MEMORY

深石宗太郎 (ユーフォニアム) / D.ゴードン (ピアノ)


交響的小品(断章) 作品88 / A.ギルマン
Morceau Symphonique / A. Guilmant

幻想協奏曲 〜リビエラの響き〜 / E.ボッカラーリ
Fantasia di Concerto / E.Boccalari

忘却 / A.ピアソラ
Oblivion / A.Piazzolla

ソナチナ / D.W.ハチソン
Sonatina / D.W.Hutchison

ファンタジア / G.ジェイコブ
Fantasia / G.Jacob

想い出 / 小山和彦
Memory / K.Koyama

佇みて − ユーフォニアム独奏のための / 小山和彦
Tatazumite / K.Koyama

演奏会用変奏曲 / J.バック
Concert Variations / J.Bach


DOYEN SOLO SERIES SOTARO FUKAISHI "MEMORY"のリリースにあたり、皆様方に謹んでご挨拶を申し上げます。
私の2作目となるCDソロアルバム「MEMORY」が、この度完成致しました。
私は今回の録音で、ユーフォニアムという楽器の最大の特徴である豊かさだけでなく、せつなさや、悲しさを表現をする場面を多く設定しました。
どうすれば、もっと繊細な表現が出来るのか、どうすれば、もっと聞いて下さる方の心の底まで降りて行く事が出来るのだろうか、と考えて、心を込めて演奏しましたが、表現は難しいです。はたして、どこまで出来たのでしょうか。皆様方のご講評を賜りたいと存じます。
ユーフォニアム=「豊かな響き」という構図は、もう私たちの意識の中に、あたりまえのように染み込んでいますが、この事がユーフォニアム奏者にとっての束縛にもなっているのかな、と私はこの頃考えています。ユーフォリアとは「陶酔感=根拠の無い幸せ」という意味ですから、この楽器で悲しみを表現する事は元々困難なことなのかもしれません。
しかし、ファンファーレを勇ましく演奏出来るトランペットが、悲しみの中で切々としたメロディを演奏する光景を私は見ています。
喜怒哀楽の全てを表現出来る楽器が、クラシックの楽器です。その中のどれかしか表現出来ない自分がいるとしたら、まだ私はクラシックの演奏家として一人前ではありません。
私は、ユーフォニアムという楽器をピアノやヴァイオリンのような人類の普遍的な感情の全てを表現出来る楽器の一つにしたいと思っていますし、自分もそのような表現が出来る演奏家になりたいと思っています。
まだまだ、至らない点ばかりが目立つ演奏で恐縮ですが、皆様方のご支援、ご声援を賜れば幸いです。
2006年4月26日 深石宗太郎

Schubert: Ave Maria - Sotaro Fukaishi (Euphonium) with John Wilson (Pianoforte)

Schubert: Ave Maria - Sotaro Fukaishi (Euphonium) with John Wilson (Pianoforte)