Random Diary 2013
*2013.12.7
危険なCD

Wellington's Victory / 1812 Overture, etc.
1812 Overture, etc.
曲中に大砲の音が入るので有名なチャイコフスキーの「1812年
本物の大砲を鳴らしているとのことで文字通りの爆発音がドッカンドッカン炸裂。スピーカーを破損する恐れがあるためボリュームを上げ過ぎないようにと警告が記されている。当方の装置が貧弱なせいか、実際にはそれほど迫力は感じられない。
2種類の盤があるが、めったに聴けないベートーヴェンの「ウェリントンの勝利」(別名:戦争交響曲)がカップリングされてる方がお買い得。これも銃声がバンバン鳴りまくる。両陣営左右からそれぞれ戦場に赴く行進が続いた後、次々と銃声が響く戦場の風景、最後は能天気な浮かれ騒ぎと勝利の凱歌。あまりにも分かりやす過ぎて聴いてて恥ずかしくなるほど。駄作とされるのもむべなるかな。

Saga Symphony
20世紀アイスランドの作曲家レイフスの交響曲「サガの英雄たち
民族的というかパーカッシヴな音楽だが躍動的というのとは違う。第一楽章でドスンという重低音パルスが不定期かつ頻繁に出現する。だが本当に恐ろしいのは第四楽章。超巨大な鋭い爆発が待っている。静かなところからふいに来るから心臓に悪い。
スピーカーへの警告はどこにも書いてないが、「1812年」よりこっちの方が相当に危険度は高い。実際、最初に聴いた時ボリュームを上げ気味にしていたらサブウーファーが逝ってしまった(爆)20年近く問題なく使っていたのが、以後スイッチを入れるとブーンとハム音が出るようになったのだ。とんでもないCDである。

*2013.10.16
74年のクリムゾン、究極の超ド級ボックス「The Road to Red

21CD(16公演分)+1DVD+2Blu-ray(「USA」「Red」を含む)
去年の太陽と戦慄ボックスを遥かに上回るトコトン蔵出しライヴ音源集。こんなのが出てしまうとは、スゴ過ぎる…
Disc Union(日本アセンブル盤)
さらに、新生クリムゾンもスタートするらしい! メンバーは Gavin Harrison, Bill Rieflin, Pat Mastelotto, Tony Levin, Mel Collins, Jakko Jakszyk。
フリップ先生、引退するとか言ってなかったっけ?

*2013.9.24
Lindsay Cooper 死去

元ヘンリー・カウ、ニュース・フロム・バベルのリンゼイ・クーパーさんが、長い闘病生活の末にとうとう亡くなられたようです。

RIP Lindsay Cooper
Lindsay Cooper(wikipedia)

*2013.8.31 (2013.9.4 まとめ)
潮騒のメモリー」メロディー元ネタを推測

歌詞の元ネタ探しはあちこちで見かけるが、音楽的なことを書いてるのは見たことがないので、自分でやってみた。一部だけだが。
  • イントロ ← 松田聖子「赤いスイートピー」「ガラスの林檎」
  • “誰にも合わずに” ← “くじけそうでも”(KAN「愛は勝つ」)
  • “低気圧に乗って” ← “声にならない”(大滝詠一「スピーチ・バルーン」)
  • “北へ向かうわ〜” ← “風に乗って走るわ〜”(松田聖子「青い珊瑚礁」)
  • 間奏・アウトロ ← 薬師丸ひろ子「Woman "Wの悲劇"より」、カルロストシキ&オメガトライブ「君は1000%」
「小麦色のマーメイド」は歌詞の面からも確実に意識していると思われる。特に最後の "好きよ嫌いよ" は決定的。他にも「白いパラソル」とか「Sweet Memories」とか松田聖子の曲がなんとなく怪しいような…
どっかで聴いたことありそうなのに具体的に指摘するのは難しい。往年の歌謡曲を彷彿させる曲作りが非常にうまい、と感心させられる。

