REMEMBER THE HILL
僕は丘の上のベンチに座り
夕日に飛ぶ とんぼを見ていた
昨日国営放送で見た零戦の姿を思い出した
僕はあの戦争のことを 本当に理解しているんだろうか?
僕は飛ぶ事さえできない自分に遣る瀬なさを感じた
1944年 僕等のおじいさん達は
250kgの爆弾を抱えて 太平洋の海へ散った
彼らの目には このあかね色の夕日はどのように写ったのだろうか?
そんなことも知ることもない僕らは
ちっぽけな強がりを見せる
現実の世界にも満足できずに
18歳の少年はコックピットのハンドルを手に
二度と再会することのない別れを告げた
命をかけた旅立ちに
父や母 友の思い出を 今の僕らよりも ずっといとおしく写っただろう
僕は丘の上のベンチに座っている
僕は同じ国の勇志を理解しているのだろうか?
僕が同じ立場になったら
そんな勇気があるんだろうか?
今 日本人として考えることは何だろう?
まず歴史に目を向けるんだ
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