Roseクラスの保護者様へ


 ご入学おめでとうございます。ヴァイオリン講師の星野です。 
3歳という年齢でヴァイオリンを持つ事に戸惑われている親御さんも多いかもしれません。
が、ヴァイオリンは多くこのくらいの年齢からはじめるお子様は多く、例外なく自分も3歳からはじめました。
正直それらのお子さんを見る立場になって考えると、その当時の自分に練習をさせるのに
両親はなかなか大変だっただろうな。。と今さらに当時自宅でもきちんと
毎日練習を見てくれた両親の教育をありがたく感じています。

 はじめは持ったり楽器を落とさないように。。などばかり気になってしまい、なかなか大変。。となるかもしれませんが、
みなさんはじめてレッスンをやってみたところ、自分で楽器をあけて用意。。などはきちんとできているようです。
小学校にあがった時に備え、自分のものは自分で用意をする事、またガラスその他のように大切に扱わなければ
壊れてしまうものを大切に使う事。。をまずはVnを用意し持つ事から学んでいっていただければ。。と思います。

 ヴァイオリンはピアノと違い蓋をあければすぐ演奏。。とはいかない楽器です。準備に多少手間のかかる楽器ではありますが、
その分どこにでも持ち運べ、色々な場所で自分の楽器を持ち運んで演奏できる。。というのは大きなポイントかと思います。
また、後述しますが¥1500程度~高くとも¥3000程度で練習用ミュートというものがあり、それをつけると
ほぼTVを見ているのと同じ程度の音量(隣の部屋でも気を付けないと聞こえないレベル)にまで音量を落とす事も出来ます。

 マンションなどでも時間などをさほど気を付ける事なく練習も可能です。また、今はほとんどの大きな地域では
地域アマチュアオーケストラなどもあり(近くですと、つくば・土浦・守谷 などに大きなアマチュアオーケストラがあります。
その他の地域にもまだまだあります)年齢も高校生くらい~定年退職した年齢の方まで多く楽しんでらっしゃるようです。
また、皆様教育熱心な親御さんが多いと思いますので、大学もやはり大きな学校。。に進む事になるお子様も多いのではないかと思われます。

 ほとんどの大きな大学にはオーケストラ部があります。また不思議と学力の高い大学ほど演奏レベルが高く
(東大・京大・慶応・早稲田・九州大学あたりはプロレベルに近い演奏をするオーケストラ部で有名です。
その他、筑波大・上智・お茶の水女子大・東京医科歯科大学・一橋なども有名ですが)基本的には
大きな大学でしたらほぼオーケストラ部があります。これらレベルの高いオーケストラ部は基本経験者(すでにある程度弾ける人)
でないと入れない。。などもあるようです。(ある程度演奏できるまでにやはり実際数年かかる楽器ですので)
そういった部に興味を持ったりした時にやっていなかったから無理だ。。とはならずいつでもそういったものに参加できるように
技術を身に着けてくれたらうれしいなと思っています。

 また、基本ヴァイオリンは特殊な才能や環境のある子が弾けるようになるもの。。のようなイメージがあるかもしれませんが、
95%以上は努力の楽器です。逆に言うとどんなに才能がある子でも日々の練習をしなければ上手にはなれません。
3歳からでしたら計画的に正しく目的を持った練習をしていれば必ず誰でも上手になれます。
※おそらくほとんどの親御さんはおうちでのヴァイオリン練習方法など分からない。。という方も多いと思いますが、
こちらのHPに日々の練習の方法、注意点、その他などを載せていきたいと思っております
(基本的にはそれらを伝えたい事が第一目的でこちらのHPを作成いたしました)

と、話がすこし飛びましたが。。きちんと練習を日々頑張った結果。。ではどういった現実的な事に使用できるか。。ですが、
TINS卒業までの3年間で教育大の音楽学部にヴァイオリンで入れる学部があるところ(いわゆる学校の先生になりたいと思った時の入試)
は基本的にヴァイオリン演奏が課題の場合、基本レベルの協奏曲辺りが課題になっているところが多いようですが、
日々の努力をすればこの辺りまで到達する事も不可能ではないです(何人かそのレベルに育ってくれた子も出ています。)
これらのレベルにまで到達できた場合、もちろん他の学力なども必要にはなりますが
音楽学部の入学に必要なヴァイオリン演奏技術はクリアできる事になります。
将来音楽の先生になりたいな。。など思った時に大きなきっかけと自信になる事と思います。

 また、個人の教室の方での話になりますが、筑波大のオーケストラに入りたいと大学入学の2年前に入ってきた子が居たのですが、
2年でそのくらいまで進む事ができ、無事に筑波大のオーケストラ部に入り部員として楽しく部活している子も居ました。
(現実的にはもう一段階弾けるとオーケストラ演奏は楽ですが入部自体はこのくらい~でも可能です。またヴァイオリン習得速度は
実はあまり年齢は関係ありません。むしろ幼少期の方が習得速度が速いくらいです)

 また今、自分は両親が小さいころから毎日一生懸命練習をさせてくれたおかげでこうしてそれらの技能で
仕事をさせていただいていますが、もしヴァイオリンを使わない仕事を選んでいたとしても(我が家は基本的に
365日必ず自宅で練習をする事を目標としていた家だったのですが。。実際週に1日だけ休んだから
どのくらいレベルが変わるか?というとそこまでの差は出ないかもしれません)ただ、それらで毎日決まった何かしらをする事。。
や、努力し続ける事を学べたので、たとえヴァイオリンを使わない仕事を選んだとしても忙しい仕事。。などになっても
続けられる根性と、目標に向かって日々一歩ずつ努力する大切さを学べたのでそれらを仕事に生かせたのではないかと思っています。

 せっかく楽器を手にする機会を得た皆様には高度なヴァイオリン曲を演奏する目標だけでなく、
そういった事も楽器を通じて学んでいっていただけたら。。と思っております。よろしくお願いいたします。




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