アフタースクール小学2-3年生の保護者様へ


 進級おめでとうございます。ヴァイオリン講師の星野です。

2-3年生というと学校生活をするのにも少し慣れてきて本格的に色々と学習をしていき日々たくましく育ってきて、
少しずつ自分で出来る事も増えてくる頃ですね。

 ヴァイオリン演奏も、本格的に自立へ向かい育っていく大切な時期になります。学習内容的に言うと、
本格的に楽譜のシステムなどが理解できはじめ、少しずつ自分のみで楽譜から曲を弾けるようになってきます。

が、ヴァイオリンはピアノと違い「ドレミ」が目で見えない分(特に今まで指番号や音を頼りに演奏をしてきた子ほど)
読譜力と演奏力の乖離が起こりやすい楽器でもあります。

そろそろ楽譜から読んで自分で弾けるだろう。。と弾かせてみると音を間違う、リズムを間違う。。
あれ?この子楽譜を読む才能がないのかしら?などと思ってしまう事があるかもしれません。

 が、それは今までの弾き方と違っていれば当然の事です。楽器を弾いていたのだから当然
楽譜のシステムを全員がきちんと理解していたのだろう。。と思ってしまいがちかもしれませんが、
ヴァイオリンは少し歌にも近く、感覚的なところ(音などの情報)からでも弾けるようになる楽器なので、
おそらく何%かはそういった情報も使いながら今まで弾いていた子が多いのではないかと思います。

 当たり前ですがドレミを読む事、ヴァイオリンのドがどこにあるのか、#がついていた場合はどの位置にズレるのか。。
全てをきちんと教えてあげなければ弾けないのは当然です。

 こちらのクラスの年齢の子たちには弾けるようになる曲のレベルアップももちろんですが、
それらの項目もしっかり学習していってほしいと思っています。うまくご自宅でも日々頑張っていた子は早い子は
4年生くらいから「練習しなさい」というだけで、自分で楽器をあけて楽譜を読みながら練習が出来る。。ようになってきます(それらの読譜技術が身につくまでは出来なくて当たり前です。そして、それらの読譜技術はそれなりに個人練習(自宅での練習)がどうしても必須になります。それらの技術がつくまでは、音源でのサポートなどがどうしても練習に必要になってきます。自分でPCを開いて音を流して。。などはさすがにまだ難しい年齢だと思いますので、是非練習のサポートにも保護者様にご助力いただければと思います。)

 この年齢の時にしっかりとそれら読譜技術などを学習しないと、そろそろ10歳だから自分で練習しなさい。。
と言われても「どうやって?」となってしまいます。中学校に入り運動部などに入ってしまうと、
一時ヴァイオリンの練習から離れてしまう子なども出てくるでしょう。なので、最低でも5-6年生の時に
これらの状況(楽譜からのみ読んで自分で練習が出来る)という感じにしておかないと、高校や大学で
弦楽部やオーケストラ部などに入って、また再開しようかな。。などとなった時、じゃあこれ楽譜ね。と渡されても、
指は動くし音も鳴らせる。。でも、どうやって弾けば。。となってしまう危険性があります。

せっかく弾けるようになったのに、これじゃ出来ない。。となってしまうのは非常にもったいないです。

正直楽譜のシステムというのは簡単に見えて意外と複雑です。一歩一歩時間をかけてしっかりと学習していきましょう!

読譜と演奏技術を高めていけば「初見」と言って、はじめてみた楽譜をその場で間違いなく弾ける。。ようになどもなってきます。
これがある程度出来るようになってくるととても便利です。練習はだれでも苦痛です。それが楽譜に強い。。となり、
その場である程度の曲ならすぐに弾けてしまう。。状態になっていれば、例えば部活などでやっていた場合でも、
自宅ではさほど練習せずとも、その場に参加すればすぐにある程度演奏が出来る。。という事で、ストレスなく
オーケストラなどに参加できる事でしょう。また、この「初見力」は限界がありません。プロですら一定の限界。。
というのを持っていて、さらに上のレベルで弾けるようになろうと自然と努力。。または日々進化させていっています。

 小学校後半の時に、しっかりと自立できるよう、今から頑張っておきましょう!


 今がおそらく一番柔軟で様々な事を吸収できる年齢です。また将来どんな
事をやってみたくなるのか。。など未知数です。たくさんの事を学び、将来の可能性を広げていって欲しいと思います。




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