弓の毛が少なくなった(なくなった)ものすごく汚れた・張れない


弓の毛に関するトラブルについてです。

ちなみに、弓の毛は消耗品です(プロは早ければ3か月程度~半年 少なくとも年1度くらいの頻度で)
毛を交換します。プロはかなりの力を入れて弾いても雑音にならないようにするテクニックをほとんどの人が持っています。
ので、上級なレベルの人ほど演奏中や練習中に摩擦力で毛が切れる事が多々あります。

ただし、幼少期および小学生レベルの場合。。あまり演奏中に正しい使い方をしていて
切れる。。という事はほとんどありません。大概がどこかに引っかかってしまい乱雑に引き抜いた際などに
毛が切れてしまったり抜けてしまう事がほとんどのようです。大切に使えばほぼ減らないはずです。。
また、弓の毛の部分は弓元を除き基本的に触らないようにしましょう。
手の油がついてよごれたり、あまりに汚れるとマツヤニがつかなくなったりします。

きちんと使っていればそれらの作業をする必要になる事態はほぼ起きないはずなので、出来る限り気を付けて大切に扱いましょう。

どうしてもなくなってきてしまった場合。。や、毎日のように何時間も弾くかなりの技術を持ったプロは毛がなくなってきたら、
楽器屋さんに頼みおおよそ¥6000前後~くらいでこちらの毛の交換作業を
してもらいます。基本的に演奏家であってもこちらの作業は修理などの専門家でないと
作業はできません。あまりこの辺りの地域にはありませんが、東京などに多くあるいわゆる「工房」といわれる
職人さんが常にいるバイオリン修理・販売の専門店であれば30分前後で交換してくれる場合があります。
職人が常駐していない楽器店の場合(東京以外だと基本ほぼそうなりますが)預かりをしてしばらく(1週間前後程度など)
時間がかかる事が多いです(星野が知る限りですと土浦に1店、千葉の流山に1店、職人さんのお店があります。
そちらでしたら予約の電話等をして確認しておけばその場でやってくれる場合が多いでしょう。また東京には
何十店も全容を把握できないくらい存在します)

 という事で、毛に関するトラブルが起こった場合は基本的には、修理および毛替えという修理作業を
職人さんにお願いするのが基本となります。。が。。ただし、安価なセット品の楽器の場合弓単体で
\2000~¥5000くらいの設定のものが多いようです。ので、そのような状態になったら弓のみ買い直してしまう方が
結果的に安くつくかもしれません) @買いなおす場合、お持ちの楽器サイズと同じものを買うように気を付けてください。
弓にもサイズがあり、大きいものを買ってしまったりするとケースに入りません


セットで10万円を超えるような楽器の場合、弓単体は3万くらいの設定の場合が多いようなので、
その場合は修理および毛替えした方がいいでしょう。ちなみに弓は高級品では200万円以上する
ようなものが結構存在し、世界的な名品になると1000万を超えるようなものもあります。

 というところで弓の毛は基本的には本来半年に1度くらい替えた方がいいものですが、
一応2-3年でしたら大切に使っていれば交換せず、次の楽器(新しい弓)に行ける場合もあるでしょう。

乱雑に扱ったりケースから出す時に強引に引っ張ったりするとそのたびに抜けたり切れたりします。
それらを頻発していると毛がなくなってしまったりするので気を付けてください。

下記画像の少ない方(右)以下になってきたら毛替えか交換を意識した方がいいです。
元の半分以下くらいになってくると演奏にさすがに不具合が出るので交換その他してください。




ただし、弓の毛は基本100%自然のものなので(天然の白馬の尾の毛です)湿気で伸びたり劣化したり、
またかなりの間弾かないでいると衣類に穴をあける虫が食べてしまいバラバラになったり。。する事があります。

きちんと使っていたのに、伸びたりしてしまい張れなくなった。。などの場合は(元々は消耗品なので)
交換作業or買いなおしをしましょう。






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