公演企画


源   流   の   邂   逅
・・・ともに古代インドのヴェーダ詠唱を源流とする声明とインド古典音楽による時空を越えた出会い・・・浄土宗系声明グループとシタール奏者による和奏

インド音楽+七聲会


期間/通年(ただし、できれば6月〜7月)
場所/コンサートホール、寺院本堂、多目的スペースなど演奏会可能であれば、どんな場所でも可
演奏者/聲明:七聲会(9名)、シタール:アミット・ロイ、タブラー:クル・ブーシャン・バールガヴァ、バーンスリー:HIROS+タンブーラー奏者最低1名/演奏者計11〜14名+音響スタッフ1名
演奏時間/2時間
演奏時間配分例/聲明40分、休憩10分、シタール+タブラー40分、聲明+インド音楽30分
これまで行った公演地/水口町(滋賀)、京都市、神戸市
音資料CD/『聲明源流』
 日本の伝統音楽に大きな影響を与えたといわれている声明(しょうみょう)は、元来は仏教の発祥した古代インドのヴェーダ詠唱にその起源を求めることができます。一方、現在のインド古典音楽も、さまざまな内外の要素の集約とはいえ、元もとはヴェーダ詠唱から派生し自立した音楽体系だといわれます。この二つの音楽様式は、日本とインドという、行われている場所も時代も遠く隔たっているため直接のつながりがあまり考慮されることなくそれぞれ独立して現代まで続いていますが、両者を音楽的なシステムとしてみるとき、その基本的構造はほとんど同じといっても過言ではありません。
本企画は、優れた音楽家たちのパフォーマンスに接するということだけではなく、こうした「共通」した源流をもつ音楽を同時に聞き比べ、日本とインドの音楽伝統の違いと共通性を実感し、「共通」であるが故に可能なひとつの実験的な試みとしての両者の合奏の可能性を提示してみようというのが趣旨です。

演奏者プロフィール

七聲会(しちせいかい)

  七聲会(しちせいかい)とは、浄土宗総本山知恩院式衆を中心に、浄土宗の声明、法要、儀式を研究する僧侶グループ。これまで、神戸ジーベックの「アジアの音楽シリーズ・浄土礼讃とインド音楽」、国際サイコオンコロジー学会神戸大会でインド音楽との和奏などを行う。「アーツ・コラボレーション・プログラム」(愛知芸文センター)などに参加。2000年7月および2003年11月にイギリス公演ツアー、2004年7月にフランス公演ツアー(国際交流基金の派遣事業)、2004年11月イギリス公演ツアーで行うなど、海外公演活動を活発化している。 メンバーは、池上良慶(宝泉寺)、池上良賢(光照寺)、池上良生(善導寺)、伊藤真浄(法雲寺)、河合真人(瑞林院)、佐野眞弘(天福寺)、宍戸崇真(真教寺)、清水秀浩(法楽寺)、橋本知之(西蓮寺)、南忠信(大光寺、代表)、八尾敬俊(善福寺)、和田文剛(専勝寺)。プロデュース、マネジメントは天楽企画の中川博志が行っている。


アミット・ロイ Amit Roy

 1959年、シタール製作者として名高いヒレン・ロイの息子としてカルカッタに生れる。幼少の頃から父に音楽を学んだ。後にサントーシュ・ベナルジー師に師事、さらに国際的に活躍したシタールの巨匠、故パンディット・ニキル・ベナルジー師の元で研鑽を積んだ。1978年から師の亡くなる1987年まで、師のそばで生活しながら学ぶという伝統的な音楽訓練を受ける。現在は、アンナプールナー・デーヴィー師に師事している。
 アーラープ(ソロ部分)では、彼の音楽性がよく現れ、師ニキル・ベナルジーを髣髴させる演奏にインドのマスコミは高い評価を与え、”銀のように輝く旋律”と評した。ここ数年は、インドのみならず日本やヨーロッパで旺盛な演奏活動を続けている。これまで、
「銀の旋律」(OD-NET,1990)、「アミット・ロイ/シタールの旋律/朝のラーガ」(ANANT RECA、1995)、「夢〜サラスヴァティーの眠り〜」「風〜ガンジスの流れ〜」「祈り〜ブッダの祈り〜」(ともにAPOLLON、1995)、「a morning view/R吉 Ahiri」(LOTOS RECORDS、スイス、1997)といったCDを発表している。

クル・ブーシャン・バールガヴァ Kul Bhushan Bhargava
1963年、インドのヒマーチャル・プラデーシュ州生まれ。幼少より、宮廷音楽家、大学教授である父、ジャガンナート・バールガヴァよりタブラーと声楽の手ほどきを受ける。その後、タブラーを故マンシャー・カーンに師事。ジャランダールの音楽祭にタブラーソロで出演し金賞を受賞。デリーに移り、ガンダルヴァ音楽学校のタブラーの講師となる。講師のかたわら、オール・インディア・ラジオの専属アーティストとして放送界で活躍。同時に、故プレーム・ヴァッラブにタブラーを10年間師事する。タブラー奏者として著名な演奏家と共演している。また、インド国内ばかりではなく、イギリス、オーストリア、オランダ、スイス、ドイツ、フィンランド、ブラジル、フランス、ロシアなどの海外公演にも、パフォーマー、レクチャー講師として参加している。

HIROS(=中川博志 NAKAGAWA Hiroshi )】

 1981年〜1984年、インド・バナーラスのバナーラス・ヒンドゥー大学音楽学部音楽理論学科に留学し、インド古典音楽を研究する。大学のかたわら声楽とバーンスリーを習う。帰国後、バーンスリー演奏家として演奏活動を始める。演奏活動の他に「天楽企画」を主宰し、アジア、日本の古典芸能の紹介を目的とした演奏会の企画、制作を行なっている。95、98年には国際交流基金海外派遣事業「エイジャン・ファンタジー・オーケストラ」のメンバーとして参加。訳書に『インド音楽序説』(東方出版、1994年、第2回アジア・太平洋出版連合出版賞一般書部門銀賞受賞)がある。


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