我らイカしたミュージシャン

歌 Kin’sRoo 作詞 M.K.WAJIN 作・編曲 小竹 博


突然、昭和青春歌謡っぽい曲を作りたくなった。禁さんは必ず歌うだろうと。(笑)
もちろんパロディ感覚なのだが、こういうものは真剣にやればやるほどかえって楽しく聴けると思う。
打楽器は大太鼓と両手で合わせるシンバルと小太鼓の群、ベースはチューバ。つまり楽隊による二拍子の行進曲と同じ。それにコード楽器はピアノという、ふつうあり得ない組み合わせ。上ものは分厚いストリングスとオケヒット、そしてトランペットとトロンボーン。音楽隊と昭和の歌謡オーケストラが合体した形。

昭和40年代、実は演歌というジャンルは明確になく、今でいう演歌的なものはすべて歌謡曲と言われていたわけで、西郷輝彦、舟木一夫、三田明などのデビュー曲はみんなこんな曲調だった。
昭和50年代になると、この曲調は演歌として残った。(殿さまキングスや西川峰子のヒット曲など)

さて、禁さんに仮オケを渡したところ、どんな歌詞が合うかちょっと悩んだようだ。たまたまWAJINさんに聴かせてみたら「これは面白いので歌詞を書きたい!」と。そんなわけで”ウンダラ”になった。
歌詞は数十分で一気に作ったようだが、見事の一言。売れない(ロック)ミュージシャンの悲哀を折り込んだ楽しい歌詞を書いてきた。彼女はパロディ感覚がよくわかっている♪

禁さんの和風テイストは「禁竹一番星」「ヨイヤヨイヨ」に続いて3作目。比較的自由度があるロック系と異なり、メロディに遊べない起伏がしっかりあるこのたぐいは、歌うのが案外難しいんじゃないだろうか。でも最終的には、ちゃんと歌って遊びの掛け声やセリフまでも入れてきた。(笑)

なお、すべてのバックアップボーカルも禁さんで、こちらで加工しました。

2004.8.8

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