コマが取れた


 こちらも同じく基本的にはほぼあるはずのない現象なのですが、幼少期の子がいたずらして。。
または全弦がめちゃくちゃ緩んでいた。。楽器を落とした。。などの際に同じく簡易ニスで過度に
表面がツルツルしている楽器で稀におこるようです。基本的にはそのまま差し入れて取れる前のように
立ててあげれば大丈夫です。
(元々接着されている部品ではなく、ただ弦の圧力で表板との間に立っているだけの部品ですので
取ろうと思えば取れる部品ですので心配はしなくて大丈夫です)


その際(立て直す際)注意点が3つです。

① コマはよく見ると片方が低くなっているはずです。低い方がE線(写真右側@一番細い弦)です。



② 立てる位置ですがf字孔とよばれる飾り穴に切り込みが入れてあると思いますが、
おおよそ、この「内側」の切込みの延長線上に立てます。
どうしても弦が固くて立てられない。。などの場合は弦を全体的に少し緩めてから作業してみてください。




③ 駒に4つ小さな切れ込みが入っていると思います。各弦をその溝の上に設置するようにしましょう


また、稀にコマが外れる事で一気に表板にかかっていた重圧が一気に解放される事により、
ヴァイオリン内部に立ててある「魂柱(こんちゅう)」というものが倒れる事があります。魂柱が倒れると、
よくできた楽器の場合、音量が半分くらいに下がってしまいます(表の板と裏の板の振動を与え合う重要な
役割を持っています。重要なものなので魂の字があてられています)

この「魂柱」を立て直すのはヴァイオリン演奏のプロであっても基本的には立て直しできません。
ヴァイオリンを作る製作家。。専門家が専門の道具を使わねば直せず(基本楽器屋に持ち込む事になります)
相応の手数料を取られます(場合により1万円など)また、この魂柱の位置によって音が大きく変わることも知られており、
ただ立てればいいというものではありません(各楽器ごとに最適の位置、また位置により性質が大きく変わったりします)

もし、手で取ってしまう。。ような幼少期の生徒様がいましたら、それらの症状が出てしまうとお金をかけて
修理しなければいけなくなりますので、極力そのような事をしないように監視いただければ。。と思います。
楽器にも負担がかかるあまりよくない行為です。





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