はじめに


チューニングとは、弦を使う楽器(バイオリンやギター、ピアノ)は
自然に弦が緩んだり伸びたりするので音程が変わります。
そちらを正しくする演奏前にする作業です。バイオリンやギターにおいては
早ければ数分で狂う事もあるので、弾く前に必ず確認・作業するようにしましょう

ほとんどのこちらの生徒さんはアジャスターとよばれる調弦用の補助器具がついていると思うので、
そちらをまわして音を整えていく事になるでしょう



上達してきたら、以下のように弓で弾きながら片手を放しまわせるようになりますが、
最初は危険かもしれないので、以下等を読んで手順を踏んで安全に出来るようにしていきましょう





ピアノは半年~1年に1度くらい、調律師という専門家を呼んで
何万円か払い、調律という作業をしてもらいます。

(しないと音程がひどい事になります。また、ごくきちんとした演奏をする
ホール備え付けのピアノなどは演奏をするたび(週に3回など演奏会があったら
演奏家にもよりますがその3回とも。毎日あれば場合により毎日)調律を
しなおす事もあります)ピアノの調律は時間がかかり、最低でも1時間程を要します。
というわけで、お金と時間がかかるのでご家庭では上記期間くらい普通してないだけで、
ピアノなども本来毎回調律というのをすべき楽器です。ピアノの前身ともいえる
チェンバロ=ハープシコード は基本的に演奏するたび毎回自分で調律をします。
最低でも30分くらいはかかるようです。大変ですね。)

 ヴァイオリンを含む弦楽器(チェロ・ビオラなどの他ギターやベースも)
は基本的には自分で毎回やります(むしろ専門家に任せてしまい自分でやらない
ピアノの方が特殊で管楽器なども簡易なメンテナンスは自分で行います。)また、普通の
使い方をしていても30分くらいすると少し音程が変わっていたり、気温の変化などで
すぐに変わってしまいます。なので一度ケースにしまいまたあけた時は
基本的には調弦という作業を必ず行ってください。チェンバロやピアノと違い、
ヴァイオリンは慣れれば10秒程度で出来るようになります。

 ただし、これはある程度慣れたらです。慣れるまでは多少時間かかるのが当たり前です。
が、最初はだれでもそうです。それを面倒がらずに何十回。。とする事で時間が短縮されてくることでしょう。
むしろ誰でも「何回もこなさないと」時間を短縮する事は出来ません。これも練習だと思いきちんと
自分で出来るように、現在自分で出来ない子は、おうちでも調弦する練習をしましょう。むしろ弾く事より
まず覚えなくてはいけない作業かもしれません。

弾けるのに調弦が出来ないという事はサッカーで言えば、すごくうまいのに靴が自分では履けない・・・ような感じです。
すごく上手な子なのに自分で靴が履けずお母さんに履かせてもらう。。ちょっとカッコ悪いですよね。

また、現実問題として学校のイベントなどで弾くことになった場合(個人教室の方でも合唱祭などでヴァイオリンで
副旋律を弾いて伴奏する事になった。。など多数事例がありました)が、その場合まわりにヴァイオリンに
触れるのは自分しか居ない事がほとんどでしょう。調弦が自分で出来なければそういった事も出来ません
(ちょっとしたアクシデントで弦がくるってしまったらそこでお終いです)

 また大人になった時にちょっと友達と楽器店やフェアなどに立ち寄り「昔弾いてたんだ」なんて話になり、
ちょっと曲が弾けたりするとカッコイイのでは。。と思いますが、調弦が出来ないと音律が
めちゃくちゃになるので演奏できません。せっかくある程度弾けるのに調弦が出来ないから人前では弾けない。。
ではもったいなさすぎます。

 個人教室の方では5歳(年長)を過ぎたら自分でやらせるようにしているのですが、今現在まで例外なく
100%この年齢を超えた子は自分でやれるようになっています。出来ない子は一切居ません
(3-4歳の子はアジャスターネジをまわす握力などの問題で少し難しい場合があるようです。多少4歳くらいから
出来るようになった子も居ますが)なので、まずは上記年齢以上に達している生徒さんはやってもらうのが当たり前。。
と思っているところを、練習すればやれるものなんだ。。と認識し、出来るようにしていきましょう。

