調弦のやり方 その4(本式版)


 その4です。最後に紹介していますが、実はヴァイオリンはこちらの方法で合わせるのが
一番正式な方法です(プロ・アマ問わずオーケストラ他、SOLOで弾く場合ステージで。。
などでもこちらの方法であわせます。基本的にステージにチューナーなどを持って行ったりは普通しません)

 やり方は。。まず、A線をオーケストラの場合オーボエという楽器で。。や、ピアノがある場合ピアノ。。
あるいはコンサートマスターが正しいラの音(A線の音)を出します

そちらのお手本の音。。というかを参考に、耳で同じ高さになるようにまずはA線を合わせます
(こちらでまずA線の音が正確になった事になります)その後、A線に加え1つ低い隣のD線の音を
同時に鳴らします。こちらは完全5度と言って、慣れてくると響きあった(きちんと両方とも音程があっている)
音・状態が判断できるようになり、その響きの正しさ。。を参考にD線を合わせます
(正しいAの音との相対でDをあわせます)

 こちら完了できるとA線に加えD線が正確な音程になった事になるので、
次に今あわせたD線と隣のG線をダブルで鳴らし、同じようにG線をあわせます。

最後にAとE線を鳴らしE線をあわせます。 オーケストラなどでは基本この順番であわせます。
ので、単音の時であっても、これらの順と同じようにADGEであわせるようにしておくといいです
(色々理由はありますが割愛します。)

ただし、これら重音のダブルであわせる方法は結構「慣れ」が必要です。かなりセンスの
いい子でも自信をもってあわせられるようになるには半年くらい時間が必要になるかもしれません。
なので、まずはその3までのどれかの方法であわせられるようにしておき、余裕が出てきたら
(さらにダブルという2弦同時にならせる技術が出来たら)「調弦が完了した正しい調弦がされた状態の楽器」で
それぞれ A・Dダブル、次にD・Gダブル、最後にA・Eダブルを何回か弾いておき「正しい状態」での
それぞれのダブルの音を毎回聞いておくようにしましょう。

それらを半年くらいきちんと繰り返していると「正しい音程」のそれぞれのダブルの響きを体が覚えていきます。

覚えてきたら、記憶にある「正しい響き」に近づけていく。。感じで耳のみであわせられるようになります。

最終的にはアマチュアの趣味オーケストラであれ、これらの方法であわせられるようにしなければいけません
(チューナーでひとりひとりやっていては調弦作業だけに全体で30分~くらいかかってしまいます)
さらにはある程度いい楽器というか。。であれば、アジャスターを使わずペグで(高位の楽器というかには
普通E線以外アジャスターを付けないのが一般的です)。。さらに弾きながら左手で。。
ペグを思い通りの音程にまわせるようにならなければいけません。こちらはかなりコツと修練が必要ですが、
調弦のテクニックの最終目標であり、本来基本動作であるこの調弦を出来るように。。目標としていきましょう!






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