チャプターを固定したい

 

チャプター(Chapter:章)はマスタートラックに付属しているので、マスタートラック上のビデオの移動に伴い、チャプターも移動する。チャプターを設定したビデオを削除すればそのチャプターも削除される。

 

他のPiPトラックとかサウンドトラックなども連動して移動するが、こちらのトラックには各々ロックする、しないを指定できる が、チャプターにはロックは付いていない。

 

インターレースの縞模様が気になる」での縞模様を消す方法として、MTSを一度mpeg-2 1280x720pのプログレスで出力し、それを取り込みし、そこからさらにDVDとして出力する方法を書いた。 mpeg-2 1280x720pを縞模様解消変換への中間ファイルとして利用する方法。

 

が、編集時にチャプターを設置していると、中間ファイルとして出力したものを新たにマスタートラックに取り込んだとき、チャプターは消えているので、またチャプターを設置し直さなくてはならない。

 

何とかできないかと、プロジェクトを記述している.pdsファイルをメモ帳で開いてみると、XMLで書かれていることが分かった。日本語バージョンの場合、チャプター名とか字幕なども日本語で書かれている。

 

さらに調べると、チャプター部分の記述は、.pdsファイルのほぼ最後にまとまって書かれていることが分かった。このページの一番下。

 

メモ帳で開いているので、ちょっと分かりにくいが、

"&lt;"="<"

"&gt;"=">"

という約束ごとがあり、青で着色している部分の先頭と末尾を書き直すと

 

<CHAPTER>・・・</CHAPTER>

 

であり、htmlでの記述形式で書かれていることが分かる。XMLは拡張htmlであるから、当然ではあるが。

 

つまりは、チャプターを設置した時のプロジェクトファイルがあり、中間ファイルを取り込んだ時もチャプター位置が同じであるなら、中間ファイルを読み込んだものを別名でプロジェクト保存し、その

 

&lt;CHAPTER&gt;・・・&lt;/CHAPTER&gt;

 

部分を、チャプターを設置してある部分と置き換えてやればよい。

 

ひとつでもマスタートラックにビデオが取り込まれていると、自動的にマスタートラックの先頭のビデオのその先頭には「チャプター 1」が設定されている。

 

開いているプロジェクトの.pdsファイルはプロテクトがかかっていて書き換えできないから、そのプロジェクトを終了してから書き換えを行う。

 

ちなみに、チャプター情報はmpeg-2とか、それ以前に策定されたビデオファイルには記録されない。

 

作成したDVDの中身には.VOBファイルがあって、これの中身はmpeg-2のDVDと同じものであり、.VOBファイルにもチャプターは記述されていない。

チャプター情報は.IFOファイルに書き込まれていて、.IFOを開いて.VOBを再生することで、再生ソフトがチャプター機能を提供している。

 

新しいmpeg-4は.mp4内にチャプターを記述できる仕様となっているらしいが、残念ながらPowerDirector8はチャプター情報の埋め込みに対応しておらず、チャプターを設置した.mp4は出力できない。