Random Tape Selection #6 (Brian Wilson masterpieces)

趣味で作る編集CD-Rシリーズ、今回はブライアン・ウィルソン SMiLE TOUR 来日記念盤。代表曲と個人的偏愛曲から厳選して年代順に並べ、ブライアンの足跡をたどる。曲の良さを重視した結果バラードが多いものの、ブライアン究極のベスト盤が出来上がったと自負している。(約80分)

iTunesで、プリント・コマンドからモザイクを選ぶと、こんなジャケットが自動作成される。
あらかじめ曲データにアートワーク(ジャケ画像)を組み込んでおくことが必要。


1. Surfer Girl
ブライアンが最初に作った曲といわれている。「星に願いを」になんとなく似ている。アルバム Surfer Girl (1963) に収録。
2. Your Summer Dream
バックにブライアン以外のメンバーは関わっていないようで、コーラスも付いてない。これがブライアンのソロ出発点かもしれない。個人的にはこの手のバラードをきっかけとしてビーチ・ボーイズにハマッた。Surfer Girl (1963) に収録。
3. Don't Worry Baby
ロネッツの(というよりフィル・スペクターの)"Be My Baby" みたいな曲を、と思って作ったらしいが、結果それを越えて永遠の名曲となった。Shut Down Volume 2 (1964) に収録。
4. The Warmth Of The Sun
ケネディ暗殺の報を聞いて即座に出来たという。悲しみ・喪失感に胸しめつけられる。映画「グッドモーニング・ベトナム」でこの曲がうっすらと流れてきた時は背筋に電流が走った。Shut Down Volume 2 (1964) に収録。
5. I Get Around
力強いロックンロールでありながら、サビのファルセットに胸キュン。これも映画「グッドモーニング・ベトナム」で使われていた。All Summer Long (1964) に収録。
6. Kiss Me, Baby (Stereo Remix)
“背筋に電流”系バラード。入り組んだコーラス(kiss a little bit, fight a little bit ...)、繊細なオーケストラ、従来のモノ・ミックスでは混濁していたが Endless Harmony (1998) のステレオ・リミックスでクリアに聞けるようになった。オリジナルは Today! (1965) に収録。
7. California Girls (Stereo Remix)
ビーチ・ボーイズを代表する曲のひとつ。イントロのきらびやかさが映える Endless Harmony (1998) のステレオ・リミックスで。オリジナルは Summer Days (And Summer Nights) (1965) に収録。
8. Summer Means New Love
シャドウズの“春がいっぱい”になんとなく似ているギター・インスト。ぶ厚いオーケストラ・アレンジは「Pet Sounds」へと繋がる。Summer Days (And Summer Nights) (1965) から。
9. And Your Dream Comes True (Stereo Remix)
珠玉のアカペラ小品。エコーの効いた Hawthorne, CA (2001) のステレオ・リミックスで。オリジナルは Summer Days (And Summer Nights) (1965) に収録。
10. Wouldn't It Be Nice
11. God Only Knows
12. Caroline, No
問答無用、Pet Sounds (1966) の肝3曲。Pet Sounds Sessions (1997) のステレオ・リミックスで。
13. Good Vibrations
それぞれことごとくキャッチーな数々の断片をパッチワークして出来上がった、ブライアン創造力のピークでありつつ商業的成功も収めた希有な一曲。Smiley Smile (1967) 収録。この後、創造への意欲もチャート上の成績も下降線を辿っていく。
14. Busy Doin' Nothin'
珍しくポサノバ風味。歌詞は隠遁生活に突入した自分をさらけ出した私小説風。Friends (1968) に収録。
15. Break Away
60年代キャピトルでの最後のシングル。ほとんどソフトロック。Friends & 20/20 (2 in 1 CD) に収録。
16. Our Sweet Love
流麗なオーケストラ(ミシェル・コロンビエ編曲)、転調に次ぐ転調、天上の音楽。これもソフトロック風。Sunflower (1970) に収録。
17. 'Til I Die
ブライアン隠遁期を象徴する一曲。ビブラホンが浮遊感を醸し出す。Surf's Up (1971) に収録。
以上 The Beach Boys 名義。以下は Brian Wilson ソロ名義。

