SOFT MACHINE

Soft Machine
'Third' gatefold sleeve
The Wilde Flowers を根っこに、後に網の目のように広がっていくカンタベリー系統図の幹のような存在。
Daevid Allen, Kevin Ayers, Robert Wyatt
この3人の歌い手によるサイケでポップな持ち味と
Mike Ratledge, Hugh Hopper, Elton Dean
等々の演奏家によるジャズや現代音楽への傾倒が渾然と混じりあって、ジャンルを超越した実に魅力的な音楽を作り出した。これがカンタベリー・サウンドのプロトタイプとなる。特にVolume Twoが重要作。
それ以降はジャズ色濃厚でインスト中心になっていく。ワイアットが抜けた後はポップな要素(歌)がなくなってバランスが崩れ、その魅力が減退してしまった。
メンバーの去就が激しく、最初と最後ではメンバー総入れ換えしている。後期マシーンの主導権を握った(あえて言えば、駄目にした)Karl Jenkins は、最近では Adiemus というヒーリング系ユニットでメジャーになり、NHK特番の音楽を担当したりしている。

個人的好みは、最もカンタベリーらしいVolume Two」「Thirdで、1曲を上げれば、"Moon In June"(ほとんどワイアットの一人多重録音)。Fourth以後も質の高いジャズ・ロックで、それなりに好きではあります。この辺はスタジオ盤よりもライヴ盤の方が良い。Heavy Friends: BBC In Concert 1971とか、Virtuallyなど、エレクトリック期の Miles Davis のライヴに近いものがあると思う。エルトン・ディーンのソロ・アルバムJust Usもそれに近い音で、素晴らしい。

Jet Propelled Photographs (Charly CHARLY 197) amazon.co.jpへ

Soft Machine Jet Propelled Photographs
Daevid Allen を含む4人による音源は、シングル1枚(Love Makes Sweet Music' / 'Feelin' Reelin' Squeelin'=Out-Bloody-Rageous- An Anthology: 1967-1973 (Sony) で聞ける)とこのデモ録音しか正式には残されていない。(同内容/別ジャケット/別タイトル数種有)
ここでは、1st 収録曲の初期ヴァージョンや、"Moon In June" の原形となった断片がいくつか聞ける。アレンの存在感はそれほど感じられない。R&Bの影響がまだ残っており、ワイアットが歌う短めでポップな曲が中心で、プログレ色はほとんどない。とっつきやすいし、出来も良いので、初心者にもおすすめできる。
この後、巡業に行った先のフランスからアレンがイギリスに入国できず、そのまま脱退してフランスで Gong を結成する。

Live 1970 (Blueprint BP290CD)

Soft Machine Live 1970 頭の2曲は Elton Dean ではなく Lyn Dobson (sax) 入りのカルテットで、"Facelift" (4'57"), "Moon In June" (5'55") 両曲共一部抜粋。音悪い。"Moon In June"はヴォーカルなしで、オルガンが暴れまくる部分のみ。
残りは既出の「Live at the Proms 1970」(Reckless) と同じもの。但し出だしのループ部分がかなりカットされていて、音質もそれよりやや落ちるようだ。

Virtually (Cuneiform RUNE 100 / Arcangelo ARC-1038) amazon.co.jpへ

Soft Machine Virtually
1971年3月23日ブレーメンでのライヴをフル・セットたっぷり収録。「Beat Club」映像版はテレビ用の別録り。(「Grides」参照)
Set Twoの部分はHeavy Friends: BBC In Concert 1971と同じ曲構成(この流れ、好きだなあ)。この後半部分は、ブートOld Machineで以前出ていた。

Elton Dean - Just Us (Cuneiform RUNE 103 / Arcangelo ARC-2103) amazon.co.jpへ

Soft Machine Elton Dean Just Us
71年ファースト・ソロ・アルバム待望のCD化。ソフトマシーンのライヴ・レパートリーとしてお馴染みの "Blind Badger", "Neo-Caliban Grides" のオリジナル・スタジオヴァージョンがやっと聴けた。ラトリッジやバビントンもいて、ほとんどソフトマシーン状態。20分以上もあるライヴ音源(ラジオ・ブレーメン放送用・72年6月録音)がボーナスで入ってて、それがまたスゴい。日本仕様盤のみ1曲 ("A.N.1") 追加収録。

