Sunflower(年中)クラスの保護者様へ



 進級おめでとうございます。ヴァイオリン講師の星野です。
年中さんの年齢はヴァイオリンの技術としては基礎的なフォームなども理解できてきて
きちんとした持ち方などが整ってくる年齢になり、基礎技術の向上にとても大切な時期です。

 ヴァイオリンはピアノなどと少し違い、「音色」と「音程」を自分で作っていく楽器です。
逆に、難度の高い曲などは弾けなくても、音程と音色さえすごく綺麗になったら色々と使える事も出てきます。

 例えば近年Youtubeその他など動画サイトなどで友人などと色々なものをUPして
楽しんだり出来る時代になってきています。
それら動画の中ではバックに流れる音楽などもオリジナルのものなど出来れば
クオリティもより高くなり、出来ればとても楽しめる事になったりすると思います。

ヴァイオリンはいわゆる技術的にはさほど難しくはない全音符や二分音符といわれる
ロングトーン(白玉)で構成しても音色と音程さえあればとても綺麗なものを作る事が出来ます。

それら音程や音色というのは地道な基礎訓練の上に成り立っています。
基礎フォームなどは初期段階で整えておけば後々苦労しませんが、逆に初期段階で崩れてしまうと、
あとから直したい。。と思ってもかなり難しくなってきます
(悪いクセで弾いていた時間と同じだけの時間がかかると思っていいでしょう)

 基礎技術の習得は単調作業になるため大きくなってからそれらを習得しようと思うと
退屈になってしまったり壁になったりします。大きくなった時、色々な場面で使いたいな。。
と思った時にそれらが壁になってしまい再習得やその他で障壁になってしまわないよう、
きちんとした基礎技術を習得してほしいと思っています。

 また、音感や音程感というものが整いはじめてくる年齢でもあります。
すでにヴァイオリン歴1年になるので、おそらく保護者様達も、その準備の大変さや
楽器特融の難しさ。。などを感じているかもしれません。

 特に「調弦」とよばれる開封後すぐにしなければいけない作業は正直簡単な曲を弾くより難しいと思います。
(ピアノと違いヴァイオリンは30分程度ですぐに音程が変わってきます。一度片づけて
再度開けた際は最初は面倒に感じると思いますが、必ずこの作業を面倒がらずにやってあげていただければ。。と思います)

 きちんと調弦された楽器に触れる事で正しい音感と音程感が育ってきます。
ヴァイオリンは音程感を習得しながら練習していく楽器なので、ヴァイオリンをうまく弾けるように練習した子は
ほぼ音痴な子には育ちません(正直ヴァイオリンすごく上手なのに音痴。。という人に会ったことがありません。。)

 が、年齢的に自分で調弦。。が少し難しい年かもしれません(ネジをまわしたりする作業の力など的に)
年長さんくらいから自分で出来るようになる子が多いので、一番保護者様にご面倒をかける年齢かもしれないのですが、
ご自宅で楽器を開けた際、少しサポートしてあげていただければ。。と思います。
調弦の仕方はこちらから
調弦(チューニング)

が、それと同時にこの時期に「やってもらうのが当たり前」となってしまうのもいけません。
年長さんになった際には自分でやってもらおうと思っています。調弦するから。。と
ついつい用意なども手伝ってあげたりしてあげてしまう保護者様も目立つ年ごろですが、
楽器をあけたり用意。。は出来る年齢だと思います。
 手伝ってあげるのは出来ない事必要最低限にとどめ、少しずつ自分でやれる事はやる。。
という自意識も同時に育てていって欲しいと思います。

調弦ははじめはVnを構えてお子様に弦を弾いてもらい、保護者様がアジャスターとよばれる音程調節ネジだけ回してあげる事のみ手伝ってあげる。。
のがいいかもしれません。

 また、こちらは年少さんの項目にも書きましたが、基本ヴァイオリンは特殊な才能や環境のある子が
弾けるようになるもの。。のようなイメージがあるかもしれませんが、
95%以上は努力の楽器です。逆に言うとどんなに才能がある子でも日々の練習をしなければ上手にはなれません。
計画的に正しく目的を持った練習をしていれば必ず誰でも上手になれます。もしかしたら個人レッスンと違い
親御さんがレッスンに立ち会えないので家で練習させたくとも、何をさせればいいのか分からない。。
などの状況になっていた保護者様も多いかもしれません。

 それらを解消する目的もありこちらのHPを立ち上げた事もあるので、ご活用いただければと思います。

よろしくお願いいたします。



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