Random Diary 2012
*2012.11.20
LARKS' TONGUES IN ASPIC: THE COMPLETE RECORDINGS

13CD+DVD+Blu-ray(全15枚組)
Great Deceiver Box」以来、いやそれ以上のドッサリ蔵出し音源(+映像)集。
本編の2012年リミックスと30周年版リマスターに加え、未発表ライヴ音源、スタジオでのデモ、別ミックスなどがてんこ盛り。映像はビートクラブのものがノーカットで見られるらしい。さらにブルーレイにはミックス違い数種類にオリジナルUK盤US盤LPの音源まで入ってる。至れり尽くせりだ。
クリムゾンの40周年エディションにはこれまで手を出してこなかったが、これは無視できない。ブルーレイ対応プレイヤーを持ってないのに注文してしまった。

*2012.7.16
近況

プリンタが壊れた(カラーが出なくなった)ため新しいプリンタを買ったら
11年使ってる古いパソコンには対応しておらず印刷できない(怒)
仕方なくパソコンも新しくすることにした。iMacの一番安いやつ。
さすがに動作が速くてウェブ閲覧も動画視聴も快適にできるようになった。
ところが今度は今まで使っていたソフトがことごとく動かない(泣)
高いソフトをいちいち全部アップグレードしてたら膨大に金がかかる…
ということで、今まで通り古いパソコンで作成した書類をPDF変換して
新パソコンに持っていき、そこから印刷する、ということで決着。トホホ…

お盆にはビーチ・ボーイズのために千葉の球場まで行きます。
本当は真夏の野外ライヴなんて行きたくないんだけど、
もう来ないかもしれないし、後悔したくないから仕方なく。

*2012.6.1
ラーシュ・ホルメルの未完のアルバム

ウィズ・フラワリー・ハンド (スケッチズ) (直輸入盤・帯・ライナー付き)
内容紹介(amazon.co.jpより)
このアルバムは遺作である'07年発表のソロ作『ヴィアンドラ』から1年余りでこの世を去るまで次作『ウィズ・フラワリー・ハンド』用に作曲された楽曲。副題に「スケッチズ」と記されている通り完成されたアルバムではなく、楽曲のモチーフや断片であるものが多いが、それでもラーシュ特有の人懐っこさやユーモア、メランコリックなメロディが加工されていない分ダイレクトに伝わる作品。 また80年代の未発表曲やカナダのミリオドールに作曲した楽曲のオリジナル・ヴァージョン、エイノ・ハーパラ(g)が参加しているフォン・サムラ未発表曲など貴重な音源が多数収録。
DVDには2005年ポルトガル・ゴーヴェイア・アート・ロック・フェスティバルでのソロ演奏に加え、フォン・サムラ/ラーシュのソロ作に参加しユニヴェル・ゼロのダブルリード奏者であるミシェル・ベルクマンとのハートウォーミングなデュオ演奏とカナダのミリオドールとの演奏、更に同じく'05年のスイス公演の映像を収録。解説はSOLAのクラリネット奏者でありラーシュの親友であった大熊ワタル氏が担当。

*2012.5.15
ベートーヴェン第九のエンターテインメント性

第九の1〜3楽章はガッチリと構築された芸術性の高さが感じられる。それに対して、4楽章ではそれまでの音楽を少しずつ引用して否定する、というか突き放してパロディ化するところから始まり、一般大衆にも分かりやすい(歌いやすい)平易な旋律の「歓喜の歌」が登場。途中でいったん一区切りあって、軍楽隊風のブンチャカした音楽になるところは直前の「歓喜の歌」までもパロっているかのよう。 このように、ベートーヴェンは意外にも(?)自己を対象化して笑い飛ばすかのような姿勢、独りよがりではなく聴き手のことも考えた客観的な視点を持っている。
その後の展開は支離滅裂というか、構築性を放棄して意図的に(?)構成を破綻させているように思われる。ガッチリと構築された芸術性の高さには息苦しさが伴うが、ドンチャン騒ぎ的に盛り上がる第4楽章には、それを壊す「自由」がある。無礼講というか、お高く止まった貴族や上流階級よりも一般大衆への共感だろうか。
ついでに言えば、1〜2楽章のそれぞれ第二主題(あるいは中間部)となる旋律はさりげなく「歓喜の歌」を予告している。後への伏線を敷いてる訳だ。こうしたベートーヴェンの周到なやり口はエンターテインメント作家のようである。