18. Still I Dream Of It (Demo)
悪徳精神科医ランディの支配下にあった暗黒時代、治療の一環として1976年に自宅録音されたピアノ弾き語り。ジャズのスタンダードみたいにフランク・シナトラか誰かが歌うのを想定して書かれたらしい。無垢な嗄れ声が泣かせる。ここではブートレグ In My Room (Invasion Unlimited) のヴァージョンを使用。サビの一番盛り上がったところで躓いてしまう。まるで、才能の絶頂時に邪魔が入ったり挫折してしまうブライアンの人生が、この瞬間に凝縮されているかのようだ。セルフ・カヴァー集 I Just Wasn't Made For These Times (1995) に収録されたヴァージョンは、この演奏を編集で上手く修正したものと思われる(なぜかブートより音が悪い)。オーケストラを従えた完成形は Good Vibrations Box (1993) で聴ける(未発表アルバム「Adult Child」より)。
19. Love And Mercy
20. Melt Away
堂々の復活を宣言した初のソロ・アルバム Brian Wilson (1987) から。"Love And Mercy" は現在のツアーでも最後の最後に演奏される定番曲となっている。個人的には "Melt Away" でブライアン復活を(一時的にせよ)実感した。“背筋に電流が走った”からである。ちなみにこの曲、2000年デラックス・エディションでは最後のコーラスの一声部(ア〜アと下降するライン)が欠けてしまっている。リミックスの際のミスらしい。
21. Being With The One You Love
"Melt Away" のシングルB面だった曲。不思議なコード進行を持つモダンな曲調が良い。現在は2000年デラックス・エディションで聴ける。85年頃に作った"Black Widow (Let's Do It Again)" (未発表曲)を発展させたものと思われる。
22. Do You Have Any Regrets (I Do)
23. Brian (Thank You)
Brian Wilson (1987) に続く復活第2弾として制作されながら諸事情によりお蔵入りとなった Sweet Insanity からは、数曲が後にリメイクされたものの、この2曲は未発表のまま。歌詞が問題となったようだが、曲自体は他の既出曲を凌ぐ素晴らしいもの。"Do You Have Any Regrets" の疾走感・高揚感、"Brian" の(他者を非難するような自伝的な歌詞とは裏腹の)優しさ。このまま埋もれさせるのは大きな損失ではないだろうか。
24. Dream Angel
本格的なソロ・アルバムとしては2枚目となる Imagination (1998) から。このアルバムは曲・音作りの面では中庸路線で、あまり天才的な閃きを感じさせないのだが、聴き込むに連れてジワジワと染みてくる良さがある。この曲も一聴なんの変哲もないように聞こえるが、“天使のような”明るさに満ちたポジティプな解放感に心が洗われるようだ。
25. Fairy Tale
Gettin' In Over My Head (2004) から。まさに“おとぎ話”のハッピーエンド、感動を絵に描いたような曲だが、まんまと乗せられて号泣するのも悪くない。元々は Sweet Insanity の時にAOR界の大物デヴィッド・フォスターとの共作で作られた "Save The Day" を改作したもの。フォスターのアルバム「River of Love」(1990) 収録の "Is There A Chance" が、これと同じ曲である。
以下はボーナス・トラック扱い。

26. This Song Wants To Sleep With You Tonight
I Just Wasn't Made For These Times (1995) からカットされたシングル "Do It Again" のカップリングとして、ひっそりと発表された、アンディ・ペイリーとの共作による佳曲(まさに子守歌)。未だにそこでしか聴けないレア音源。
27. In The Back Of My Mind (Stereo backing track)
ブート Summer Sounds (And Pet Sessions!) (Invasion Unlimited) より、ヴォーカルが入らないカラオケ版を。個人的にビーチ・ボーイズで最も好きな曲がこれ。美し過ぎるオーケストラ・アレンジは "Let's Go Away For Awhile" みたいで、ヴォーカルが無くても完成してるかのよう(デニスの歌も好きだけど)。Hawthorne, CA (2001) に中途半端な形で収録されてしまったのは残念至極。
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