Noisette (Cuneiform RUNE 130 / Arcangelo ARC-2130) amazon.co.jpへ

Soft Machine Noisette
Eamonn Andrews / Mousetrap / Noisette / Backwards / Noisette [reprise] / Hibou, Anemone & Bear / Moon In June / 12/8 Theme / Esther's Nose Job / We Did It Again

Dean, Dobson, Hopper, Ratledge, Wyatt という、極短期間しか続かなかったラインナップによる、Third録音直前の貴重なライヴ(1970年1月4日クロイドン、フェアフィールド・ホール)。「Third」"Facelift" と同じ時の録音だが、その部分は契約上の問題もあるらしく、収録されていない。また、元テープに途中で切れている部分があるため、1月10日ロンドン、ユニヴァーシティ・カレッジでの録音を挟み込んで編集してあるとのことで、完全収録ではないのが残念だが、音質は問題ない「Live 1970」よりずっと良い)上に、演奏内容も素晴らしい。
意外にも Dobson の存在が大きいのがわかる。Wyatt より先にヴォーカル・インプロをやったりしてるし、"Backwards" でのローランド・カークを思わせる歌いながらのフルート・プレイは聴き物だ。"Hibou, Anemone & Bear" では Wyatt がメロディを大幅にデフォルメして歌っている。"Moon In June" は後半部分のみで歌はなし。Hopper 作の "12/8 Theme" はこれまで未発表だった曲(73年に Hopper 一人で録音したものがMonster Bandに収録されている)。アンコールでは "We Did It Again" をぶちかます!

Man in a Deaf Corner: Anthology 1963-1970 (Mooncrest CRESTDCD 062) amazon.co.jpへ

Soft Machine Man in a Deaf Corner
様々な発掘音源を掻き集めた編集盤2枚組。今となっては1曲を除いて他のCDで聴けるものばかり。Canterburied Sounds Volume 1,3」「Daevid Allen Trio Live 1963」「Turns On Volume 1」「Live at the Paradiso 1969」「Live 1970」「Facelift(すべて Voiceprint or Blueprint)これらを持ってればカバーできる。だが、マシーンの演奏ではない最後の1曲が要注目なのだ!
"As Long As He Lies Perfectly Still" (4'58")
Jakko Jakszyk (g,vo), Dave Stewart (key, flute arrangement), Hugh Hopper (b), Gary Barnacle (fl,sax), Clive Brooks (ds)
メンバーも驚きの組み合わせだが、期待に違わず、カンタベリー好きなら驚喜まちがいなしの素晴らしい演奏になっている。Dave Stewart の本領発揮。この1曲のために持っていたい盤である。
(2006年、Jakko の最新ソロ・アルバム「The Bruised Romantic Glee Club」にロング・ヴァージョンで収録された。)

Grides (Cuneiform RUNE 230/231 / Arcangelo ARDV-1032) amazon.co.jpへ

Soft Machine Grides
Dean, Hopper, Ratledge, Wyatt の黄金カルテットによる、1970年10月25日アムステルダムでのライヴCDと、1971年3月23日ブレーメンでテレビ番組「Beat Club」用に撮影された映像DVD(NTSC-all region)をセットにした2枚組。Arcangelo 盤は坂本理氏の解説付き。

CDの方は、70年8月13日「Proms」と翌年3月11日「BBC In Concert」の間隙を埋める貴重な発掘音源。音質も非常に良い。セットリストは「Virtually」辺りに近いが、"Neo-Caliban Grides""Teeth" は、ここでしか聴けない特異なアレンジとなっているし、"Esther's Nose Job" は、これ以後 "Pigling Bland" として変形短縮されていく。
ちなみに、このCDはアンコールを含めてフルセットまるごと収録されているように見えて、実は "Eamonn Andrews""Esther's Nose Job" の間に挟まっていた "Kings And Queens" がカットされている。 (大きな声では言えないが、裏で入手した音源で確認済) ライナーノート及び解説ではその辺の事情に一切触れていない。一枚のCDにギリギリ収めるためコッソリ行われた処置と思われる。

DVDの方は、以前ビデオやLDでも出ていたビートクラブの完全版。今までは途中から始まる10分ほどの映像だったのに対し、ここでは頭からおしまいまで約20分フル収録。(Neo-Caliban Grides / Out-Bloody-Rageous / (vocal improvisation) / Eamonn Andrews / All White
多くの方が(解説の坂本氏も)誤解しているようだが、「Virtually」の演奏とは別テイクだ。まずテレビ用の撮影が行われ、その後に観客を入れて改めてフルセット(ラジオ用=「Virtually」)が演奏されたのではないだろうか。

