Cocco



クムイウタ

1. 小さな雨の日のクワァ−ムイ
2. 濡れた揺籃
3. 強く儚い者たち
4. あなたへの月
5. Rose letter
6. My Dear Pig
7. うたかた。
8. 裸体
9. 夢路
10. SATIE
11. Raining
12. ウナイ
発売日 1998/5/13
品番 VICL-60205
メーカー Speedstar/VICTOR
価格 \3,045(税込)

鬱状態に陥りやすい5月に聴くと、コロッと逝ってしまいそうな2nd。
実際、リアルタイムでオリコン週間チャート1位を獲ったので、思い入れが深いです。
ブレイクのきっかけとなったシングル『強く儚い者たち』で、軽いR&Bのアーティストかと思いきや、めちゃくちゃハードコアでビビッた。
プロデューサーの根岸旨孝の影響と思いきや、Cocco本人の趣味みたいです。
沖縄は音楽(特に洋楽の影響が強い)が溢れているので、うらやましい限りです。
1stとコレは、彼女を語る上でいちばん重要なのではないでしょうか?

さて、アカペラで子守唄のように唄う(実際、タイトルがそういう意味ですが)1を聴いたときに、ブッ飛びましたよ。
「あぁ、これでも音楽として成立するのか」って。
このアルバムでは7も結構シンプルで、こういう音楽だったら俺でも作れそうかな?なんて思います。
でも、Coccoは生きてきた重さが歌詞ににじみ出ている点、僕は圧倒的に不利ですが。
アルバムで好きなのは、ヘヴィ・ロックな2と8。
特に、8「裸体」で叫んでいるのがツボにハマッていました。
あとは、定番ですが先行シングルの11「Raining」ですね。
どうしたら、静かなのに感情が溢れ出て、さらに人を感動させるものが作れるのだろう・・・。
本気で、聴いたときはホレましたね。

で、この人の場合、楽曲を「体内から流れ出るウンコのようなもの」と語っているところが素晴らしい。

2003/4/9著