[機材よもやま話]


Roland TB-303 について

Roland TR-808 について

Roland TR-909 について

この機材はこのように使え!!


[TB-303]

Roland TB-303 はテクノの基本ベースである。

 テクノミュージックによく使われるベース楽器がRoland TB-303である。TBという機種名はトランジスタ・ベースに由来するといわれている。TB-303はVCF (ボルテージ・コントロールド・フィルタ)のかかりが強烈で、これが熱狂的なTBジャンキーをうみだす要因となった。例えばレゾナンスのつまみを上げておいて、カットオフのつまみを上げていくとビョビョンといった感じの音になる。カットオフを下げればモゴモゴした音になる。演奏している途中でリアルタイムにつまみをいじくるとおもしろい効果が出る。これを前面に押し出したのがアシッドテクノである。

 手っ取り早くTB-303の音を体験したい方は、電気グルーヴのムジナ(アルバム:DRAGONに収録)という曲を聴くのがよい。後半はTB-303の嵐である。また、\2,800も出せないよ〜!という方は\1,000のシングル「ポポ」を買って欲しい。このシングルは、一枚丸ごとTB-303だ。ポポ、カフェ・ド・鬼(望郷編)、そしてムジナUと、どの曲でも思う存分TB-303の気持ちよさを味わうことができる。HARD TRANCE 303よりも、CLASSIC ACIDよりもお買い得かもしれない。 但し、全曲ヴォーカル入りだが…。 


[TR-808]

Roland TR-808 はテクノの基本ドラムである。

 テクノミュージックでよく使われるドラム(リズムマシン)がRoland TR-808である。通称:ヤオヤ。TRという機種名はトランジスタ・リズムに由来するといわれている。
 TR-808は、ボンボンと直接鼓膜を叩き付けるようなバスドラム、いかにもシンセサイザーですといった感じのスネアドラム、チチチチしたハイハット、一度聴いたら忘れられないカウベルとスティック、などが特徴的である。これらは全てアナログ電子回路で生成されている。
 姉妹機種にTR-909があるが、こちらはもう少しサイバーチックな音がする。


[TR-909]

Roland TR-909 はハウスの基本ドラムである。

 ハウスミュージックでよく使われるドラム(リズムマシン) が Roland TR-909 である。TR という機種名は トランジスタ・リズム に由来するといわれている。
 TR-909 は、 ドッドッドッドッといった感じのバスドラム、 バスッといった感じのスネアドラム、 一度覚えたら忘れられないサイバーチックなハイハット、 などが特徴的である。皮モノ(キック・スネア・タム)の音はアナログ電子回路で、金モノ(シンバル類)の音はデジタル電子回路すなわちサンプリングによって作られている。
 TR-909の音は、本物で出したかクローンを使ったのかは別として、ハウスだけではなくテクノにもジャンジャン使われているし、J-POPのCDでもその音を聞く事が出来る。小室さんもよく使っていた。
 姉妹機種に TR-808 があるが、こちらはもう少しやわらかい原始的な電子音である。



[この機材はこのように使え!!]

楽器でも楽器じゃなくても、発想の転換でテクノの道具。さあ、みんなで面白い使い方を見つけよう!!


 SONYビジネステレコ TCM-AP10

 この機械にはDSPが内蔵されており、ピッチの調整ができる。また、キャプスタンをまわすモーターの回転数を調整(つまりテンポを調整)することもできる。都合2つの調節つまみがついているわけだ。

 これらをうまく組み合わせることによって、ボイスチェンジャー的な効果や、リサンプリング的な効果を出すことができる。

 「DSPなんか高くて買えないよ〜。でも会社にはこれと同じテレコがあるよ。」という人は、一晩借りて行っていじくりまわしてみよう。