2002年 5月
 5. 2.(木) 祖師谷区民集会所 18:00-22:00 鳴海真希子さんの訃報が流れていたので、多くのメンバーが集まった。シュッツの通し稽古。3,7,1番。練習後、団長から鳴海さんの逝去について正式な発表があり、後援会会長でもある後藤田氏から状況説明あり。団からはお葬式に花輪をお送りする。練習後、追悼飲み会。
 5. 9.(木) 烏山区民センター 19:00-22:00 大井先生お休みのため、及川さんのご指導。シュッツの2番。非常に端的に、「これでは演奏会はできません」とあっさり言われてしまい、後ろからごりごりとしごかれたが、最初まではいかなかった。特に厳しかったのは、「何も考えずにフレーズに入る(ように聞こえる)こと」。同じことを別のフレーズでも、ほかのパートでも言われ続ける、というのは、なんか根本的に私たちに足りないところがあるのだろうか。
 5.11.(土) 祖師谷区民集会所 13:00-17:00 強化練習<(^^)>。伴奏者の藤本氏がお休みで、フルーティストの稲葉由紀さんをピアニストとしてお迎えした。シュッツ2,1,7とバッハの合唱まで。アルトはとくに、集中を学ぶために、大井先生と輪ゴムの引っ張り合いをしながら、バッハの長いアレルヤを歌う、というスリリングな練習があった。2群に分かれ、半分が歌うのを残り半分が聞く、というのも。これについては特に目的は言われなかったが、「自分のつもり(途中で休んでいないつもり、とか)」と、「お客様にどう聞こえるか(途中で休んでるみたいだ)」とは実は違う、ってことかもしれない。
 5.16.(木) 祖師谷区民集会所 18:00-22:00 流し練習、ということで、歌詞をGの音でリズム読みしては曲を歌う、というのをした。これが結構難しい。歌詞が入ってきた、と言っても、曲に条件反射して出てくるだけで、理解しこころに取り込まれている、というわけではないのかも。だから音型というヒントがないところで歌詞を発音する、それも意味を考えレガートに、というのは思いの外困難。反省。レガートといえば、単語の途中で切れてしまうといったような段階は皆そろそろ越え始めているが、音型の上下に振り回されてしまうのは相変わらず。1箇所で注意されクリアしても、すぐ次のフレーズでまた言われる(^^;)。変わらない光景で結構なさけない。
 5.23.(木) 祖師谷区民集会所 18:00-22:00 大井先生お休み、及川さんご指導。前回通し練習の「ダメ出し」の紙が配られ、それを楽譜に転記した後、シュッツの3番。「何も考えないで歌っている状態」をあちこちで指摘される。考えて歌わないと、音程もハモらないし、歌詞の途中で切れたりもする。とくにこの曲は、途中で磔から復活、という劇的な部分を含んでいるので(それにしてはシュッツは淡々と作曲しているし)、それは私たちが「劇的に表現」しないかぎり客席には伝わらないわけ。最後に歌った140番および147番のコラールも同じことが言えて、たとえば147番はdarum以降がらりと変わる「はず」なのでそのように歌わねばならない(曲は反復だったりするのだが)。保科(靖)クンの結婚式お祝い合唱のプリントも配布。今日はご本人も出席していて、結局本番では一緒に歌うことになった(^^)。
 5.26.(日) 三軒茶屋区民集会所 18:00-22:00 強化練習<(^^)>。通し練習第2回、のはずだけど、やっぱり結構止まってしまう。意味を考えずに歌い始めてしまう失敗や、周りを聞かずに声にしてしまう失敗は失敗は、どうにかそれぞれクリアしなくてはならないのだが、それだけじゃない。そういう余裕のない状況の中で、声が喉の奥、あるいは下あごの下に落ちてしまうとか、ただでさえ回らない口がなお回らなくて子音がお留守になる、などについては、聞いていてもらわないとわからない部分もあり、はたして演奏会までにちゃんとクリアできるのだろうか、と不安。シュッツ1,2,3番、140と147のコラール。 
 5.30.(木) 烏山区民センター 18:00-22:00  通し練習、、がなかなか通らなくて、しばし停車(^^;)。注意点は目新しいことではないのに。それに結構ささいなことでもあったりするのだが、それが複合する、あるいはそういうささいな問題を起こす、というところがそもそも、お客様にはまだちょっと聴いていただけない演奏になってしまうのだった。シュッツ1,2,3,7。140と147のコラール。本番の伴奏の近松さん、保科君結婚式の伴奏をしてくれる稲葉さんもいらしたのに、ちっと残念。140のコラールはうまくハモらず、2群分割練習がおこなわれる。「他人の音程聴いて我が振り直せ」のはずなんだけど、他人の音程は聞こえても、自分の音程は聞こえてないのが悲しいところだったりする(^^;)。とりあえずコラールは、音のぶつかりと和声の解決の繰り返しなので、これを頭で理解して耳で聞くことが早道であるようだ。


