<ばーちー進化論/マテリアル編>

☆イントロダクション・・・

道具、用具を使う遊びが好きだ、子供の頃から、、。
小学生の時は、野球もした、、ってゆうか、それ以外はなかった
グローブを大切にした、父から教わったのだ
道具に愛情を込めて、手入れし、いつも触れていると不思議と上達するものだ、、。

13歳、中学生からギターを弾き始めた
毎日、家にいる時は、勉強する時以外はずっと抱いていた、大学を卒業するまで、、。
誰より長い時間練習する事こそが、上達のヒケツ!
しかし、社会人になってからは、ギターはケースの中に入れるようになった
弾く時だけ出して、そしてしまう、、、これがイケない。。
この5年程前から、ギターはケースに入れない事にした、中学時代へ戻ったのだ
その日からまた、ギターに触れない日はなくなった、、、

☆板・・・

今シーズン、ボクはマテリアルを一新した、、、板とブーツ
ボクがモーグルを知った頃、世界をリードしてたのはカナダ
J‐リュック、S−ローション、D‐ゴーチェ、R‐ジョンソン、彼らは今も活躍している、大好きな選手達だ

ボクの心をスキーへと向かわせるキッカケとなった角皆優人氏、、、
彼は、著書“モーグルテクニックバイブル”の中でこう言っている
特定の選手を応援したいなら、その選手と同じマテリアルを使うことだ
間接的にメーカの売上に貢献し、スポンサードしてる選手をバックアップしてる事になると、、、

ボクは迷わず選択した、単純な性格だから
ダイナスター&ラング、、、当時カナダ選手や附田雄剛が使用してたもの
そして一生、このブランド以外は使わない、勝手にそう決めていた
実際、この組み合わせは、この頃一般の使用率も高かった、所詮皆、ミーハーだ

ところが2年後、、、附田がマテリアルを変えた、サロモンへ...巨大メーカだ
ボクは知らなかった、好きなブランドを選ぶのではなく、よりよいスポンサー、資金面でのサポート
バックアップが得られるメーカと契約を結ぶって事、無知なボクは、裏切られた、、。

ボクは板、ブーツ、ウェア、全て1年落ちのモデルを買う事にしている
最新モデルを履きたかった年代は、とっくに通り過ぎていた
板はデザインだ、勿論性能もあるが、それが拮抗していると好み、見栄えで選ぶ
目立たぬ色(白っぽいもの)が、ミスを隠しターン点が出るってのも事実らしい

01‐02のダイナスターが不人気のせいで、スマートなデザインの00‐01が値崩れしない
密かに狙っていたこの板、手に入れる事を諦めざるを得なくなった
しかし、J‐リュックの成績の衰退と共に、ダイナスター時代が終わりかけてるのも事実
変わってサロモンの大きな巻き返し、、、
資金力にモノを言わせた契約が功を奏したのか、性能もいいのか、とにかく1080の人気は凄い

もう一方の雄、K2
デザインセンスも抜群で、使用率は高い、巷では“マンバ族”って言葉さえある
ボクもK2マンバのポップでクールでシンプルなデザインは好感が持てる、いかにもフリースタイル
それに加えて1月中旬、相場が下がった、買いだ!
今買わなければ、夏に今年のモデルを2倍の値段で買わなければならなくなる、、。

デザインの基本はシンプルで左右の対称性
奇数より偶数が好きで、全て2で割り切れるのが好きなボク
英語で言えば、A、H、I、M・・・BやC、Eのような非対称は落ち着かない
機能が拮抗している板なら、やはりデザインや好きな選手が使ってるもの、、、皆そうなんじゃぁないかな

☆ブーツ・・・

ブーツ選びは、非常にセンシティヴな作業だ、、、そして楽しい
ボクが今までに履いた代表的なメーカは
コフラック、ノルディカ×2、サロモン、そしてラング
今まで選んだ基準は、最上級機種、上級者、選手が使用してること、と、色とデザインだった
思えば全く無謀な選択、自分のレベルや好み、スキーに対する考え方、ブーツに望む事、、、
まるで整理されていなかった気がする
ただいくつかの機種を試し履きして、滑ってみる事が出来ないのも事実だ
暖かい店で、数時間履き比べても、その性能は解るものではない
但し、ボクの場合、履いてみる前にすでにどれにするか決めている、自分に合うかどうか別にして
店のスタッフに任せきるのも、、、キライだ

