弓でこすっても音が出ない


 おそらく松脂の量が足りないかついていません。毛替えという作業をした後、
新品購入後、サイズアップで楽器が変わったあと。。などは基本的には一切
松脂がついてない状況なので、たっぷりしっかりと(20往復くらい)つけてあげるようにしましょう。

また、多少は音が出ているようでしたら、ただ量が足りない(前につけたものが
落ちてきたりしてしまっただけ)です。2-5往復くらいしっかりと松脂を塗り込みましょう。


=松脂の塗り方=

こちらも後々専用のものを作成しようと思っていますが、とりあえずは
こちらが丁寧なので、こちらをご覧ください

https://www.youtube.com/watch?v=Yu0PT9m1q1A


※ 松脂の方を動かすやり方と、松脂の位置を固定しておいて弓の方を
動かすやり方がありますが、基本的には動画のように弓の方を動かす方が
しっかりとつけやすいと思います。

また、弓の方はしっかりと松脂に押し付けて「シーッ」というこすれている音が
するくらいにしてください。無音になる撫でているだけの状態だとほぼついていません。


注1: 松脂は落とすと割れます。フローリングなどに落としてしまうと、松脂もですが
粉々になったベタベタするものが床に散乱してお掃除も大変です。。(笑)

 基本的に3-4歳の子はよくこれをするので、個人教室の方では左記年齢くらいの子は
親御さんにつけてもらうようにしています(力も少し足りずつけ方も甘くなったりもするので)

 割れてしまうと、湯煎などでなおす事もできるようですが、基本的には買いなおしになります。。
安価なものとはいえ、頻繁に割られてしまうと大変だと思います。
割れると割れ方によってはまだ使えますが、かなりつけにくくなるのは事実です。

このような状態になってしまうとちょっと問題ですね。。




 なので、最初はできるだけ親御さんがつけてあげるようにしてあげていただければと思います。
当初はHPがなかったので、一応やり方を教えてはしまいましたが。。トラブルなども考えられるので
できるだけ上記年齢くらいのお子さんは自分でつけて割ってしまわないように、保護者様が
対応。。が色々な点でいいと思います。

但し、そのうち自分でつけられるようにしましょう。基本的には年長さんくらいから
落とさなくなるようなので、小学生にあがってもつけてもらっている。。にはならないように
気を付けて時期を見て自分でするように促してあげていただければと思います。


注2: 弓は買ってきたばかり(松脂が一切ついていない状態)から音が出るようにするまでには
 かなり擦りこまないと音が出る状態になりません。最初はたっぷりと。。何往復もさせてください。

また、松脂も下記のようにツルツルした新品の状態だと、かなりつきにくいです




新品同士だと両方あいまって、かなりつきにくいです。お気をつけください。
(前の楽器のものや兄弟の使っていたものなどがあれば、松脂は使っていたものの方が
つきやすいので、新品の毛に松脂を塗り込む場合はあるのであれば使い込んだ方を
使ってみましょう)

また、せっかくの綺麗な状態から。。もったいない気もしますが、しっかりとつけて下記のような
状態になっている方が松脂としては正しいです
(ちょっとこちらは普段平常より力いっぱいか、かなりの長時間弾く方(毎日何回もつけている方)の松脂の状態のような気もしますが。。まあ参考画像としてはいいでしょう。。)



表面が削れて細かい傷がつき、白くなっている状態が最も松脂がつきやすくなっている状態です。
端だけこのようになっていたりするより全体がこのようになっている方が好ましいです。

1-2回の使用ではこうはなりませんが、何回か使っているうちにこのようになってくるでしょう。

この状態になっていて、毎回きちんと適量松脂をつけている方であれば、
動画のように2往復程度でOKです。

また、暑い車内などに放置してしまい一度軽くマツヤニがとけて固まると再度新品に近いような
ツルツルした状態になる時があるので(基本的には楽器のためにも直射日光やあまり暑いところに長時間放置は
しないように気を付けるべきですが)そのような状態になったら再度少ししっかりめにこすって上記のような状態にしてください

そのうち、音の鳴り方で松脂量が多いとか少ないとか分かるようになってくるでしょう。
こちらも大切な作業なので慣れていきましょう



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