<笑顔の出逢い〜スキーがボクにくれるもの>

2001年春、、、ボクの暮らしや気持ちが随分変わった、、。
書く曲の内容も、変わったように思う。
年齢がそんな時期に差しかかっていたのかも知れない
色んな本に影響され、考え方や価値観が変化したのも事実だ。
さらに、PC、インターネット、メール、、、これらの登場も大きな意味を持っている。

まず、ボクは笑い方を意識的に変えた、、。
今までずっと、目で笑うタイプだった、静かに目で笑う、、、
この年から、歯を見せて思いきり笑う事にした、目じゃなく口でも笑う
人と初めて逢った時、話す時は、、、笑顔で!
鏡の前で練習し、カメラを向けられた時も笑顔で写る事にした。

子供の頃、鼻が悪かったので口を空いている少年だったらしい
母に、口を閉じるように言われた
風邪もひき易く、あまり丈夫じゃない子供だった。
その日から意識して、ボクは口を閉じ、いつしか心のドアも閉ざしていたのかも知れない
歯並びが悪いのも、確かだ
伏せ目がちで、暗い顔してる自分の方が、何となくカッコいい、そう思ってた、、。

日本人は誰かと目が合うと、そらすのが礼儀の民族文化
子供の頃はそうじゃなかった筈なのに、、、誰とでもすぐ友達になれた筈なのに
美人と目が合った時、笑える国が羨ましい
今の日本じゃァ、変人になっちゃうな、特にボクのルックスからして
何千年か後、知らない人と目が合ったら、笑顔でジョークが言える、そんな国になってたらいいなぁ...

20世紀までに持っていた服は全部捨てた、ジーンズと革ジャン以外は、全て
過去の自分にすがっていたような気がする
あの頃のファッションが好きだ、とかあの時代はよかった、、、とか
そんな思いが、心の何処かにあったような気がする
変化していないのは自分だけで、時代はどんどん変わり続けてる
新しいスターやヒーローが生まれ、ヒット曲も次々に入れ替わる
新しい文化や、言葉、若者達、、、etc それらを受け入れられなくなったら、化石となるのみ

時代は奇しくも、ボクが青春を過ごした70年代のタイトなファッション全盛だ
だぼついた、ルーズなシャツやスーツは全て捨てた
ピッタリフィットする細身のもの、
今の自分の心にマッチする服
今の自分をよりストレートに表現しやすい、、、軽い服に買い換えた
ついでに、20世紀までの陰気で古く、堅苦しい、頑固な自分も一緒に捨てた、、。

全てにおいて、前向きで積極的であること、もうテレたり、恥ずかしがるような年齢でもない
あの日、どうしても言い出せなかった言葉も、スラスラ口に出せる余裕を身につけていた
今なら、あの娘にスキだって言えるのに、、、
プライドさえ捨ててしまえばいいのだ
年上だというおごりや、カッコ悪いとこ見せられない、、なんていう見栄、、、
そんなもの抱いてたら、進歩しない、もっと素直に、、、

良いものは真似しよう
上手い人には教えてもらおう
素敵な人は、誉めよう
好きな人には、好きと言おう
自分にないものは、人から盗んでしまえ
若者たちの持つ柔軟性も大いに見習おう
忘れてしまった、多分、自分も若い時持ってたあのパワーを取り戻そう

気持ちを切り替えれば、世の中まんざら悪くもない、生きてるだけで、シアワセじゃん!

意識的に笑顔を造るようになって、気付いたことがある
色んな場所で会う、初対面の人達の素敵な笑顔だ
例えば、病院の受付け、販売員、、、その多くが、笑顔でボクに接してくれる
すごく得した気分!
今まで気付かなかった、仏頂面のボク、、、
始めて逢った人同士も、笑顔だけで、気持ち良く、楽しくなれるじゃないか
もう2度と逢わないかもしれないけど
ボクは、大好きなオヤジギャグを時折交え、彼や彼女と接する事にした

