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No.7
<ちょっとしたアドバイス>
ここではその他のちょっとしたアドバイスをしたいと思います。
● 曲の途中からのプレイバックは2小節前から。
シーケンサーソフトというのは、必ず頭から(1小節目から)データを読んでいきます。もし100小節目からプレイバックしたとしても、コンピュータは音符デ−タやEXを頭まで読みに行ってますので、直後は遅れ(モタリ、ヨレ等)が発生します。綺麗に流れるまではしばらく時間がかかりますので、少し前からプレイバックしてやります。この場合だと98小節目からプレイバックしてやると、100小節目からは綺麗に流れています。これはMTR(スタジオなどのマルチレコーダーでも)でも同じです。
● 1トラックには1音色、1MIDIchが基本。
たいていの曲ならばMIDIAポート、Bポート合わせて32chあれば足りると思います。なるべくトラックとMIDIchを合わせ、さらに1トラック1音色にすれば(プログラムチェンジはなるべく少なくするようにした方が)後の管理も簡単になります。あまったチャンネルはエフェクターの返りなどで使う方がミックス時にも便利です。
● マスターボリュームをうまく使おう。
マスターボリュームもフルテン(数値が127)で、各トラックのボリュームもフルテン。さらにベロシティー値もエクスプレッション値も非常に高いままの、再生するとただうるさいだけのデータをよく聴きます。パンチのある曲ならばまだいいのですが、しっとりしたスローの曲でもそのようなデータを見かけます。この曲のドラムはそんなに力を入れて叩いているのか?このピアノは常にフォルテシモなのか?など実際のプレイを想像して入力しましょう。
● システムエクスクルーブを使いこなそう。
システムエクスクルーブを入力することによって、マスターボリュームの他、マスターチューン、リバーブ、ディレイ、コーラス、EQ、リズムトラックの追加等、シーケンサー上で管理する事が出来ます。いちいち手動で音源のパラメータを開き、細かい設定するのは非常に不便です。設定の仕方は各音源のマニュアルに載っていますので、それを元に雛形を作っておくと便利です。僕は以下のような設定をセットアップでしています。
MASTER VOLUME
MASTER TUNE
REVERB
(MACRO,CHARABTER,PRE-LPF,LEVEL,TIME,DELAY FB,PREDELAY)
CHORUS
(MACRO,PRE-LPF,LEVEL,FEEDBACK,DELAY,RATE,DEPTH,SEND REVERB,SEND
REVERB)
EQ LOW GAIN(200HZ=0,400HZ=1)
EQ HIGH GAIN(3KHZ=0,6KHZ=1)
CH EQ 00:OFF 01:ON
SUB RHYTHM CH=11
0:OFF 1:MAP1 2:MAP2
● リバーブは大事。
そのシステムエクスクルーブで変更出来ますが、リバーブは曲全体のキャラクターを左右します。PRE-LPFの設定一つだけでも曲を落ち着かせたり、シットリ感を出したり、明るくハデな曲にもなります。各音色の設定をいじる前に全体のリバーブ設定を変えてみましょう。またリバーブの多すぎるデータをよく見ます。その方がなんとなくまとまって聞こえるのですが、CDなどではそんなに掛かっていないハズです。レコーディングと同じく、最初は薄く掛けるだけにして、ミックス時に細かい調整をしましょう。