今の基準の第1は快適性、柔らかい事
1日中滑り続けても痛くなく、冷たくなく、脱いだ時に、フーッっていうため息の出ないもの、コレだ
今年、心にまとわりついているひとつのブーツがあった、去年までは1度も考えなかったメーカ
“ライケル”、、。 名前すら知らなかったメーカ、あの妙な形の謎のブーツ

今のボクの練習の方針はひとつ
リフトが動き始めてから、全てのリフトが止まるまで練習する
誰より早く滑り始め、誰より最後まで滑り続ける、今シーズン、ボクは実際そうしてきた
モーグルコースがクローズして、皆があがった後も、フラットで色んな問題を繰り返し練習した
その為には、1日中、8時間以上履いていも疲れないブーツが必要だ

気が付けば、ザウスやザイラー、HPの中のモーグラー達の8〜9割が履いているようにさえ思える
妙なデザインから、、今まで全く興味がなかった不思議なライケルのブーツ
色んな人に聞いてみた、
柔らかい、暖かい、1度履いたら、、、止められない
心が動きかける、、
最後の決め手はまた角皆さんだった
大会のジャッジの為に、3月久々ザイラーに来ていた角皆さんも、、、履いていた
その瞬間決めた、迷いは消えた
選手や皆が使用してるものより、1ランク柔らかい入門用の青ライケル、色も気に入った

☆ウェア・・・

ウェアを選ぶ基準も、自分の中でずいぶん変化した
ボクにとってスキーがレジャーだった頃は、ウェアは目立つ為のアイテムだった
出来るだけ派手なもの、時代もバブル後遺症で、まだまだ華やかだった、、。
スキーがスポーツに変わると、ウェアは機能性重視、シンプルで戦う為の服に変わった
最重要項目は、、目立たぬ事、なるべく他人と似たもの、、コレだ
超個性派のボクにしては、他人と違うものこそ全ての選択基準だったのに、、、

理由は簡単だ
下手だから、見られたくないから、静かにそっと、、練習したいから、、。
自分が納得できるターンが出来るようになったら、そこまで自信が持てたら
ウェアの選択基準を変える、それまでは、、、

☆エンディング・・・

板やブーツ、ウェアを変えたからって上手くなるはずがない
そこに投資するより、滑る回数を増やす方に資金を投下した方がいいに決まってる
しかし、マテリアルを変えると、練習に気合が入る事も確かだ
何しろ、スキーに行きたくなる、たまらなく
用具が、心を動かす原動力になる事も忘れてはいけない

たとえ現状の技術に差があったとしても、古く、自分に合わないマテリアルでは戦えない
上手い奴らと同じ用具を使って初めて、同じスタートラインに立てるってもんだ
古い用具なら、上達しない事を、用具のせいにしてしまう逃げ道だってあるのだから
同じ物を使って上手く滑れないなら、自分のせいだ
練習量、練習方法、練習姿勢、何かが違う、全て自分だけの問題だ

ボクは板やブーツ、ポールやウェア、1年中身近に置いている、ギターやピアノの傍、見える所に置いてある
マテリアルを目にしない日はないし、スキーの事を考えぬ日はない、1年中
勿論、ポールプラントは、鏡の前で練習する、箸より上手くポールを振れるようになりたいから

父から教えてもらったのだ
道具に愛情を注ぎ、手入れし、いつも触れていると上達する、やがて道具は体の1部となる
ストックの先で雪に触れると、その日の雪質が解り
板で雪を踏むと、足の裏に冷たさが伝わってくる、、、例えばそんな、、、

人間は道具を使う事によって、他の動物より進化してきた
道具を選び、使いこなす事によって、偉大な文明を築いてきた
ボクも、未だ進化の途中にいる
多くの経験を重ね、多くの失敗と、その結果のほんの少しの成功を繰り返し

命尽きるまでには、少し進化するだろう、、、つづく ^_^

PS ボクが今シーズン、マテリアルを新潮したのは自分へのプレゼントだ
   一冬、努力し続けた自分への些細なご褒美
   誰も誉めてくれないから、自分で自分に贈った
   お陰で、さらに(貧)に拍車がかかったのは言うまでもない ^_^;

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