そう、自分を変えれば、他人も変わる、景色だって、違って見えてくる
全ての風が、自分に向かって吹いてくるのを感じる事ができる
段々思ったように、人生が転がっていくのを感じる事ができる
聖書だって言っている 「汝、与えたまえ、されば求められん」

ザウスは広いようで狭い空間だ毎週通っていると、いつも来ている何人もの顔を覚えるものだ
夏もずっと滑ってる人は、そりゃ相当好きで、ハマってるに違いない
そして彼等も知っている筈だ、ボクの事、、「あっ、あの人、また来てる」
但し殆どモーグラーはニット帽にゴーグル、顔や髪型すらわからない、従って、年齢も不詳
ウェアを変えたら、もう見分けがつかない、解るのは、かなり上手いやつのみ
実際ボクも、薄いメガネのみで滑ってるのに、挨拶したら
「ウェアが違うから、わかりませんでした」って言われたことがある

知らない人に話し掛けるのは、やっぱり最初はちょっぴり勇気がいる
ましてボクはこの歳まで殆どそんな経験はないのだ
さらに彼等は、きっと近くて10歳、遠ければ20歳以上年下だ

何年も顔は知っているが話した事がなかったひとりの青年
ある日、リフトで隣り合わせたので、声をかけた
彼は、ここ2〜3年、ボクが見ている中、、ザウスで1番上手いモーグラーだ
彼もボクの事、知っていた「いつもあまりコブ滑りませんよね、、、」
えっ、コブ滑らないモーグラーってあり?
その日から、行く度に彼は笑顔で声をかけてくれるようになった
さらにいつも一緒に滑ってる数人とも合流し、一緒にラインを造ることになった
ライン造りには人手がいる、大勢でやると早いのは確か
枯れ木も山の賑わい的なボクだ
勿論彼等は、皆上手い、ボクは、1番年上で、1番ヘタだ
歳が上ってのは、キャリアが長いと見られる、実際、そう聞かれたこともある
それが結構辛いのだ、特に見栄っ張りのボクには、、、

多分ボクは、人から見れば上手そうに見えるだろう
マテリアルやウェア、立ち方、、、ん〜本格派?普通なら、コーチになってる年齢だ
確か巨人の原監督、なんかも同じ歳、、、
しかし、ボクが本格的に滑り始めたのは、僅か3年前、しかも、1年中ザウスしか行かない
冬になっても、山に行けない、年間たった、20〜30日しか滑らないのだ
このままでは奴等に着いて行けない、離されるばかりだ
実際自分達で造ったラインなのに、時間が経つと深くえぐれ、通せなくなる、悔しいが
けど、とにかく一緒にラインを造る仲間に入れてもらった
リフトの頂上、彼等は待っていてくれる、リフト乗り場でも待っていてくれる
ボクは彼等の仲間に入れてもらったのかも知れない、相当変なオヤジって思ってるだろうけど、、。

フリースタイルの人は、ウェアや板、ブーツを見ればすぐわかる、妙な連帯意識があるのも事実だ
ザイラーバレーでも、リフトに隣り合わせると、ボクも話し掛けるけど、向こうから挨拶される事も多い
「おはようございます、今日はいい天気ですね、、、」
同じ、フリースタイルスキーが好きな人々は皆仲間、そんな意識があるのだろうか
また、皆孤独で、仲間を求めてるのも事実だ、ひとりで来ている奴も多い
人皆そうじゃないだろうか?何も言わなければ、解らないけど
皆、心の中に少し寂しさを抱え、少しの楽しさを求め、何処かに向かって1歩づつ歩いてる

スキーはボクに多くの喜びや楽しみ、苦しみ、達成感も与えてくえる
そして多くの出逢いをボクにくれる
元々気難しく、利己的で、身勝手、自己中心的でワガママ
狭く、深く、人と付き合うタイプのボク、友達は、多くないけど、、、

これからどんな出逢いが待っているのか
どんなワクワクな経験が待っているのか
いつも笑顔で挨拶できたなら、もっと楽しく生きられる

そして皆さんと何処かのゲレンデ、真っ白な雪の上で
出会えたらいいですね、、、つづく ^_^

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