Middle Earth Masters (Cuneiform RUNE 235) amazon.co.jpへ

Soft Machine Middle Earth Masters
Clarence in Wonderland / We Know What You Mean / Bossa Nova Express / Hope for Happiness / Disorganisation / We Did It Again / Why Are We Sleeping? / I Should've Known / That's How Much I Need You Now / I Should've Known / Certain Kind

1-8: Middle Earth, Covent Garden, London, UK, September 16, 1967
9-10: Middle Earth, Roundhouse, Chalk Farm, London, UK, May 1968
11: unknown, Autumn 1967 (O.R.T.F. Studios, Paris, France, Dim,Dam,Dum T.V. filming?)

ラトリッジ+エアーズ+ワイアットの初期トリオによる蔵出しライヴ音源。

ここでは既出「Turns On」(Voiceprint) との違いに注目してみる。
なぜか "Clarence In Wonderland" だけは別テイクのように聞こえるが、"We Know What You Mean", "Bossa Nova Express (May I?)", "Hope For Happiness"Turns On Volume 1と同じテイクだろう。"Disorganisation" と題されたオルガン・ソロも、若干編集が入ってるようだがTurns On Volume 2収録の "Organistics" と同じ演奏のような気がする。
ということで結論は、2〜5曲目は「Turns On」と同じ。逆にそちらに収録されている "Save Yourself / Lullaby Letter" は今回未収録。(ライナーによれば補正不可能な状態だったかららしい)
さすがに Cuneiform は音質補正に力を入れたようで、ステレオ感など見違えるほど聴きやすくなっている。またしても Voiceprint に大きく水を空けた丁寧な仕事振りが光る。悪名高き「Turns On」とは雲泥の差。

Soft Machine live chronicle
セット・リストが判明しているライヴ・データを録音順に整理
(スタジオ・セッションは除く)


Soft Machine BBC sessions
BBCセッションを録音順に整理

→参考ページ:HULLODER - The Soft Machine Pages

Other Albums

The Soft Machine (1st) (Probe, 1968)
Volume Two (Probe, 1969)
Third (CBS, 1970)
Fourth (CBS, 1971)
Fifth (CBS, 1972)
Six (CBS, 1973)
Seven (CBS, 1973)
Bundles (Harvest, 1975)
Softs (Harvest, 1976)
Alive & Well: Recorded in Paris (Harvest, 1978)
Land of Cockayne (EMI, 1981)

Live at the Paradiso 1969 (Voiceprint)
Spaced (Cuneiform)
The Peel Sessions (Strange Fruit) -> BBC Radio 1967-1971 / BBC Radio 1971-1974 (Hux)
Live at the Proms 1970 (Reckless) -> Third [bonus disc] (Sony)
BBC Radio 1 Live In Concert (1971) (Windsong) -> Heavy Friends: BBC In Concert 1971 (Hux)
BBC Radio 1 Live In Concert (1972) (Windsong) -> Soft Stage: BBC In Concert 1972 (Hux)
Live in France (One Way) -> Live In Paris (Cuneiform)
Rubber Riff (Voiceprint)
Canterburied Sounds Volume 1,2,3,4 (Voiceprint)
Turns On Volume 1 (Voiceprint)
Turns On Volume 2 (Voiceprint)
Facelift (Voiceprint)
Backwards (Cuneiform/Arcangelo)
BBC Radio 1967-1971 (Hux)
BBC Radio 1971-1974 (Hux)
Somewhere in Soho (Voiceprint)
Breda Reactor (Voiceprint)
British Tour '75 (MLP)
Floating World Live (Moonjune)
Alive in Paris 1970 (DVD) (Voiceprint)
Drop (Moonjune)
Live at Henie Onstad Art Centre 1971 (Reel Recordings)
NDR Jazz Workshop: Hamburg, Germany May 17, 1973 (w/DVD) (Cuneiform)
Switzerland 1974 (w/DVD) (Cuneiform)

bootlegs :
Middle Earth (CD-R)
Kralingen Pop Festival
Old Machine
Live Bundles (Canterbury Dream CTD-003)
Hazard Profile (ZA-45)
Fusion (Canterbury Dream CTD-013)

last updated: 2015.11.1

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