WAJINさんからは、たくさんの自作MIDIを送っていただいていた。
それらのなかで「Evolution」をなぜ選んだかというと、発想がとってもユニークで、しかも比較的自由度が高そうだったからだ。
なんといっても感心したのは、ピッチを微妙にずらしたインドネシアのケチャを思わせる掛け声。いったい、どこからこんな発想が生まれるのだろうか。
さて、まず、掛け声の連呼が始まるまでの部分を加えた。
ドラムはピッチの上下幅を大きく設定し、音色の揺らぎによる奇妙なリフを作った。「アゥ」と聞こえるのはブラスのショット。これからなにか始まるぞ!というカンジでシタールと琴のフレーズを加え、ピッチを上げてさらに逆回転させたオーディオデータによる笑い声を加えた。元が誰の声かはヒミツ。
当初、Eギターを入れるのは制作環境的に難しい面があるのではと考え、Shuさんに「ギョエッ!」とか「グワッ!」とかの一発ボイスでも入れてもらおうかなと元のMIDIをメール添付で送ったところ、丁重に断られ(笑)、どうせならと、MP3に圧縮した形でEギターのトラックが送られてきた。
再生音源がこちらと異なるために音化けしたMIDIを聴きながら、さぞかし戸惑ったことだろうが、さすがShuさん!フリーキーなフレーズできめてくれた。
(お礼にWAJINさんをモデルにした京人形を送ろうと思ったが、あいにく手元に無いので諦めた)
それを.WAV(MacのAIFF)に再変換し、MIDIと合体させた。
ギターのフレーズは音圧があるので、多少MIDIとぶつかる箇所は間引き、ミュートした低音のフレーズはイントロに移動した。
掛け声の連呼が始まるところからは、琵琶の和音を作ったり、パーカッションを加味したり、ストリングスを不協和音にしたりベロシティを調整したりした。
あとは全体の微調整をして丸ごと.WAVに変換し、前半と後半の音圧を調整しコンプをかけてMP3にエンコード。出来上がっては見たものの、再調整で3回アップロードしなおしたが…。
オモシロイ試みで、自分はとても楽しかった。