< 2002魅惑のターン>

明日、サッカーW杯が開幕する、、、その夜

ソルトレイク五輪、女子モーグルのVTRを久しぶりに観ていた
日本のマスコミ、メディアはメダル第1主義、、、男子の地上波放送枠はほんとに少ない、
しかもボクは時間設定をミスして録画できなかった
BSVTRを持っている方がいたら、是非連絡して欲しい

2002シーズン、ランキング上位の選手達は、、、
例えば、K・トロー S・バーク H・ハーダウェイ J・ハイル A・バテル
勿論日本の上村愛子や里谷多英もそうだ
上位選手の実力は拮抗しているが、エア、スピードの点で
K・トローがNO1の座を欲しいままにしているのが実情だ

しかしこのVTR、早過ぎてよく判らなかったが、スロー再生で気がついた
H・ハーダウェイのターンの質は、他の選手のそれと全く異質なものだ、
完全に1ランク上のレベルと云わざるを得ない
事実、ボクは今までS・バークやHハーダウェイの滑りが好きだった
まずはS・バークのターンをお手本としたい、そう思っている
彼女のターンは、若干ターン弧が深く、ゆえに難斜面でも安定している
しかしそれは、体全体から受ける印象であり
特に上体の安定とポールプラントによる所が多かったのは確かだった
モーグルスキーヤーと基礎スキーヤーの最大の違いはポールの構えと、突き方、、、勝手にそう考えている
J・ハイルは早いがポール捌きがまだ荒削りで洗練されていない(しかし、ルックス、アイドル性は抜群)

ターンには前半部分と後半部分とがある
簡単に言うと、板が真下(フォールラインと平行)を向くまでが前半
コブの中では裏側の落ちて行く部分、伸脚しながら徐々に荷重していく
そこから終了までが後半部分、コブの表のせり上がって行くところ、吸収してターンを終える
55の比率で進むのが、滑らかでいいカーヴィングターンと考える

H・ハーダウェイ以外は、ターンの前半がやはり少ない
例えば46の比で後半部分が長い、つまりコブの頭で板を廻し、山側へのエッジング時間が長い
決定的なターンの質、レベルに違いがある
彼女のスキーは、トップがコブの裏から溝のバンクを鋭く切り取り
研ぎ澄まされたナイフが雪をえぐるように流れている
2003シーズン、世界を圧巻するのはH・ハーダウェイじゃないだろうか、いや、そうあって欲しいものだ

現在のボクを始め多くの中級スキーヤーに、ターンの前半がない人が多く見られる
スライドを主体とし、スピードコントロールしているレベルのスキーヤーだ
ずらさずに、板への荷重、雪へのプレッシャーで
スピードを操れない技術レベルのスキーヤーだ
トップを使えず、テールに頼って滑ってるスキーヤーだ
そんなボクらは、コブの表にドンと当たって、グラッっとバランスを崩す
コブの受け部分に足を出し、体が遅れてコントロールを失う

しかし、ターンの前半は、怖く、難しい、山側の板に乗り、谷側に向かってエッジングするのだ
フォールラインから遠ざかる方向へ、ターン弧の外、円の外、遠心力方向へ向かうのだ
早くこの不安定な状態を終え、後半部分の姿勢を持っていきたい
勝手に脳が、体が、神経が考えてしまうようだ、コブの中では尚更だ

キレてるモーグラーとズレてるモーグラーの決定的な差がここだ
キレてる奴等は、板のトップが下を向いている時間が長い
なのにしっかり、スピードコントロールされている、ゆっくりだって、滑れるのだ、、、
来シーズン、そんなターンに改造していきたい

例えばそれは、常にスネにプレッシャーがかかっている状態?の維持じゃないだろうか
吸収の時も、伸展の時も、
膝を板の先端とブーツの真中へ押しつけるような意識?
腰を前に出し、骨盤を起こすような意識?
それによって板をカラダの前に出さず、腰の下にキープする、ボクの中ではそう考える。

オフの間に、まずはボーゲンで、この感覚を体に叩き込む
フラットのミドルターンで、この感覚を神経に叩き込む
ホントに上達出来るでしょうか?
これで正しいんでしょうか?

体は老化進行中、心だけが若返ってゆくボク、、、つづく ^_^

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