*2012.5.6
イージーリスニング考

音楽が好きになるきっかけがイージーリスニングであっても、色々と他のジャンルを聴いて音楽経験を積んでいくにつれてイージーリスニングを聴くことが恥ずかしくなってくる。でも、クラシックやジャズ、プログレなんかもとことん聴きまくって紆余曲折あった末にイージーリスニングの良さに気づく。ゆったりと風呂に入るような感じというか、難しいこと考えず気楽に音の中にどっぷり浸る幸せを。イージーリスニングこそ純粋に音楽を楽しむ究極のジャンルなのかも。音楽ファンが最後に行き着く先はイージーリスニングかもしれない。

*2012.4.11
山下達郎のライヴに行ってきた

1年7ヵ月ぶり。今回はこれまでになく良い席で、会場のほぼ中央、調整卓の近辺。近年はちょくちょくライヴやってるから、以前よりチケット取りやすくなったのかな。(それでも立見の客は相当いたが)
時間にして3時間半を超える長丁場。いつも通り休憩なし。20曲以上という充実のセットリストに加えギターソロなんかも長めで、日本最高レベルの音楽をたっぷり堪能させてもらった。(おしゃべりも相変わらず長いが)
やれるまでとことんライヴをやり続ける覚悟とのことで「来年も来ます」との頼もしいお言葉。ファンを大切に思う言葉の数々には目頭が熱くなった。

*2012.3.22
マッチング・モウルの2枚組拡張盤

Matching Mole: Expanded Edition
Little Red Record: Expanded Edition

BBCの他にスタジオ未発表音源も含まれる模様。

*2012.3.16
ストコフスキー推薦盤

シェエラザード、1812年ほか、バッハ・トランスクリプションズ、チャイコフスキー交響曲第5番&展覧会の絵、アンコール…
ストコフスキーの特徴がよく出た親しみやすいアルバムが多いデッカ(ユニバーサル)日本盤ならどれでもOK。

さらに、思い切ってこのボックスを買ってしまおう。
Leopod Stokowki: the Stereo Collection
RCAに残されたステレオ録音を全て網羅した14枚組。こんなに安くていいの? 今から買う人が羨ましい。数年前、同様のボックスを1万円以上出して買ったのに…

↓こちらも参考に。
なんたってストコフスキー

*2012.3.15
クラシックの聴き方:短縮版

ライナーノートなどで曲解説を読み、曲の構造(骨格)を理解する。
「これが第二主題か」とか「ここから再現部だな」などと曲の流れに気を配りながら聴いていくと長い曲でも退屈せずに聴けるでしょう。
まずは演奏者の違いなどは気にせずに、どんな曲かを把握することです。
そのようにして色んな曲を聴いていって知っている曲が増えていったら、それぞれの曲が演奏者によってどう違ってくるかを楽しむ、という第二段階。いっぱしのクラシック・ファンの仲間入りです。

*2012.2.25
ピアノの巨匠 ホロヴィッツ

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
崩壊寸前の凄演として名高いホロヴィッツとトスカニーニの共演(1941年)
これに限らず「ホロヴィッツって実は下手なんじゃないの?」と恐れ多くも内心思ってる。
タッチの荒さがスリルと迫力を生んでいるのでは?と思わせる点で、ホロヴィッツってキース・エマーソンに似てるかも…
クラシックの聴き方が浅いシロート見解と笑わば笑え。

*2012.1.1
初夢は音楽による感動体験

小さなコンサートホールのようでありながらホテルのロビーかデパート内の通路脇あきスペースのようでもあるところで、5〜6人のジャズコンボが演奏しているのに出くわす。一人はマイケル・ブレッカーのようでありながらスティーブ・ジョブズのようでもある巨漢で、吹いてるのはトランペットのようでありながらサックスのようでもあり、ジャズのようでありながら管弦楽作品のようでもある美しい音楽を奏でている。どこか「ファントム・メナス」の音楽に似ているような気がした。その見事な演奏が終わり、ぼくは観客とともに感動で打ち震えながら惜しみない拍手を送る。すると、この演奏をしているあの人はもうこの世にはいないのだ、今聴いた素晴らしい音楽は永遠に失われてしまったのだと感じ、猛烈な悲しみに襲われ、声を上げてその場に泣き崩れてしまう… そこで目が覚めた。

「ファントム・メナス」の音楽:派手でキャッチーな初期三部作の音楽に比べると地味で暗いが、聴けば聴くほどハマってしまった。豊潤なオーケストレーション、キレも深みもある見事な演奏、そして優秀録音@アビーロード。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、マーラーなど19〜20世紀クラシック音楽の系譜に連ねるべき偉大な音楽である。

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