*2013.8.3
クインシー・ジョーンズ来日公演の感想

日本人も含め出演者がかなり多く、いったいどうやって収めるのか、どんな構成になるのかと疑問だったが、出演者それぞれ1〜2曲で次々と交代しながら進行するため退屈する間もなく、終わってみれば思ったより長丁場、約30分の休憩を挟んで4時間超、たっぷり満喫した。やはりクインシーはプロデューサーなのだということを改めて実感。豪華絢爛なアルバムと同様に、各人材を適材適所に配置する幕の内弁当的な盛り合わせで一つのコンサートをブロデュースしたのだ。そして、日本側のトリビュート・パートも含めマイケル・ジャクソンの曲が多く取り上げられ、マイケルへのトリビュート・ライヴというもう一つの役割も感じられた。(実際は若手人材のプロモーションという役割が大きいように感じたのだが…)
老クインシーは期待以上に元気で、ピッグバンドの指揮とMCで頻繁にステージに登場。個人的には、ド迫力の「マンテカ」がハイライト。おまけとして日本人大物シークレット・ゲスト(松田聖子)の登場にはちょっと得した気分になれた。

*2013.6.16
クインシー・ジョーンズ来日

32年ぶり、80歳のクインシーがやって来る。2日目のチケット予約しました。
特にビッグバンドもの(ジャズや往年の映画音楽など)が好きなので、その辺がお目当て。
歌ものヒットパレードもついでに楽しんできます。

*2013.4.30
ナショナル・ヘルス "Paracelsus" の元ネタ?

ヴォーン=ウィリアムスの「すずめばち - アリストファネス組曲」を聴いてて発見。
Ralph Vaughan Williams: "The Wasps" Overture(すずめばち序曲)
1分過ぎあたりに出るメロディに注目。
National Health - Paracelsus (inc. Bouree reprise)
4:10〜(Bouree の部分)にそっくりだ。
モント・キャンベルの祖父はマーティン・ショーという作曲家だったこともあり、幼い頃から国内外のクラシック音楽に親しんでいたのだろう。余談だが、素顔のダース・ヴェイダーを演じたセバスチャン・ショーは親戚らしい。

*2013.2.24
ジミヘン「ピープル、ヘル・アンド・エンジェルス」追加情報

日本国内盤にはボーナス・トラックとして20分以上に及ぶ長大なジャム・トラック "Ezy Rider/MLK Jam (Captain Coconut)" を特別収録。

*2013.2.22
ケヴィン・エアーズ死去

Kevin Ayers, Soft Machine Singer and Bassist, Dead at 68(Rolling Stone)

*2013.1.26
パッヘルベルのカノン/神は我がやぐら

Van Dyke Parks「Clang of the Yankee Reaper」の最後に収録されている "Cannon in D"(カノン・ニ長調)はアルバムのクレジットではパッヘルベル作曲となっているが、実は宗教改革で有名なマルティン・ルターが作曲した讃美歌「神は我がやぐら(Ein' feste Burg ist unser Gott)」で、パッヘルベルとは無関係である。誰かの勘違いだろうか?
同じメロディはバッハのカンタータやメンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」第4楽章でも引用・アレンジされている。
実際にパッヘルベルのカノンを引用したのは有名なこちら→山下達郎 - クリスマスイブ(1:57〜)

*2013.1.9
またまた出てくるジミヘン未発表もの「People Hell & Angels

もうさんざん出尽くしたはずなのに、まだあるの?
オフィシャルサイトを見ても目新しいのは特に何も無いような…(ハーフ・ブートや裏音源で既に出てるのでは?)
まだ正式に出てないのでは30分くらいマクラフリンとジャムったテープが残ってるはずなんだが、何か出せない理由でもあるんだろうか。
それより何より、だいぶ前から出る出るという噂だけでさっぱり出ないアルバート・ホールのライヴ(DVD込み)は一体どうなっておるのか。
たのんますよジェイニー姉さん。

<余談>
太陽と戦慄 コンプリート箱 を聴いて気が付いたこと。
"Easy Money" スタジオ別テイクでフリップがジミヘンのインスト曲 "Beginnings" みたいなフレーズ(リフ)を弾いている。
影響されたのか? それに気付いて本テイクではあえて違う風に変えたのか?

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