“あめのちはれ。”


この声は君に届きますか
この唄は君に届きますか
この空の向こうに居る君へ
明日はきっと晴れるでしょう

さっきまで空は 澄んでいたのに
いつのまにか 雨が降っている
雨の音が響く 君の居ない部屋
見上げる空に ためいきひとつ

ヒトリは慣れたと口癖のように云った
強がるだけ損だと 知っているのに
いつだって君がスキだなんて
云えるならばこんなに辛くないのに

この唄が君に届きますように
この想いが 気持ちが届きますように
明日はきっと晴れるでしょう
君の空もあたしの空も晴れる筈

離れて初めて 気付いたこと
大切な何かを 閉じ込めていた
素直になることが とても恐かった
それなのに 何故か 淋しかった

空はずっと青く 海は果てしなく広く
こんな想いなんか 消えてしまいそうで
春になれば 桜は咲き
何もかも忘れてしまいそうになるけれど

この声は君に聴こえますか
この唄は君に聴こえますか
儚い夢でも構わないから
君の元に 傍に届きますように

この声は君に届きますか
この唄は君に届きますか
この空の向こうに居る君へ
明日はきっと晴れるでしょう
あめのちはれ いつかは 晴れ模様
君と同じ空の下で願ってる


written by Sugar Salt