アフタースクール小学1年生の保護者様へ


 小学校入学おめでとうございます。ヴァイオリン講師の星野です。

 TINSで園に通っていた子は前年まで授業の時間帯の中で複数回レッスンがあったかと思いますが、小学校には当然ありません。
のでレッスンは基本放課後の夕方の時間帯。。になり、また時間帯等の都合から基本的にはアフタースクールではレッスンが週1回となります。
(とはいえ私営のヴァイオリン教室などでは平常週1回のところがほとんどなので、みなさんほとんどその環境で当然育っていくのですが
@むしろTINSの幼稚園時代の環境が非常に贅沢だったと思います)

 楽器の演奏技術は水泳などとは違い、短期的な衰えや忘れたりがどうしてもあるものなので、
正直「週1回レッスンを受けるだけ」では3歩進んで2歩下がる感じになってしまい、どんなに才能ある子でも
週1度やるだけでは忘れたり衰えたりしたところが復活するだけ。。に近くなってしまい、上達が難しくなると思います(アフタースクールでレッスンを受けているだけ@自宅では一切練習しない だとどんなに才能がある子でもオーケストラの曲を弾けるようになるレベルへの到達は4-5年程度だとほぼ不可能です)

 せっかく楽器を手にしているので、将来何かに生かしたいな。。と思った時に使えるようなところまで。。
技術を習得させてあげたいと思っています。一般的には大学のオーケストラ部や、大人になった時にアマチュアオーケストラへ。。
というのが一番あると思いますが(幼稚園の方のクラスの項目でも書きましたが、学力の高い大学程オーケストラ部はレベルが
高いところが多く、それらの大学に進学した場合、一定の技術を持っていないと入部させてくれない。。などもあるようです。)
そして、それら(オーケストラである程度演奏できるレベル)というのは意外とそれなりに高いものが要求されるので、
どんなに才能がある子であっても「通って週1度弾いているだけ」ではまず到達不可能といえます。

 せっかく何年もヴァイオリンを触っていたのでオーケストラとかやってみたいな。。と思ったのに、
技術不足で参加させてもらえない。。などにはならないようなレベルまではせっかくなので最低限到達してくれたら。。と思っています。

 幼稚園では週に何度もやっていたので。。という事で自宅での練習習慣がついていないなどもあるかもしれませんが、
もし忙しい。。などあればまずは土日から。。次いで余裕が出てきたらレッスン前日を追加。。などで少しずつ自宅でも
練習する習慣をつけていっていただければ。。と思います。
(また、園任せだったので家でどういう練習をすればいいのか分からない。。などもあるかもしれませんが、
こちらのHP々の練習の方法、その際に気を付ける事、補助ツールなどを順次UPしていこうと思うので、こちらのHPを
チェックいただければ幸いです)

 また、園児の方でのご挨拶でヴァイオリンは特殊な才能や環境のある子だけが上手に弾けるようになるものではない。。
と書いたのですが(事実95%は努力=どのくらいの時間練習したか。。がほぼ実力につながります)が、幼少期。。
特に10歳くらいまでは楽器の特性上、なかなか自分で楽譜を読んで自ら練習する。。という事は少々難しく、また
非効率的であったりもします(今まで100人以上教えてきましたが、それらの歳で言われないのに自ら楽器をあけ
きちんとした練習をする。。という子はほぼ居ませんでした)ので、ある意味特に幼少期ですでに一定のレベルの演奏が
出来るという事は「練習するように促す」「きちんと日々の努力をさせてくれる」「練習を見てくれる」教育のあるご家庭でないと
育たない。。という事なのでそういう意味でいえば「環境」は必要といえるかもしれません。

 が、逆に幼少期に一定レベル以上の演奏が出来るという事は、それだけきちんとした教育をご家庭でもしてもらえた証しともいえます。


 きっと今は遊びたい盛りで練習を嫌がる子も多いでしょう(事実自分もその頃はそうでした。ひとしきりやりたくない!と
ケンカしたあと折れて散々弾かされる。。という日々でした。まあプロになる人なんかは全員そんな環境です(笑))が、
大きくなってからそれらの「人とは違う」技術を持っている事が、両親の教育のたまものだった事に気づき、
いつか感謝する日が訪れると思います(自分も大きくなり、特に自分は両親が与えてくれた技能でこうして
仕事をしている身なのもあり、改めて幼少期にきちんと練習をするようにさせてくれた両親の教育に感謝しました)

 逆に、おおきくなってから人より弾けない事で「何でもっと練習させるようにしてくれなかったの。。」とならないで欲しい。。
と思います(実際、自分は365日、1日2時間くらい練習。。という家でしたが厳しいプロの世界としてはそれは「甘い」練習時間で
第一線の世界的ソリストなどで活躍できる人の環境からすると「まだまだ」で。
毎日最低5時間はやらされた。。なんて人がまわりにゴロゴロ居て、まだ幼かった事もあり「何でもっと練習させるように
してくれなかったの」と言ってしまった事があります。。今となっては10歳以上くらいからは基本的には自分の努力で
それらは補えるものなので、それらが足りなかった自分の責任だったと反省しましたが)お子さんには
将来そんな事を思って欲しくないな。。と思います。


 小学一年生といえばまだまだ色々な可能性がこれから開花する時期と思います。また将来どういう事がやりたくなるか。。
は未知なところが大きいと思います。急にオケ部に入りたくなった。。など出るかもしれません。その時、やりたいな。。
と思ったのに小さいころから頑張ってなかったから無理だ。。となってしまうものの代表がヴァイオリンだと思います。

 大きくなった時、何をいつやりたいと思うようになるかはわかりませんが、もし本人がそれらをやってみたい。。
と思った時に出来るだけの可能性を手の中に持っていた。。そうなってくれれば嬉しいなと思います。



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