めんこい通信2019年9月13日号

 残暑がまだまだ厳しくかつ猛烈な台風の被害に遭われた方々もいらっしゃると思いますが、いかがお過ごしでしょうか。前回の「めんこい通信」は3月31日でしたので、ほぼ半年ぶりになります。
 さて、今回は、メキシコから帰還したことの報告と、この15日(日)のコンサートの宣伝のみです。

◉メキシコ5ヶ月滞在から帰国
 一昨日の10日夜、5ヶ月間のメキシコ滞在から無事、帰国しました。最初の4ヶ月はミチョアカン州のパツクアロという小さな町で家を借りて、スペイン語のレッスンや地元の人たちとの交流の日々でした。スペイン語を自在に操り人々と世界情勢や人生を語り合うという意気込みと目論見は、予想通り、早々ともろくも崩れ去り、ただただ飲んで食ってのダラダラした日々でした。ま、少なくとも飲んで食うための最低限のスペイン語をちょっとは覚えたものの、簡単な会話すらおぼつかないままです。
 メキシコの風土、人々の生活の薄皮をほんのちょっと舐めてみたわけですが、しっかりと味わうにはあまりに語学能力が不足していたし、好奇心に満ちていた若かった頃と違い脳は怠け方面に働きがちになるのでした。とはいえメキシコの飲食物には大満足でした。メキシコのどこでも久代さん必須飲料のビールは安いし、タコスや手の込んだ料理もどれも美味しかった。
 メキシコシティやモレーリア、ベラクルス、ハラパ、プエブラ、クエルナバカなどの大都市では他人のことなど構っていられないほど人々は忙しそうですが、田舎の小さな町で散歩したりミニバスで出会ったりする人々は必ず互いに挨拶し合い気持ちがよい。我々のような外国人に対する差別や偏見も表立って感じることがなかったことも気持ちよさにつながっています。
 また、常に警戒を怠ることのできないインドと違い、釣り銭ごまかしや不当にふっかけられることもボラれることもなく、お金に関して人々は実に正直です。外務省のホームページによれば我々が滞在していた地域は「不要不急の渡航は止めてください」というレベル2となっていましたが、まったく危険は感じませんでした。
 どこかで演奏できるかもしれないと楽器を持っていきました。訪れた各地の人たちのおかげで期待以上に演奏機会が多く、人をつなぐというミュージシャンの役割の一つはある程度果たせたように思います。聞いていただいた人たちの反応がとても暖かかったのも嬉しいものでした。
 約束の時間のデタラメさ、バスや電車の発着の乱暴さ、でこぼこの石畳など街の道路状態の劣悪さ、たまに起きる停電、インターネット接続の遅さ、細部にこだわらないせいか建物の廃墟化の速さや工事の粗雑さ、郵便機能不全などなど、そうあって欲しくない点は少なくない。しかし、がんじがらめの法規制とは対照的なアナーキーな活力に満ちていました。我々にとってメキシコはとても魅力的でした。メキシコ以外の中南米も旅してみたいと思いますが、いつになるかはなんともいえません。
 メキシコに入国してからずっと毎日、日記を書き続けワダスのウェブサイトに公開しています。ただただどこで何をしたか、食ったか、誰と会ったかを綴ったもので、お読みになっても皆さんの生活向上にまったく寄与しない点では「めんこい通信」と同じです。文字数は30万字を超えものすごい量ですが、時間が有り余り何もやることがない状態になったときにでもちらっと眺めていただければ嬉しいです。
http://sound.jp/tengaku/Essay/mexico19/mexicodiaryindex.html

◎北インド古典音楽コンサート「国境を越えたラーガ音楽」#8
とき/2019年9月15日(日) 開場14:30、開演15:00
ところ/海外移住と文化の交流センター 5F 講堂(神戸市中央区山本通 3-19-8)
演奏者/スティーヴ・オダ(サロード)、グレン・ニービス(タブラー)、HIROS(バーンスリー)
料金/予約2500円、当日3000円
予約・問い合わせ/予約・問い合わせ:C.A.P.事務局(10:00〜19:00)
 TEL 078-222-1003、MAIL info@cap-kobe.com
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「国境を越えたラーガ音楽」というのは2014年から始まったシリーズです。今回で8回目になりました。来日する日系カナダ人サロード奏者スティーヴ・オダを迎えたコンサートです。同じメンバーで2016年にも行い好評でした。スティーヴは素晴らしい演奏家で、日本ではまだまだ知られていないインドの楽器サロードの名人。ナイフのような鋭さと流れるような旋律ライン、オーストラリア人タブラー奏者グレンとの掛け合いは瞑想的かつ興奮に満ちた音楽体験になることは疑いありません。
 何しろ明後日のことでお知らせするにはちと遅いですが、ご興味とお時間のおありの方はぜひ足を運んで聞いていただきたいと願っています。詳しくは下記を参照してください。
https://www.cap-kobe.com/kobe_studio_y3/?p=3507
 このコンサートが終われば、ずうーっとヒマが続きます。また遊んでください。お誘いお待ちしています。