2002年 6月
 6. 2.(日) センチュリーハイアット 13:00集合14:00頃 保科靖君結婚式お祝い合唱。控え室で練習し、いざ会場へ。大井センセイは指揮よりご挨拶の方で緊張していたみたい(^^;)。お色直しを済ませて白のスーツに白のエナメル靴(^O^;)の靖君も参加して、稲葉由紀さんのピアノで140と147のコラールを歌う。宴もたけなわ、お客様(靖君も!)は一杯機嫌で(^^)、歌詞対訳もなしのドイツ語コラールを、それでも静かに聴いてくださり、結構やんや(^O^;)の喝采などしてくださる。お客様がいらっしゃる、というのは楽しいことだと思う。
 6. 6.(木) 祖師谷区民集会所 18:00-22:00 通し練習。美苗さんや由貴絵さんがいらして、独唱、重唱曲のさわりも聴くことができた(^^)。本日のお題は「なめらか」。ぶちぶちにならないよう、平泳ぎのように手を連綿と動かしたりして、それに合わせて声を出す練習をしてから曲に入る。決して速めのテンポでないのに遅れるパートが続出したり、楽譜を低く持って下を向いて歌うために声が曇ったり、、、というのは今に始まったことではないが、現段階ではそういうのがえらく目立つようだ。10日後にお客様を得て歌う最終目的が、「個々人が楽譜に書いてあることを全部歌う」ことであるわけがない。お客様にどう聞こえるか考える、ということは、よく耳を使うことから始まるのかもしれない。全曲通した後、「えらく重い」7番と、140番のアレルヤ部分のおさらい。9月の演奏会を、鳴海真希子さん追悼演奏会とし、プログラムの最後にバッハ106番を歌うことにする、と大井センセイからお話あり。
 6.13.(木) 松原地区会館 18:00-22:00 ゲネプロ。ソリストが全員はそろわず、一部のソロ曲は「当日のお楽しみ」となる。今日も平泳ぎから。通すが、結構、、(^^;)。並びをいろいろ工夫。難関の3番は結構気合いでよくなってきた感じだが、残るは140番のアレルヤ。これがうまく流れない。気の毒なバス軍団は「のこべん」となる(^^;)。大井センセイ曰く、「お客様に伝えるために、それぞれ何か、工夫をしてください」。伝わって、、、ないんだろうな。
 6.15.(土) カソリック成城教会 昼集合19:15開始 ミニコンサート当日<(^^)>。 
 6.20.(木) 烏山区民センター 19:00-22:00 今日からバッハ106番の復習も始まる。が、本日は106番第2曲の冒頭と、シュッツ1番の冒頭を使った、集団ヴォイストレーニングの風情であった。ここのところ流行の「平泳ぎ」は「007の平泳ぎ」(^^;)。「種まき」「凧揚げ」「鯉のぼり」などなど、発声でのいろいろなイメージが示されるが、なかなかバランスよく実現するのは難しい。「詐欺師」(^O^;)なんてのもある。つまりは収斂した声で、引っ込めてずり下がることなく、前へ、上から歌う、、、と、これは「言うは易く」の典型だったりするなぁ。しかし、ともかく集中して、注意して声を出し、出した声を放っておかずにメンテする、というのを繰り返して身につければ、きっといい方向へ向かうんじゃないか、と思ったりする。ミニコンサートのCD配布。昨年秋以降の入団者に106番楽譜配布。伴奏者の藤本さんは8月中旬まで武者修行の由。
 6.27.(木) 祖師谷区民集会所 18:00-22:00 体操では、息を入れて広がった胸郭を縮めないで歌う練習など。姿勢をよくし、常に横隔膜の上に首が来るようなら効率よく息を利用できる。気持ちを姿勢で表さない(^^;)こと。発声では、「l, m, n, rは武器です」とのこと。母音を発音する前に子音の中で音程を取ってしまうことができるし、パートで合わせることもできる。バッハ106番の2a、2dと、シュッツの1番(キュリエ)の非常に詳細な練習。武器を用いて「lalala」でゆっくり歌う。歌詞をつけてからの今日の「本題」は、「どんな音も心のフィルターを通して出すこと。」 つまり、単に単語の和訳だけでなく、その言葉が自分や聴き手にとってどういう意味をなすことなのかを考えて「から」歌う。当然ブレスからそうしなくてはならない。106番2dの「人よ、汝は死なねばならない」のMenschはどういう気持ちで言い出せばいいのか。シュッツ1番の「主よ、あなたに、私たちの心の熱望を叫ぶ」のschreienはどういう叫びか。それを考えて、そのようなブレスを、パートで合わせてしなければ、歌い出せないはず。というわけで、何度もブレスだけ練習。23日(日)の役員会報告あり。ゾリステンニュースのコンサート特集(たぶん「その1」^^;)が配布される。15日のライブCDもまだ在庫あり。