また、もう小学生にあがっていて曲もそれなりにすごいのを弾いているのに自分では調弦出来ない。。
などを稀に目にします。これらはほとんどの場合、常にお母さんなどがやってくれている環境の子だったり、
むしろ自宅での練習などをある程度熱心に行ってくれているご家庭、親御さんが何か楽器をやっていて
音楽センスがある場合。。ほどこうなってしまう事も多いようです。
( 3-4歳のやり始めた初期時に自分では調弦できない → でもしなくちゃ練習にならない → 親御さんがやる 
 → いつまで経ってもそのまま。。 というような経緯が多いようです )

ですが、上記でも言った通り、やらせてみて。。またしっかり練習させれば基本的に5歳以上の子は
(特にある程度曲などを弾いていてフォームなどもそれなりに整っている子はほぼ確実に)
手順その他を教え、慣れさせていけば1人で出来るはずです。

最初は今までやってもらっていて当然だったものを自分でやれ。。となると年齢を高くまで
やってもらっていた子程「えーっ?」となるでしょう。また音楽センスがある親御さんなどは自分でやった方が早い!
などとちょっと最初は時間がかかってモタモタしている様子を見てイライラする事があるかもしれません。。
 が、いつか自分でやらせるようにしなければずっとそのままです。また、今日は時間がないから。。や、
子供が面倒がって。。でついついやってあげたりしてしまうと、お願いすればやってもらえるな。。となり、
面倒がれば自分でやらなくて済む。。と学習してしまいます。心を鬼にして絶対してあげない、自分でやらせる!
と初志貫徹させる気持ちも大切です。。


 基本的に年長以上の年齢のクラスではよほど作業が難しそうでない限り(ひどく落下などさせてしまって
ペグを使わなければ直せないようなレベルでゆるんだ。。などない限り)こちらではやらないでおく予定です
(最初の頃、調弦やって。。と10人以上並ばれて楽器をただ手渡されましたが、簡易な事とはいえ
1分程度かかる事があるので、それが10人・・20人。。となると、短い時間設定のレッスン日はそれだけで
レッスン時間の数割を消費してしまいます。

 メンテナンスの項目にも書きましたが、ご家庭でやっていただいていたり、自分で出来ていると
思われる生徒さんも多数いますが、それらの生徒さんが本来受けられるはずだったレッスン時間を、
それら調弦をしてほしい(出来ない)個人の子だけのために削ってしまう結果になり、公平でありません。。
レッスン時間内でもやり方を出来るだけ説明するつもりですが、特に年長さん以降の年の子は早急に
自分ひとりで出来るようになりましょう@一度調弦のレッスンをし、以降は調弦のための音源を流す。。
などの時間を冒頭に作るようにしようと思います。

 また、調弦はヴァイオリンを弾く上で「早期に出来るようになるようにならなければならない必須の技術」です。
1曲目を弾くか弾かないかのうちに本来それらを意識すべきです。 上記でも書きましたが、例えば
小学校のイベントなどで何か弾いて。。という実例を何度か目にしましたが、その時、弦がくるっていて
(普通一度しまって移動してあければまずはくるっているでしょう)調弦しなければ音程がめちゃくちゃに
なってしまいます。 そして、調弦できない。。だから今日ちゃんと弾けません。。直しも方分からないので
今日は無理です。。ではもったいないです。

ピアノだけはごく複雑な楽器なので調律師という楽器調整の専門家がやってくれますが、その他の楽器は
「基本的な楽器のメンテナンス」が出来る事を含め、「弾ける」となります。メンテナンスの方法を覚える、
メンテナンス出来るようにする事も非常に重要でかつ必須な技術です。

その1歩である調弦。。現在出来ない子は出来るように頑張っていきましょう(主に年長さん以降の
年齢の生徒さん)3-4歳の子はネジをまわす力など的にちょっと難しい場合もあるようです(やれる子も居ますが)
ので、多少そちらの年齢の生徒さんのみは、少し保護者様がサポートをしていただければ。。と思います。





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