永遠の愛の誓いさえも及ばない
大いなる力が 今
あなたを遠くへ運び去ろうとしているのなら
僕はそっとこの手を離そう
白い翼に抱かれていく
あなたの受ける苦しみが
少しでも軽減されるように
思えばあなたが与えてくれた
いくつものものの大きさ
あの時 何も知らないまま
愚痴をこぼしやり過ごしていた自分の傍に
<それ>がずっとあったという そのことは
今になってみれば 何という
時の采配の不思議だろうか
いま 溢れ出す涙は
熱い河となって
古き故郷へと還っていく
元々の道へ戻された
この孤独な魂を
洗い流すかのように
そして それに身を任せるかのように
その中にこの身を浸す僕がいる
そこにかつて 音楽の中に座っていた
あなたの姿が重なる
僕は自分の二つの名前の間で
この運命をただ享受する