら
5. 心神雷火
6. 37.6
7. 初恋
8. ハイヌミカゼ
9. 君ヲ想フ
10. 凛とする
発売日 2002/7/10
品番 ESCL-2320
メーカー Epic Records/SMEJ
価格 \3,059(税込)

メジャー1stアルバム。
80万枚をセールスした「ワダツミの木」、続く「君ヲ想フ」を収録した今作。
強力な歌唱力はもとより、作家陣も気合が入っています。
事務所の先輩である山崎まさよしが「ひかる・かいがら」で作曲を手がけています。

前作『コトノハ』の流れを上手く繋げ、シンプルに歌が引き立つようなアコースティックサウンドに仕上がっています。
でも、ここで僕があれこれ書くよりも、実際に聴いたほうが早いです。
日に焼けた肌をクールダウンしたい方におすすめの1枚です。

2002/7/22筆


ノマド・ソウル

1. トライアングル
2. 音色七色
3. 千の夜と千の昼
4. いつか風になる日
5. 翡翠
6. オーロラの空から見つめている
7. この街
8. 月齢17.4
9. 百合コレクション
10. ウルガの丘
発売日 2003/9/3
品番 ESCL 10001-2(初回)
ESCL 10003(通常)
メーカー Epic Records/SMEJ
価格 \3,360(税込)(初回)
\3,059(税込)(通常)

2ndアルバム。
前作から既に1年と2ヶ月経過していることが、時間の流れの速さを物語っているような気がします。
たくさんの出会いや別れを繰り返し、その想い出がまだ鮮烈に残っているせいかもしれません。
実際に収録されている先行シングル「この街」「千の夜と千の昼」「いつか風になる日」どれを聴いてもそのときの想い出が詰まっています。
自分の生活の片隅にいつもある元ちとせの歌。
「ハイヌミカゼ」の時よりも、さらに近付いたような気がします。

作家陣は今までとほぼ変わらないものの、あがた森魚(9:但しカバー曲)や松任谷由実(10)の名前、そして演奏面では根岸旨孝や渡辺等(ともにベース)の参加により、全体を通してかなり勢いのある、ある種攻撃的な作品になっています。
柔らかなアコースティック・ナンバーの「トライアングル」から一転、激しいポップ・チューンの「音色七色」に引き継がれる。
それから上田現の表現する幻想的な「千の夜と千の昼」を経て、彼女の弾く三味線に故郷を覚える極上のバラード「いつか風になる日」まで、鳥肌がたったまま息も出来ない状態になります。
後半戦は山崎まさよし作編曲で、独特な打ち込みが奇抜な「オーロラの空から見つめている」に始まり、これもまた感極まる名曲「この街」に引き継がれます。
そういう「山」があれば、落ち着いて聴ける「谷」もあり、聴いていてすごく自然な気持ちになれます。
ラストの「ウルガの丘」は、前作のラスト「凛とする」と打って変わって、終わりを意識させないポップな曲なので、何度もリピートして聴けますよ。

彼女を単なる一発屋と思っている人にぜひ聴いてほしいです。

2003/9/2筆